私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

聖火リレー

2008-04-18 11:32:47 | weblog
北京オリンピックの聖火リレーが、いよいよこの4月26日長野市を通過する。
今回は今まで通過した世界各国の都市で中国の人権問題をめぐって抗議・反対運動が起こりトラブルが各地で発生していることから、長野の警備も心配だ。もともと聖火は、ギリシャのオリンピアで採火される神火でオリンピックを象徴するものでもあるが、今回はこの採火式から乱入事案がありケチがついた。
元を正せば中華人民共和国によるチベットへの侵略と住民の大量虐殺をしたことへの対応で、中国政府への国際的批判がくすぶっていたところに、この度の「チベット暴動」が引き金となり北京五輪ボイコットへつながったにすぎない。相次ぐ国家元首の開会式不参加に対して、中国側は「五輪の政治化」と反発するが、人権とスポーツは「友好と平和の祭典」には密接不可分の関係だ。
この聖火リレーも1936年開催されたベルリンオリンピックでナチスによって導入されて以来オリンピックの一部として定番となっている。今度の北京オリンピックのリレーでも、世界113ケ国の都市・地域を経由するほか終盤世界最高峰のチョモランマ(標高8,848m)にも登頂予定になっている。
今回長野が通過都市として選ばれた理由は判然としないが、中国は国威発揚策として政治判断したのだろうか。それにしても気になるのは中国が送り込んでくる“聖火警備隊”(セキュリティーランナー)だ。彼らが守るのは五輪の精神ではなく国家の威信である。
主催国の力を借りなければ、この種の警備が出来ないほど日本の治安は乱れていないし県警察は弱くはない。断固断り安全な警備をして次のソウルに無事バトンタッチされることを願ってやまない。