私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

 無差別殺人

2008-04-06 00:23:36 | weblog
3月19日横須賀市内でタクシー運転手が客の米海軍1等兵に包丁で刺殺される事件が発生。また、3月23日の白昼茨城県土浦市で文化包丁を持ち、指名手配されていた24歳の無職男が通行人を襲う8人殺傷事件が発生した。さらに、3月25日には岡山県で列車を待っていた男性公務員が、少年にホームから突き落とされ列車にはねられ死亡するという痛ましい事件が相次ぎ物騒な世の中になった。これらの犯人に共通しているのははいづれも警察の取調べに対して「人を殺したかった」「誰でもよかった」などと供述しており、無差別殺人の典型だ。
最近、「動機なき殺人」「理由なき犯行」による理不尽、不可解な事件が各地で発生しており、事件審理の過程でも必ずといっていいくらい犯行時における「精神鑑定」が問題となるケースが多くなっている。
無差別殺人に関するアンケートでも①無差別殺人への恐怖を感ずるかに対して89%が肯定し②自衛手段はあるかには82%がないとし③警察の対応に期待できるかには93%までが出来ないと回答している。自分の将来に絶望を感じ、むしゃくしゃした個人的なストレスが犯罪と直結し、忍耐、我慢、辛抱といった自制する力を失った人間が増えることによって、この種犯罪はこれからも増加することが考えられる。ある日突然こんな犯人の凶刃が襲ってくるのでは、人ごみもホームも安心して歩けない。確たる予防策もなく警察も信頼できないとあれば、自分の身は自分で守る自衛策しかないのか。それほど今の社会は病んでいる。