私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

立つ鳥後を濁さず

2006-08-21 08:40:57 | weblog
8月6日の知事選で田中現知事が敗れ、その後澤田副知事、青山出納長も相次いで辞意を表明、8月末をもって田中県政の終焉を迎えようとしている。
先日の報道によると県庁1Fガラス張り知事室前に田中知事退任までの「カウントダウン表示」ボードが設置されたほか土日曜日でも田中知事の4種類の名刺が受付でもらえるそうだ。これは一体誰の指示でなんの意味があることだろうか。
参考までに昨年度の田中知事の名刺の作製費を調べてみると年間472,710円が知事の交際費から支出されている。なんと名刺代だけでも1ケ月40,000円近い公費支出である。田中知事のパフォーマンスの牙城である「ガラス張り知事室」にしても今回の「カウントダウン表示」にしても、県民のためにどれほど効果があったか疑問である。見せる知事室として観光スポットにでもしようとしたのだろうか。むしろ知事室が二つあることによって事務の停滞や担当職員の増員、部外者のとまどいを招いたデメリット効果の方が大きいのではないか。県民が求める「県政の透明性」とは、そんな視覚に訴える透明性ではない。
あと10日余りで村井新体制が発足することになるが、田中県政が積み残した問題点、目指した改革事項、当面の懸案事項等をそれぞれのポストにおいて確実に引き継ぎをおこない少なくとも引継ぎミスや連絡ミスから県民に迷惑のかかることのないよう願っている。
「立つ鳥あとを濁さず」田中県政の評価はその一瞬まで問われる。