日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月 7日】

2006-11-30 06:57:10 | Weblog
《芋煮会》

 朝6時、合図それとも景気付けかな?キット両方でしょうけど、花火がドン、ドドン、ドンと上がった。なんだか、福山競馬の花火と同じ音なので懐かしい。
 テントから自転車で会場へ向う、雨具と酒とを持参だ。
人・人・人・人
 もう大勢の人が集まっている。さすが「日本一の芋煮会」だ。
 直径6mの大鍋、普段は近くの土手の上に置いてあり、数日前に河川敷に移され、綺麗に清掃もされ、開会式を待っている。
 開会式には、関係者が集まり、今年は水にこだわっていると言うことなので、月山の湧水を汲んで来たのかと思いきや、比較的良い水の近隣町の水道水とのこと、がっかり!だぞ~!
 式が終わり、鏡開きも済み、いよいよ煮炊きが始まる。ここ山形では今が最盛期の里芋3㌧をトラックから、5kg位の袋を手渡しリレーで、10人ほどが並んで、鍋に次々と入れている。次は肉、肉は1、2㌧はバットに入れてあり、これもリレーでどさっ、どさっとひっくり返している。酒50升も次々と入れられ、醤油700㍑、こんにゃく3、500枚。ネギ3、500本、砂糖200kg、そして水6㌧と、材料全てを入れると、クレーンに吊った蓋を下ろす。後は煮えるのを待つのみ、何しろ、三万食なのだから、すごいものだ。
クレーン車で蓋の開閉
 火番の人は汗だくだくでやっている。

 メイン会場の舞台では、子供の太鼓やバンド演奏、自衛隊の力強いソーランヨサコイなど色々なもようしものが行われている。人はどんどん増え、もうすでに、配布の順番待ちで並んでいる人が大勢いる。並んでいても、途中で、なくなればそれまでだから早くから並んでいる。
 この大鍋の「芋煮会」の芋煮を戴くためには、¥200也でチケットを購入、半券が抽選券になっている。
 今年は運動会などが重なり、参加者が少ないそうだ。が、それでも、すごい人数で、広い会場にあふれんばかりの、人、人、人。
土手も鈴なりの人
 やはり、山形市民よりも近隣諸町村の人が多いようだ。山形市民は返って自分達でこじんまりと楽しんでる風情もある。

 今朝も泊地の隣のグランドでソフトボールやっていたけど、後で芋煮会をするんだと駐車場の世話をしていたお嬢さん、うれしそうに話してくれた。それくらい、ここ山形では芋煮会は市民に浸透し、楽しみにされている。春の花見、秋の芋煮会、好いことだ。
 これだけ人が集まるから、色々な企業がPRに余念が無い。それがより一層会を盛り上げている。互いに活用しあって良い結果を生んでいるようだ。そう言う意味から言っても、皆が協力し合うことは、非常に良いことで、今年は自衛隊も初めて参加し、架橋の訓練と市民へのPRをし、やはり、自分たちでも、芋煮会を楽しむようだ、さすが自衛隊直径1mも有りそうな大きな鉄鍋を洗っているのが上の道路からも見てとれた。

 11時頃、私も並びに入り、それでも後から後から、次から次と並ぶ人が増え、11時半、出来上がり、味見役の人が『美味しく出来上げあがっていま~す!』と、宣言し、ショベルカーで掬い取り、直径1mほどの子鍋に移し、発泡スチロールの丼に盛られ、皆への配布が始まった。
二台のショベルカーが大活躍
 大体は手ぶらで並び、用意されている発泡スチロールの器に盛られたものを戴くのだが、時々、鍋を持っている人がいる。聞いてみると、数人で来てて、皆のチケット分を鍋に入れてもらい、それをグループでわいわいやりながら、食べるのだそうだ。これも楽しい方法だ。
 やっと順番が来て、戴いて川原に腰掛て、いただきま~す。
 今日は特別な日だから昼からビールや酒を飲みましたよ~ん!

 目の前に母娘が座った。それぞれに芋煮を食べ、袋を広げ、フライドチキンをほおばりだした。次はミルクコーヒー片手に、今度はチョコレート菓子が出た。お母さんが立ち上がって、パンを買って帰ってきた。よく食べるものだ、顔だけでなく、体形も当然、母娘そっくりで当然しっかり丸々と肥えている。食べることしか興味が無いのだろう。口が欲するままに、口に与えているのだ。人間は耐えることが必要なのに、己の欲望のままに、口を満足させていると、肥えるだけでなく、後で必ず病気になるし、自分にとっても良いことにはならない、と言うことがお分かりでないようだ。あ~あ!
食べっぷりがご立派?な母娘
 アルコールが回り、ほんのり気分良くなった所で、回りを散策しながら、ボツボツ帰ろうかと抽選会場へ一枚持参、何と4等、マイタケ1kgが当たった。びっくり!一応持ち帰り、一人では食べきれない、山形のこと色々教えていただいた、山田さん(仮名)に半分あげよう。と、思っていたのに、夕方会ってる時は話に夢中で、忘れてしまっていた。
 今夜も二口橋の近くで泊まる。明日朝、山田さんに逢えれば、マイタケをあげよう。
《二口橋近くの河川敷泊》

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