番号 | 河川名 | 全長(km) | スタート地 | ゴール地 | 難易度 | |
7 | 石狩川 | 341,5(内約19) | 妹背牛橋 | 石狩橋 | 中易 | 大河の様相、ゆったりと |
朝、目が覚めたら、風は非常に穏やかになり、夕べの心配などどこ吹く風。トンビがピーヒョロロロー、ピーヒョロロローと鳴いている。トンビの声はすごく美しい、ウグイスも綺麗な声だけど、カッコウも良いけど、トンビの声、すごく綺麗な声だ。あなたも今後その気になって聞いてご覧。すごく綺麗な声ですよ!
先ずは、石狩川の下見。一番近い「石狩橋」へ行って見よう。左岸はゴルフ場など有って河川敷へは降りれるが、川面へは難しい。右岸は?と行けば、降りれる、降りれる。川面へもグー。第一候補にと自転車を置く。そして、上流へ。
上っていくと、途中の河川敷きに可愛い道産子が2頭いた。それが、ごっつい鎖に繋がれている。おとなしい道産子なのになぜ、こんなにごっつい鎖?と、考えたが、理由はわからなかった。丁度キャベツを持っていたので、数枚の葉を出したら、次々と芯まで食べた、草が周りにはいっぱいあるれど、それでも食べてくれた。やっぱり草よりはキャベツの方が美味しいのかなぁ?でも、「うまい、馬い!」とは言わなかった。
「江竜橋」右岸300m下がOK、が近すぎる。鉄道橋の下100m左岸もOK、ついでに「妹背牛(もせうし)橋」もOK。ではでは、と結局、「妹背牛橋」に決定。但しここは水面までの段差があり、垂直壁、丁度大きな石がわずかだけど出ているのを足がかりに降ろさねばならない。その上、瀬のど真ん中、飛び乗るような感じで、乗り込む必要がある。
「石狩橋」まで19km、4時間は必要だろうとお昼にした。腹ごしらえをしてからのこと。1247:飛び乗り、スタート。ツバメが低く飛び回っている。確か、「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」と言う言葉があったように思うがどうだろう。ものの10分もしない内に雨が降り出した。当たった~!昔の人はキチンと観察していたものと感心する。
暫く進むと、キセキレイが前へ逃げた。近づくとまた前へ逃げる。数回繰り返し、とうとう林の方へと行ってしまった。
あれ、あれはダイサギ?んっ?羽根の両側半分くらいから下が黒い、体が白い。一寸小型の感じだが、あれ?鶴かな?なんと一羽だけだが、150mほど先、キット間違いない。すごい。そう言えばここは北海道なのだから、鶴がいてもおかしくない。否、いてくれなければ、困っちゃう。それにしても鶴が見れるとは思っても居なかった。ラッキー!と言うよりもやはり感動ものだ。うれしー!でも、待てよ!鶴は冬の渡り鳥だけど、留鳥もいるのかな?(帰ってから、妹背牛の役所でお聞きしたら、「丹頂」で、留鳥がやはりいるのだと教えていただけた。)
川は一昨日からの本格的な雨のため、増水している、流れも速い、普通の人は、「雨でいけませんね!」と、思われるのだけれど、実は、カヌーには少々の雨は慈雨。今年はづっと雨ばかり降っている。キット私に味方して雨が降ってくれているのだろう。ありがたいことだ。本当についている!
石狩川は雨で水量は多く、大河らしくとうとうと流れている。が、川はうねっているので、外側と内側では、流れ方が違い、外側の方が早く流れる。で、面白いもので、自分が居る所は流れていなくて、向こうがいつでも良く流れているように見える。だから、川の中を右へ行ったり、左へ行ったりし、少しでもスピードのある流れへ入りたがる。その入った一瞬に喜びを感じる。今日は雨後で、水は当然にごっているので、魚などの姿は全く見えない。時々、飛び跳ねてくれるのが楽しみの一つだ。
増水しているから、蛇が住み家を追われて、泳いでいないかと期待して出てきたけど、見えない。残念!
姿も見えない、名前も知らないけど、高い木の天辺付近で、ツーイ、ツツツツツと言った鳴き方の可愛い綺麗な声が聞こえる。何だろうか?
出発してから、両側はほとんど木々に覆われ、人間の居住を感じさせるものが何も見えなかった。橋が2本見えた程度。ようやく、ビルが見え始め、車の音が聞こえ、色鮮やかな広告など見え出して、ゴールが近づいたことを知らせてくれる。
赤い石狩橋をくぐるとすぐゴール、自転車が見えた。止めようとするが、丁度流れの強いところ、パドルで陸を掴みきれない。もう一度寄せて、今度は手で陸を抑えてようやく止まった。やれやれだ。ゴールの時間は1514。2時間27分、早かったなぁ。帰りの自転車の所へは82分。ここ石狩川は、滝川市あたりで河口から90kmほど内陸に入っているけれど、それでも、土手間距離は900mもある。大きな川だ。さ・す・が!
今日も雨中でのカヌーイングだった、上の雨具は着ているけど、下のズボンは履かなかったから、下半身はびっしょ濡れだ。車がトラックだから、後ろで乾かそうと干したつもりが、これもびしょ濡れ、長袖シャツは全部、皆楽公園で洗濯し、そのまま雨で濡れてしまったので、着るものが無い。薄いTシャツで、車に暖房入れている。テントでは早めにローソクつけたり、ガスに火を入れている。このローソク、平井夫人が大きさ選んでくれたけど、ばっちり、丁度良い大きさ、一晩で、1本から2本を使う量だ。そして、箱に書いてあるけど、「夏でも曲がらない」と。まだ、本格的な暑さには、合っていないけど、今までは確かに曲がっていない。良いローソクだ。
今日は「カウボーイ」でニシを買った。大きなムキニシで砂糖・醤油で甘がらく煮ると良いそうだ。やってみよう。今夜は夕べと同じ場所で寝ることが出来るので、時間は余裕だ。
《滝川市空知川新空知橋下泊》
”宗さんのHPへ戻る”