日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月 5日】

2006-11-28 05:21:12 | Weblog
《雄物川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
22 雄物川 133(内約10) 支流、皆瀬川の雄平橋 新雄物川橋 中易 大河の様相でとうとうと流れるが、一箇所は要注意

 早朝、出発準備していると野田さんが来られて、また暫く話をしたが、『そうだ、これ持って行きな!』と、大きなりんご。『今、青森から来たという人に、鮎の釣れる場所教えたら、下さったんだ。』と、言われた。 昨日お宅を尋ねたけど、分らなかったと話し、私が覗いた家のもう一つ奥の家だったそうだ。
 お世話になった、楽しかった、秋田美人にも会えた、二ツ井町を発ち、一路、雄物川めがけて、大曲市へ。が、どうもまだ川が大きすぎる。地図を見ると、上流に雄物川町がある、『よし、行ってみよう!』だったら、役所で情報を戴こうと、町役場へ、2Fの建築課へ案内されて、上がっていると、下から『カヌーの人?』と、言いながら駆け上がって来られた人、『私はこの辺のカヌーの世話をさせていただいている、菊池と言います、カヌーのことお話できますので、どうぞこちらへ。』と、談話コーナーへ案内していただき、雄物川地図をコピーしてくださり、きちんと、そして詳しく、お教え戴き、過去これほど良い情報を下さった役所はなかった。やはり、カヌーの事務局しておられるだけはある。『今度の日曜日に、皆と米代川へ行きますよ。』とも言っておられた。
 雄物川を行くには、この辺りでは、先ず、皆瀬川の「雄平橋」をスタートするのが良い、とのこと。

 下見を兼ねながら上流へ、雄平橋すぐ下の右岸にカヌーを置いておき、上陸予定地の「新雄物川橋」少し下流の右岸へ車を置き、自転車でカヌーの待つ雄平橋へ急ぐ。

 出発準備していると、カヌーを2ハイ積んだワンボックスカーが着いた。『あぁ、彼らも下るんだな?丁度良い、一緒にくだろう。』と、思っていたら、男性が川原へ降りてこられた。『こんにちは、下られるんですか?』 『こんにちは、はい、これから新雄物川橋まで行く予定です。この川のことお教えいただけませんか?』 『今日は水も多いから、難しい所は余り無いのじゃないですか、ただ、普段はもっと綺麗なんですけど、今日は水が濁ってますから…。玉川が綺麗なんですよ!』 『玉川と言うと大曲で合流している川ですね?』 『そうそう、もっと上流の田沢湖から流れてるんですけど、そこからが綺麗なんですよ!ぜひ行ってください。』 『それは良いですね。でも、実は9月7日に山形の芋煮会へぜひとも行きたいので、この後、子吉川にも行かねばならないので、残念だが時間が無いんです。』 『それは残念ですね。子吉ならぜひ、喫茶「こまち」、へ行ってください。秋田小町のこまち、ひらがな、川の側だから…。カヌーの大御所がいらっしゃいますから、情報が沢山聞けるでしょう。』そんな話していると又一人来られた。『橋を渡っていたら、カヌーが見えたんで、あんたの車も見えたしで、Uターンしてきた。』 『わしもさっき、橋からこのカヌーが見えたので、Uターンしたのよ。』と、やはりカヌー仲間、気になるから、また、話も出来るから、下りて来てくださった。うれしいことだ。先の人は高橋さんと言い、十文字町で「又鬼料理店」をやっておられ、カヌーのベテラン。後から来られた方もカヌーに再々乗っておられ、「子吉川にも先週、行ったばかりだ」言われる。
 『雄物川は危ない所はまあ無いけれど、川が道路ヘ向って流れている所が一番やばい所かな?前、わしが沈したところよ。』 『あぁ、そうだな、あそこはその後が渦巻いてるし、まああそこくらいだな。』自転車をカヌーにしっかりくくりつけておこう。その道路へ向って流れこんでいる所では十分に気をつけなければならないぞ、と、自分に言い聞かせ、高橋さん達にお礼と別れを告げた。

 1423:スタートからすぐ、小さな瀬、次々と小さな瀬が続き、楽しい。小さいけれど瀬は多い方だ。
 鮎の釣り師も結構沢山居られたが皆、紳士・良い人達ばかりで、わずかな話しか出来ないが、互いに声掛け合って下って行くのは楽しいものだ。
 全体の三分の二くらい下った頃、今までより大きな瀬の音、立ち上がって見るとなるほど早い流れ、だが流れの幅は十分あり、それほど難しい瀬ではない。ここは水量が少なく、瀬の幅が狭くなっていると、危険度が増す所のようだ。見ると丁度、正面が道路の岸壁、そこへ流れがまともにぶっつかり、右へ大きくカーブしている。その先は渦を巻き、湧き上がり、反流が起こり、小さいカヤックにとっては翻弄されるのだろうが、カナディアンにはその翻弄されるのも面白く、水流に任せ、パドルを上げて、く~るくるくると回って楽しんだ。
 1557:着。なお、雄物川橋真下左岸が上陸OK!また、雄物川町沼館橋右岸でも上陸OKだ。

 雄物川を終え、本荘市へ向う。高橋さんにお聞きしていた、喫茶「こまち」さんへ先ずは尋ねた。もう、暗くなり始めていた。丁度お忙しい時間で申し訳ないのですが、「こまち」の小松社長さん、この地区のカヌークラブの代表をしておられ、市や県のカヌー協会の理事も勤めておられる。そのお忙しいにもかかわらず、それも、わずかいっぱいのコーヒーで、沢山の情報をお教えくださり、感謝しきりだ。お別れしたのは8時も回っていただろう、雨はじゃんじゃん降っている。テントの場所も決まっていない。どこにしようか?運動公園が良いか?川原が良いか?迷いに迷い、運動公園へ向ったが、余りに雨が降りすぎるので、この雨の中でテント張るのも辛いからと、川原の鉄道橋の下へ行って見るが、ここも草地は少なく、余りにも水みずしい。見るとアスファルトの道路のすぐ向こうには通行止めのポールが立っている、と言うことは車は絶対に通過しない、だったら、この道路へテント張っても大丈夫、と結論。雨も落ちない。よ~し、ここだ。
《子吉川鉄道橋下道路上に泊》

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