

続き・・・
当別町 不凍
以前から」関西」の「マーノ」のような柳誌が北海道にも、と思っておりました。外部に依存しない三者三様の個性のぶつかり合いを期待しています。
札幌市 一車
日頃北海道人の個人・グループ誌の発展を望んでいる身にとって快哉を叫びます。これからも意欲的に継続していってください。手を携えて進みましょう。
松原市 洋子
若さっていいな、とうらやましく拝見、今までのように大きな結社に頼る時代ではないと言うことですね。ひとり30句の掲載と言うのも魅力があります。
札幌市 修
泥の手触り、泥の口ざわり、さすがです。
暗闇の指から発す声あまた/容子 現代の深部からの肉声です。水になるその一瞬の光芒か/テイ子 絶唱です。
凍てつく夜人も山河も眠るべし/さとし 北の極限です。現代川柳・・・それは鋭くて
現代詩そのもの。
弘前市 大雪
同人誌の良さは、自己責任が明確で、発言も作品発表も、さらに誌面の構成・企画も比較的に自由に出来るところにある。六回と限られた誌面にこの後どんな発言が載るのか大いに楽しみにしている。自分たちの作品の鑑賞・批評にとどまらず是非、他人の作品まで俎上に上げて欲しい。作品には意気込みが溢れ、新鮮な気負いや楽しさが感じられるのがいい。一緒に楽しみたい。
登別市 遼子
感じたままを書きます。門外漢ですので見当違いはご容赦を。佐藤容子氏ー生硬。故の苦悩を吐ききれず、時には誤って鎧をつける羽目になったりして、なおさらの生硬、だから歯ぎしりしての製作。内面は存外迷い多い?
青葉氏ー情感の柔絹を風になびかせているげなものの、その本体は鋼鉄ごとし。その逆は弾き飛ばして破壊する強さ勢い。池氏ー堅固な論理性の中にたくみに「俗」をまぎこませて、ひそかに読者の反応をみているような。六十年安保世代か、と感じました。苦しみを楽しんでいる。
静岡市 重尾
幾千語吐き終え蝶は耳を出る(容子)生き生きて火を吐く鳥を飼うている(テイ子)
水に書く祀りは深いわが十指(さとし)ご発展を祈ります。
青森市 省吾
「熱さ」の伝わって来る柳誌で今後が楽しみです。「テロ」に対する作品を募集していますが、他の柳誌にない企画。一般の柳誌でできない新たな企画を期待しています。
札幌市 守
量より質への時代背景の中で、個性ある三人の作家がスクラムを組んだことは、川柳界に大きな一石を投じたことになる。妥協を許さない姿勢と、結束力と、新たなパワーを期待したい。
青森県 寄生木
三人誌「泥」の創刊は正真正銘の同人誌の誕生である。北の大地に心地よいトライアングルの音色ひびかせることを願っております。
小樽市 竹生
三点から放つ先は、多様な色彩となって写し出され、私達の心奥まで浸透してくる。それは、川柳と言う一ジャンルを超越し、文芸として人を魅了する。
江別市 涼子
誠実な指一本の釘をぬく(容子)ぬれぬれと桜 狂え狂えとそそのかす(テイ子)
絵曼荼羅膝折るほかに何もなし(さとし)
木村政子さんの鑑賞が新鮮なまなざしでした。
岩手県 岳俊
小生の第一句集(一冊のみ自筆)が「泥」ですので、アッと驚きました。「人格を投影するものであれば、色別の必要はあるまい。」(青葉テイ子)「私がここに生きていたという瞬間と、私が私に折り合いをつけずに生きたという証・・」(佐藤容子)「脳内イメージは内的な現実である。その内的な現実を秩序あるものに統一化する。」(池さとし)の論にに注視しました。論を書いて、川柳作品を書く、この重点こそ、これからの「泥」の方向と重なることと思います。
2号へ続く・・