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川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

現代川柳『泥』・・縄文都市・墨作二郎

2007年08月24日 | 川柳
           『縄文都市』墨 作二郎 (青森)

           アテルイ幻想 栗の木のめり込む

北狐眸の碧 見果てぬ<思想>の地
                     若者は捜神の旅 戦うか苦しむか
えぞたんぽぽ明るい空 板状土偶片
                     竪穴住居あばら骨 うす蒼い時間
子供の墓 うたた寝 虹色円周率
                     堀立柱はまかない 鯨の見張り台
耳枯れ椎の実 森閑と火を雫す
                     縄文都市に遠い心音 抒情の視野
万象フランスパン 石斧と翡翠の勾玉
                     稜線に火を吐く山 大地を叩く祭
風通る土杭墓 縄とび山斜面
                     行列埴輪の先頭 鬼は迷い蝉
地層くらがり 焚火の猥語液状化
                     縄文ポシェット かの語り部の茜雲

                              (三内丸山遺跡)
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