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本多勝一マイノリティー著書・・・おすすめ!

2008年08月08日 | 川柳

川柳北海道散歩       マイノリティー著書紹介       川柳北海道散歩

  萱野茂氏をとても支えたおひとりでもあるそうです

 

           夢中で読みふけた若い日々が甦ってきます。

 

           「愛と平和」の本当の意味が囁いて来ます。

       

  世界のマイノリティーを47年以上前から実録で紹介されていました。

 

別に「戦場の村」では、ベトナム戦の強烈な事実に怒りがこみ上げました。

   今となっては、マイノリティーがまだ自分達の文化(生活全部)

     を守りながら暮らした歴史書とも言えるかも知れません。

                   お薦めです。

               これがウワサの

      朝日文庫 本多勝一シリーズ



 

 カナダ=エスキモー

    極限の民族シリーズ第1弾。朝日新聞社カメラマン藤木高嶺氏と共に、 北米・カナダ北部の先住民族を住み込み取材。 (文藝春秋社の菊池寛賞受賞となるが、文藝春秋社の姿勢に抗議し、後に送り返す。) 1963年取材。解説 梅棹忠夫氏。
 

 ニューギニア高地人

    極限の民族シリーズ第2弾。藤木高嶺氏、石毛直道氏と共に、 ニューギニアの高地に暮らすモニ族・ダニ族の人々を住み込み取材。 本人曰く、 『カナダ=エスキモー』 の前にこれをやりたかったとのこと。 1964年取材。解説 中尾佐助氏。
 

 アラビア遊牧民

    極限の民族シリーズ第3弾。サウジアラビアの沙漠地帯、イスラム教と遊牧に生きるベドウィンを 藤木高嶺氏と共に取材。教科書にも掲載される。1965年取材。解説 桑原武夫氏。
 

 戦場の村

    ベトナム戦争とベトナム人の生活を中心に、南ベトナムおよび北ベトナム(解放戦線)を取材。 新聞連載記事は朝日新聞の投書欄 「声」 創設以来の反響となる。このベトナム戦争の取材経験が以降の仕事に大きな影響を与えることとなる。1966年~1967年取材 解説 古在由重氏。
 

 アメリカ合州国

    アメリカ合州国をアフリカ系アメリカ人、先住民族の視点で取材。ブラック=パンサー、マルコム=Xなどの名前登場。 南部を自動車運転中、銃撃を受ける。写真撮影 吉田ルイ子氏、ロイ=リー氏、本人。1969年取材 解説 小田実氏。
 

 中国の旅

    日中戦争において、中国大陸に残した日本軍の爪あとを追い、 被害者たちの証言から当時の模様を再現。 細菌実験と生体解剖・万人坑・南京・三光政策の村など日本軍の負の軌跡を包括的に取材。 1971年、朝日新聞紙上に連載されて空前の反響を呼び、 本多勝一の仕事の中でも最も反響の大きいものとなる。 『週刊朝日』および『朝日ジャーナル』においても連載。 『日本語の作文技術』に次ぐ売り上げ。

    尚、南京大虐殺にしぼり、80年代にさらに取材を重ねたものとして朝日文庫『南京への道』・本多勝一集『南京大虐殺』がある。

    1971年取材。解説 高史明氏。

 

 殺される側の論理

    「殺される側」 という表現は、直接的な意味で虐殺される側という意味の他に、侵略される側 ・支配される側・管理される側・調査される側・搾取される側・食われる側、総じて 「意味される側」 あるいは 「整理される側」 など、結局は権力と対峙せざるおえない側を象徴して使用。

    支配者に対する怒りの言葉を投げつける機会も与えられぬままに堪えているか、 あるいは支配される側に耐え切れなくなって闘いに立ちあがった人々を代弁し、 本多勝一が生の意見を表面に出した初の評論集。ジャーナリストとしての思想の根底を表した代表作。 アメリカ人宣教師との公開討論も収録。

    1971年初版(単行本) 解説 野坂昭如氏。

 

 日本語の作文技術

    大ロングセラー。このシリーズの中でもっとも売れている。 朝日カルチャーセンターでの講義をまとめ加筆したもの。”目的はただひとつ、読む側にとってわかりやすい文章を書くこと”。 修飾する側とされる側・修飾の順序・句読点のうちかた(「テンの二大原則」他) など、文字どおり日本語の作文技術についてわかりやすく解説されている。 実践的文章指南の白眉。読むだけで確実に文章がうまくなるというスゴイ本。

    1976年初版(単行本) 解説 多田道太郎氏。

 

 ルポルタージュの方法

    朝日カルチャーセンターで行われた講義の草稿に加筆し、まとめたもの。 ルポを実際に書いている人・書きたいと思っている人にとって極めて実践的で親切な高度の入門書となっている。 『カナダ=エスキモー』 『戦場の村』 『アメリカ合州国』 『中国の旅』  など、本人が携わってきた作品の具体例をあげ、企画と予備知識 ・ 取材 ・ 構成 ・ 執筆と発表 についてわかりやすく解説。 それらの作品の舞台裏を知ることもできる。画家・佐々木豊氏があげた絵描きの条件にならい、著者があげたルポルタージュ記者の条件は以下のとおり。

    1.感激屋 2.うぬぼれ 3.劣等感 4.ひねくれた心 5.体力・活力 6.文才

    ”ともかく実践による訓練(訓練のための訓練に非ず)”が大切!

    1980年初版(すずさわ書店刊行) 解説 上田 敏氏。

 

 そして我が祖国・日本

    日本の農村部の四地域を取り上げ、開発や出稼ぎなど、現代日本の矛盾した輪郭を浮き彫りにする。

    第一部 わが故郷

      筆者の故郷信州・伊那谷をとりあげ、少年時代の思い出などをおりまぜながら、 ”高度経済成長”のかげで大きく崩壊していった自然と人々の生活の模様を報告。
    第二部 アイヌモシリ
      アイヌ民族の生活基盤が和人により収奪されていった過程や、苫東開発計画により 売却されていく農地周辺の人々の模様を報告し、”開発”の意味と本質を明らかにする。
    第三部 南部のくに
      岩手県北部の山岳地帯、江戸時代からの貧困と出稼ぎの歴史とその背景を紹介し、 現在の出稼ぎと残された人々の生活の模様を報告。上野充さんの手記や藤島洋二郎さんの文など心を打つ。
    第四部 田中角栄を圧勝させた側の心理と論理
      新潟県の豪雪地帯、農民詩人岡部清さんの詩を紹介しながら、そこに生きる人々の生活の困難を提示し、 ロッキード疑獄後の選挙で田中角栄を圧勝させた側の論理と心理を解説。

    1974年~1976年取材。 解説 後藤総一郎氏。

 

 事実とは何か

    ベトナム戦争や中国における日本軍の侵略行為などの取材・報道経験を元にした 『事実とは何か』『事実と「真実」と真理と本質』『「一方的な報道」という一方的な非難』 『「戦争」というマスコミ用語にだまされてはならない』など、珠玉の論評・ 対談を多数収録したジャーナリズム原論の最高傑作。解説者の小和田次郎氏によると本多スピリッツとは次のとおり。

      1.「立場のない報道はありえない」2.「徹底した事実主義」3.「論理的追求」4.現代ジャーナリストとしてのその生き方

    事実とは何か、報道とは何か、ルポとは何か、その本質を厳しく問いただし、 本多自身の報道哲学を鮮明に打ち出した一冊。この本を読まずして、 ジャーナリスト本多勝一を語ることは不可能である。

    1984年朝日文庫初版 解説 小和田次郎氏

 

 北海道探検記

    北海道とは縁の深い本多勝一であるが、本書は「かけだし記者時代」の 60年代初期と、20年後の80年代初期の北海道の模様をルポしたもの。

    前篇・北海道探検記

    1959年から1962年まで朝日新聞北海道支社時代、休暇や仕事の出張を利用して 当時の北海道の”秘境”とよばれる地域やいわゆる僻地を取材旅行した記録。 知床半島の縦走や渡島大島などの離島探検、パイロット=ファームの訪問など、 現在とは異なる当時の模様を知ることができる。

    後編・北海道再訪

    1983年、20年前に訪れた地域を再訪し、その変容を紹介する。 きめ細かい取材によって記されるパイロット=ファームの荒廃・山岸会 ・知床の変化など、経済の変遷や環境破壊の実態を考えさせられる。「「飛行場」の歴史」では中国・朝鮮からの強制連行・タコ部屋の現場など、 鉱山や飛行場・鉄道の建設現場など、強制労働の舞台であった当時の模様を 体験者の証言をもとに再現。

    1959年~1983年取材。 解説 中野美代子氏

 

 職業としてのジャーナリスト

    未来社より出版された『事実とは何か』を底本としたジャーナリズム論評集。朝日文庫版『事実とは何か』の姉妹篇となる。本書は狭義のジャーナリズムのみならず、編集者や小説家なども含む著述業とその周辺についての考察をまとめたもので、朝日文庫版『事実とは何か』とはまた違った趣を持つ。出版界や文筆業者の不可解な成り立ちを透明にし、それらを理解する上で絶好のガイド本となるであろう。 新聞記者として最も脂ののった時期に書かれた論評集として、”本多勝一”冥利に尽きる一冊である。

    小林秀雄・川端康成・石原慎太郎・山本ペンダサン・菊池寛賞・NHK・『ニューヨーク=タイムス』・野坂昭如・森村誠一・鎌田慧・アレックス=ヘイリー・・・・などに関連した論評や書評を収録。

    1965年~1983年執筆。 解説 筑紫哲也氏。

 

 殺す側の論理

    タイトルどおり、『殺される側の論理』の姉妹篇。

    第Ⅰ部 殺す側の論理

      ベトナム戦争や日中戦争での軍隊による集団虐殺行為を考察した論評、アメリカ合州国における先住民やアフリカ系アメリカ人などの視点に立ち 「殺す側」としての支配民族を考察した論評、日本におけるアイヌと「アイヌ的存在」の視点に立った論評など、ひるむことなく徹底して 「殺される側」の視点に立った論評を収録。小林よしのりの 「戦争論」 などに影響を受けた人には是非とも読んで欲しい。

    第Ⅱ部 自称 「ユダヤ人」 と真性日本人との公開討論

      文藝春秋社『諸君!』誌上での 「中国の旅」 非難をきっけとして展開された、自称ユダヤ人イザヤ=ペンダサン(山本七平)と本多勝一との伝説的な誌面討論?を収録。現在インターネット上で展開されている様々な議論のはしりともいえる。ネット論客必見。完膚なきまで打ちのめされた山本ペンダサン氏はその後も執拗な本多勝一 「支援」を「生きがい」とすることとなる。

      尚、イザヤ=ベンダサン著 「日本人とユダヤ人」は、浅見定雄著 「にせユダヤ人と日本人」(朝日新聞社)によって完全に論破されている。

    1971年~1983年執筆。

 

 冒険と日本人

 

 憧憬のヒマラヤ

 

 子供たちの復讐

 

 検証・カンボジア大虐殺

 

 南京への道

 

 NHK受信料拒否の論理

 

 天皇の軍隊

 

 植村直己の冒険

 

 日本環境報告

 

 マゼランが来た

    世界一周で有名なマゼランの航路を追い、マゼランに来られた側から南米、フィリピン、 グアム島を谷川明生氏(朝日新聞社写真部)とともに取材。カラー写真多数収録の 写真文庫。週刊誌 『アエラ』 掲載。 1988年取材。解説 太田昌国氏。
 

 しゃがむ姿勢はカッコ悪いか?

 

 釧路湿原

 

 先住民族アイヌの現在

    1970年代から 『朝日新聞』や 『朝日ジャーナル』 で掲載された アイヌ民族の現状に関する記事をまとめたもの。 アイヌ民族が不当に土地を奪われていった過程や二風谷ダム関連記事などのほか、 貝沢正氏や野村義一氏 ・ 萱野茂氏など、 アイヌ民族復権のために闘ってきた人々の紹介がされている。 国連の 「世界先住民族年」(1993年)に刊行され、 この本を含め、アイヌ民族を主題とした商業ベースの作品は 印税の10%がなんらかのかたちでアイヌ民族に還元される。付録として、「アイヌ民族破壊を弾劾する簡略なる陳述 - 萱野茂 ・ 貝沢正両氏 」 「アイヌ民族からの意見書と請願書」 を収録。 1972年 ~ 1993年取材。
 

 <新版> 山を考える

 

 実戦・日本語の作文技術

 

 滅びゆくジャーナリズム

 

 リーダーは何をしていたか

 

 きたぐにの動物たち

 

 マスコミかジャーナリズムか

 

 五〇歳から再開した山歩き


随時更新予定、お楽しみに!


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