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「ベスト・パートナーになるために(ジョン・グレイ)」という本はとてもオススメ!

2016年12月09日 01時00分00秒 | 
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 「ベスト・パートナーになるために」という本は、日本では約15年ほど前に発行され世界的大ベストセラーとなった本で、男女それぞれの思考の違いや誤解を明らかにし、どのように対応すれば愛を深めることができるかについて、とても分かりやすく具体的に説明したものです♪

 さすがベストセラーで、これらの内容はどれもナルホドと納得するものばかりで、ぜひ多くの方に読んで頂いて、気持ちよく幸せな生活を送って欲しいと思う内容でしたね♪

 具体的には、異性との人間関係において、もっとも犯しやすい二つの誤りは以下とのことです。

①男性は、愛する女性が悩みや心配ごとを抱えている時に、調停屋になろうとする。そして、独善的な問題の解決策を押しつけ、彼女の気持ちを変えようとする。しかし、それは彼女の感情をまったくないがしろにすることとなり、少しも歓迎されない。

②女性は、親しい男性が何か誤りを犯した時、「教育委員長」になろうとする。そして、頼まれもしないのに余計なアドバイスや批判をして彼の行動を変えようとする。しかし、それは男性の自立心や誇りをいたく傷つけることとなり、かえって反発を呼ぶだけの結果に終わる。

 したがって①については男性は、女性の話をよく聞いて共感することが大切で、②については女性は、特に男性が自分の殻の中に引きこもる場合は手助けせずに放っておき、たとえば買い物や読書などを楽しんだ方が良いようです。

 また男性は、取るに足らないようなごく些細なことでも、それを女性にたくさんしてあげることが大切で、それで女性は自分が愛されていることを実感するようです。そしてその見返りとして、男性に対する信頼感や愛情を増すようになるようです。
その時、女性は、男性の小さな愛情表現に対してそれぞれ感謝の気持ちを表すことが重要なようです。けっして「当然のことよ」という態度をとると、その男性の小さな愛情表現は止めてしまうようです。

 それから、後半には女性が男性に頼みごとを思い通りにやってもらう秘訣について書かれていて、これにはスゴいと思いましたね。
 第一段階としては男性がいつもやってくれることはそれぞれ感謝の気持ちを示すことが大切で、第二段階としてはNOと言われることを敢えて頼み、最初はNOと言われても決して責めたりせずに快く理解を示すことが大切で、第三段階では頼んだ後に男性が抵抗反応を示しても沈黙を守り続けることが大切とは驚きましたね。
 この男性の抵抗反応は、要求に対する嫌悪感や拒絶ではなく、実は女性の要求について考慮中ということなので、そこで敢えて何も言わずに沈黙を守るとYesと男性は言うようです^_^;)

 それから、本書の最後の方には、パートナーとの関係の中で説明のつかない心の乱れを経験しますが、その原因の90%は実は自分の子供時代などの過去に関係があるとは驚きましたね。
そういう時は、自分の感情を紙に書き、相手にぶつけることも大切なようです。

 「ベスト・パートナーになるために」という本は、より良い恋愛や結婚生活のために、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・父親が母親を充分に満足させている家庭で育った少年は、成長してからも異性との関係を上手に持てるようになる。身近で両親の様子を見聞きしてきた結果、自分にも同じことができるという自信が知らぬ間に備わっているからである。彼はけっして愛情の告白をすることを恐れない。なぜならば、それだけの愛情を相手に注ぎ込む自信があるからである。あるいは、たとえそれができない時でも、自分の能力を少しも疑わない。全力を尽くした結果のことだから仕方がないとあきらめることができる。当然のことながら、愛情に対する確信は少しも揺るがない。自分なんかもうダメだ、とあきらめてしまうこともない。なぜならば、彼は自分が完璧な人間ではないということを心得ているからである。そして、自分がいつもベストを尽くしていることに、自信を持っているからである。全力を尽くしていればそれでいいと考えられる。彼はまた、自分が犯した過ちについて素直に謝ることもできる。なぜならば、彼は相手の愛情と寛大さと、そして全力を尽くしたことに対する理解を期待しているからである。彼は、人間なら誰もが失敗することを知っている。自分の父親が失敗を犯し、それでも自尊心を失わずに誇り高く生きていた姿を見てきた。母親が父親の失敗を許し、愛し続けてきた様子を目にしてきた。父親が母親をひどく失望させた時でさえも、母親は父親を信頼し続け、励ましてきた。しかし、ほとんどの男性はこのような成功モデルが身近にないところで育つ。彼らにとって、愛に生き、結婚をして家庭を築いていく作業は、何の訓練も受けずにジャンボ・ジェット機を操縦して空を飛ぶようなものである。ひょうっとすると、離陸させることはできるかもしれない。だが、墜落するのは時間の問題だ。あるいは、あなたの父親が母親との仲をぶちこわす場面をよく目にしていた場合、同じことを繰り返す可能性が高くなる。パートナーと良い関係を築くためのマニュアルが身近になかった多くの男女は、簡単に二人の関係をあきらめてしまうのである。

・女が男に対してぶつける不平不満の中で、いちばん多いのが「私の言うことをちっとも聞いてくれない!」だろう。相手の男は、彼女が話しかけてもまったく耳を貸そうとしない。あるいは、最初のくだりだけ少し聞こうとするが、彼女の抱えている問題が何であるかを把握すると、直ちに「ミスター・フィクサー(調停屋)」の本領を発揮して、独善的な解決策を押しつけようとする。彼は、彼なりの思いやりでそういった態度をとっているのだが、相手がその愛情表現を少しも受け入れないことを知ると、すっかり困惑してしまう。女性の側が彼に対してどんなに「あなたは少しも私の話を聞いてくれていない」と訴えても、まったくその本意を理解できずに、依然として同じ態度をとり続けるのみである。彼女が単に「感情移入」を望んでいるにも関わらず、男は彼女が具体的な「解決策」を欲しがっていると勘違いしているのだ。そこに男女の根本的な悲劇がある。逆に、男が女に対してぶつける不平不満の声の中でもっとも頻繁に耳にするのは、「相手が絶えず自分を変えていこうとしている」というものである。女は、ひとたび一人の男と恋愛関係に入ると、その相手を人間的に成長させ、仕事や出世の手助けをしなければならないという義務感に駆り立てられる。そこで彼女は、「教育委員長」に就任するのである。その主なターゲットが最愛の異性であることは言うまでもない。男は迷惑がって、この余計な「おせっかい」に抵抗を示す。だが、彼女はそんなことにはおかまいなし。チャンスを見ては干渉し、ありがた迷惑なアドバイスや手助けを繰り返すのである。彼女は、自分が立派な人物を養成しているのだとすっかり思いこんでしまっている。だが、そうされればされるほど、男は女の手のひらの上で踊らされようとしている自分を感じ、不快感を募らせていく。彼が望んでいるのは、現在の自分を100%無条件で受け入れてくれることなのだ。これら二つの大きな問題は、何よりもまず第一に、なぜ相手がそういう態度に出るのかを分かり合うことによって解決の方向へ向かっていく。

・女性が自分の悩みや問題について話をすと、男性はほとんど本の雨滴に解決法を押しつけようとしてくる。相手の女性が何気なしに自分の落ち込んだ気持ちを見せたり、その日に起こった問題を口にしたりすると、男性は反射的に彼女が専門的なアドバイスを求めているのだと思いこんでしまうのだ。女性からすれば、そんなことよりもただじっくりと話を聞いてもらい、やさしくなぐさめてもらいたいだけなのに、男性は直ちにミスター・フィクサーのユニフォームで身をかため、充分に話を聞いてあげる前にアドバイスを与え始める。これが、最愛の女性に対する彼流の愛情表現なのである。彼は彼なりに心底から彼女の問題を解消してあげ、いい気分にしてあげたいと思っている。何とか役に立ちたいと望んでいる。そうすることが相手にとっての自分の価値を高め、愛情を深くしていくのだと信じているのである。したがって、もし相手の女性が自分のアドバイスにも関わらず、依然として落ち込んだ様子を見せたりしていると、男子は自分の提示した解決法を拒絶されたと感じ、自分が相手にとって役立たずな人間であると失望して、もはや女性の話に真剣に耳を傾けなくなってしまう。彼には、相手の話をただ単に親身になって聞いてあげ、一緒にんって悩んだり考えたりしながら情緒的な側面からの支えになってあげようなどという発想は、まったく湧いてこない。無理もない。それが「男である」ということなのだから。

・つまり、女というものは、直感的な人種なのである。「女類」たちは、この能力を何世紀にもわたる他人の要求や悩みに対する心配り、親身になっての相談を通して培ってきた。そして、そういう自分たちの思いやりの精神に誇りさえ抱いているのである。誰に頼まれることもなく、自発的に同性にも異性にも助けの手を差しのべることこそ至上の愛の証だとすっかり信じ込んでいる。女性たちは、他人に助けの手を差し伸べることに何の悪気も感じていないし、誰かに助けを求めることも、けっして自分の弱さをさらけ出す行為だとは考えない。しかし、男は違う。頼みもしないのに女からよけいなアドバイスや助けを受けるということは、自分の能力が信頼されていないということであり、自分が避難されていると受け取ってしまうのだ。女性の側は、こうした男性の感受性が分からない。彼女からしてみれば、それは内なる声の命ずるまま、いわば習慣どおりにごく普通の行動をとっているにすぎないからである。そうすることで愛され、望まれていることを実感している。

・男性は、自分の穴の中にもぐり込んでいる時、最愛のパートナーに気をつかう余裕がない。だが、相手の女性には、なかなかそれがわからない。なぜなら、彼女には彼がどれほど大きなストレスに悩まされているか、思いもよらないからである。もし、彼が帰宅すると毎日、必ず自分が抱えている問題についてこと細かに打ち明けるような人間なら、彼女はおそらくもっと同情的になれるだろう。だが、現実には彼はけっして自分の気持ちを話そうとはしない。だから、彼女は自分が無視されているのだと感じるようになる。一般的に女性は、男がストレスとどう闘っているかを知らない。その方法について理解することもできない。女性は彼らに自分たちと同じように心をオープンにし、自分の悩み事をすべて打ち明けてくれることを望む。したがって彼が自分の穴の中にこもると、その心を閉ざしたふるまいにいらだち、憤るのである。彼が自分の存在を無視してテレビのニュースを見たり、ひとりで外出し、バスケットボールに興じる姿を見て、彼女はひどく心を傷つけられる。自分の穴の中に引きこもっている男性に対して、直ちに心を開放し、何でも打ち明けさせようとするのは、問題を抱えて悩んでいる女性に向かって、口を閉ざし、冷静に判断しろというのと同じように非現実的なことである。男性に対して、常に愛情にあふれたスキンシップを求めることは、女性に対して常に理性的、論理的に物事に対処することを期待するのが無理なように、しょせん大きな間違いだというわけだ。彼女は、自分にちっとも気をつかってくれない、その薄情な男に対して、あたかも自分の「愛される権利」を声高に主張したくなるかもしれない。でも、忘れないでいてほしい。彼のその不誠実に映る態度は、彼が問題解決のさなかにいるのだということを。そうすれば、女性は彼に抵抗する代わりに協力することができるようになる。その結果、自分が望んだ形で、相手の愛情を得ることができるのである。一方、男性の側も自分が穴の中に閉じこもることがいかに相手との間に距離を置いてしまうかに気づいていに。男が穴に閉じこもってしまった時の女性に及ぼす影響の大きさを心得ていれば、女性の疎外感や淋しさを理解でき、それなりの思いやりある対応を示せるはずなのだ。しかし、そんな知識のない男性は自らを守ろうとし、激しく言い争ったりするのである。

・女性が男性に抱く不満の中でいちばん多いものを掲げてみよう。
1「あなたは私の言うことをちっとも聞いてくれない」
 女性がこんな文句を言うと、男性は「それはどういう意味だ。僕は、君が言ったことはすべて聞いているよ。なんなら同じことを繰り返してみせようか」と反論する。男性は、たとえ自分の穴の中に閉じこもっていても、全神経の5%は彼女の声に注意を向け、言葉を記憶することぐらいはできる。彼は、この5%の神経集中度で相手の話に耳を傾けたことで「話を聞いてやった」と考えるのだ。しかし、彼女が求めているのは、100%の注意を自分だけに向かってフルに払うことなのである。
2「まるであなたは「心ここにあらず」って感じね」
 女性が不安感を訴えると、男性は「「心ここにあらず」とはいったいどういうことだ?もちろん、僕の心はここにあるさ。君の目の前にいる僕が目に入らないのかい?」と反論する。彼は、体さえその場においていれば、彼女にそんなことを言われる筋合いはないと考えている。しかしながら、たとえ彼の体が彼女の目の前に存在していたとしても、心ここにあらずの状態でいては相手は満足できない。女性が訴えているのは、そういうことなのである。
3「あなたは私のことなんか、少しも思ってくれていないのね」
 女性が不満をぶつけると男性は「そんなことないさ。もちろん、君のことを何よりも大切に考えているよ。君にはなぜ僕がいま、この問題を解決しようと頭を悩ましているのか、わかっていないのかい?」と答える。彼は、自分が抱えている問題の解決に全力を傾けることが、結局は彼女のためにもなるのだと考えている。そのことを彼女も理解すべきだと思っている。しかし、彼女が望んでいるのは、彼のやさしく思いやりに満ちた言葉や態度なのである。
4「私はもう、必要とされていないのね」
 女性がこんな駄々をこねると、男性は「馬鹿なことを言っているんじゃない。もちろん、大切に決まっているじゃないか」と言い返す。彼は、そういう彼女の感覚はまったく論拠のないものだと相手にしない。なぜなら、彼は二人がうまくいくために問題を解決しようとしているからだ。男性は、自分が重大な問題を抱えている時、えてして他のことは目に入らないものである。しかし、それによって相手の女性が無視されていると感じていることには、まったく気づいていない。
5「あなたには情というものがないのね。いつも理屈ばっかり」
 男性は「それで何が悪いというんだ。じゃ、君はこの問題をほかのどういう方法で解決しろというのだ?」と聞き返す。彼は、彼女があまりにも自分に対して批判的で、要求が多すぎると思っている。なぜなら、彼は問題を解決するために「もっとも重要で本質的なこと」に全力を傾けているのだ。それを相手は少しも分かってくれていない。加えて、男性は彼女の感覚の妥当性をまったくわかっていないのである。一般的に男性は、女性たちの温かく情のこもった気持ちが、まったく一回転して、すねた気持ちへと変わってしまうことがあるということを、まったく分かっていない。

・彼女は別に、すぐ問題の解決策を手に入れたいわけではない。むしろ、自分の感情を表現することで相手に理解してもらい、自分なりに救われた気持ちを得ることのほうが先決だ。つまり、自分が悩まされている問題を聞いてくれう相手に、手当たり次第に感情をぶつけることで、女性の心の重荷は次第に軽くなっていくのである。つまり「グチを言う」ことによって、救われた気持ちになれるのである。同時に、このようなプロセスを経た結果、自分を本当に苦しめている問題が何であるかを発見することもでき、それによっていつもの自分に戻ることができるのである。精神のやすらぎを得るために、女性は過去、現在、将来のあらゆる心配ごとを言葉にして吐き出す。たとえ、どうにもならないtわかっているテーマでも、口に出さなければ気がすまない。話せば話すほど彼女は気持ちが楽になっていく。これが女性の救われ方である。そして、そのとき、パートナーに自分の話に耳を傾けてもらえた、理解してもらえたと実感できた時に、女性のストレスは一気に解消していくのだ。だから、一つのテーマについて話し終えると、彼女はしばらく間を置いてから次のテーマへと移っていく。この方式で彼女は自分の問題や心配ごと、失望や欲求不満を次々とぶちまけ続けていくのである。順番などどうでもいい。論理的に矛盾していようがかまわない。手あたりしだいに聞き手に向かって話し続ける。それでもまだ、相手が自分を理解してくれていないと感じると、彼女の気分は悪化していく一方となる。そして、もっと深刻な苦悩を招いてしまうのだ。

・男性が、問題を解決していく過程において複雑に込み入った話のディテイールを「分析」していくことで満足感を得るように、女性は問題のディティールをこと細かく「説明する」ことによって満足を得る。こうした自分との違いを心得ていれば、彼はリラックスした状態で相手の話に耳を傾けることができるはずなのである。だから、女性は、まず前もって話の要点(結論)を伝えるようにし、それからじっくりと詳細部分の説明に入っていくこと。そうすれば、相手に自分の話を親身になって聞いてもらえるはずだ。そうすれば、男性は話を論理的に理解することができるので、話を真剣に聞いてくれるだろう。だが女性は、一般的にそうではなく、あやふやな話し方をしようとする。そのほうがより感情を話の中に込められるからである。聞き手が女性の場合はこんな話し方が歓迎されるが、男性には耐えられない。ひどいフラストレーションに襲われることになる。彼が彼女に対して示す反感は、話の内容の理解度に反比例して大きくなる。つまり、相手の話がちんぷんかんぷんで何を言いたいのかわからなくなればなるほど、その反感は激しくなっていくのだ。

・男性が自分の話に耳を傾けてくれないことがあったとしても、それが自分を愛していないからだというふうには考えない。自分が話を始めても相手が心ここにあらずで少しも話を聞いてくれていないと察知した時、女性は相手の身になって話を止めることができ、彼が自分に注意を向けてくれるまで待つ。そして、タイミングを見計らって再び話し始めればよいのだ。リラックスした受け入れやすいマナーで自分の話を聞いてもらうようにすれば、男性は喜んで自分に注意を向けてくれるようになるのである。男性が完璧に自分自身の問題に心を奪われ、穴の中に閉じこもっている時、女性は彼をそっとしておいてあげる。そういう時には、誰かほかの友人に自分の問題を打ち明けるとか、ショッピングを楽しむとか、自分なりに解消する方法をとる知恵を身につけるのだ。相手の男性がそんなさりげない愛情や思いやりを感じ取れば、彼はより早い時期に穴の中から抜け出してきて、やがて自分に注意を傾けるようになるだろう。

・女性の「本当に疲れたわ。もう何をする気力も残ってないみたい」を正しく訳すとこうなる。「私はやることが多すぎて、すっかり疲れてしまったの。もっと働く前に休養をとらなければならないわ。でも、あなたがいてくれて慰めてくれるからよかった。私を抱いて、よくがんばっているとほめて。そして、少し休んだらいいと言ってなぐさめて」だが、男たちはふつう、次のような解釈をしてしまう。「私はこんなに働いていのに、あなたは何もしようとしない。どうしてもっと、あれこれ手伝ってくれないの。私ひとりでは全部できないのよ。ああ、嫌だ、嫌だ。私は「本物の男」と一緒に住みたいわ。あなたを相手に選んだことは大きな間違いだった。」

・女性は、男性の沈黙を間違って解釈する。その日の心の健康状態次第では、その解釈はいっそう悪くなる。「彼は私を憎んでいる。もう私を愛していない。私から永久に去って行ってしまった」最悪の場合、そう受け取ってしまう。そして、彼女の「もし彼に捨てられてしまったらどうしよう。ひょっとすると、私は愛される価値のない女なのかもしれない」という最大の恐怖心にかられる。男性がじっと黙っている時、女性は最悪のケースを想像するものである。

・女性がよく話すのには、さまざまな理由がある。時には、彼女たちは男性が話すのを止める時と同じ理由でおしゃべりを始める。
1 情報を伝達するか、収集するため。(これは、男性と共通する唯一の理由である)
2 自分が本当に言いたいことを思索し、発見するため。(男性は逆に沈黙し、自分の殻の中にこもる)
3 精神的に迷い、いらだち、困った時に自分を取り戻し、神経を集中させるため。(男性はそういう時に話すのを止める。自分の穴の中で、彼は頭を冷やしているのだ)
4 相手との親密度を増すため。自分の内側の感情を共有してもらうことにより、愛を確認しようとする。そうすることで、彼女は自分が愛されていると自信を持つことができるようになる。(男性は、相手と親密になりすぎると自分自身をコントロールできなくなると恐れている)
以上のような男女間の違いを理解できれば、なぜ二人の間に言い争いがよく起こるのかがわかるようになる。

・たとえ彼が何かに悩んでいたり、ストレスに苦しめられて自分の穴の中に閉じこもってしまっても、それが自分に対する個人的な理由によるものだと受け取ってはならない。そういうことは頻繁に起こることだ。けっして彼女に愛想をつかしたわけではない。時が来れば、彼は必ず帰ってくる。大切なことは、穴の中まで彼の後を追わないことである。もし、そんなことをしたら穴を守っている竜に焼き殺されてしまうだろう。数多くの不必要な争いごとが、女性のこうした愚かな行為によって引き起こされている。彼女たちは、男性が問題を抱えて苦悩している時に沈黙の世界にひとり浸っていたいのだということが、どうしても理解できないのである。彼女は、ごく自然に彼に向かって口を開かせようとする。もし、何か問題があるのなら彼を沈黙の世界から引き出し、そのことに関して打ち明けさせて、自分の助力で立ち直らせようとする。彼女は「何か心配ごとがあるの?」と彼に聞く。すると彼は即座に「いや、別に」と答えるだろう。だが、彼女には彼の苦悩がひしひしと感じられるのだ。なぜ、それを押し隠そうとするのか彼女には理解できない。その結果、彼女は彼を穴の中から引き出す代わりに、無意識のうちにその内なる思索をじゃましてしまうのである。彼女は、再び質問を繰り返す。「そんなこと言っても私にはわかるのよ。あなたは何か苦しいことがあるのね。それは、いったい何なの?私に話してみて」彼は答える。「本当に何でもないんだ」彼女はさらに言う。「本当に何でもないの?いえ、あなたは絶対に何かに苦しめられているわ。どうなの?」「うるさいな。僕は何にも苦しめられてなんかいないよ。放っておいてくれないか」と彼は声を荒げる。「まあ、あなたはどうしてそんな答え方しかできないの?もう私には何も話したくないというのね。私にはあなたの気持ちがよくわかっているのに。もう私を愛していないのね。あなたが私を嫌っていることも私にはわかるのよ」この時点で、彼は自制心を失い、後になって後悔するようなことを口走り始めるに違いない。心の中の竜が現れて、彼女を焼き殺しにかかるのである。

・男性の「別に・・・僕は大丈夫だよ」を男性の本音に訳すと次のようになる。「僕は大丈夫だよ。自分ひとりでこの状態を切り抜けることができる。心配も助けも必要ないよ。どうもありがとう」だが、女性たちはふつう、次のようにとってしまう。「僕は別にどうなったってかまわないから、ぜんぜん、気にしていないよ。だいいち、君なんかに僕の気持ちを分かってもらいたくない。君のことなんか頼りにしていないからね」

・以下のような方法で彼に接すれば、自動的に穴の中に閉じこもっている時間を短くできる。
1 彼が自分の殻の中に引きこもる必要性を認めてあげる。
2 頼まれもしないのに解決策を示して問題解決の手助けをしようとしない。
3 相手がどう感じているかを質問して、彼を自分の思いどおりに教育していこうなどとはけっして考えない。
4 穴のすぐ横に座り、彼が飛び出てくるのを待ってはいけない(放っておく)。
5 彼のことをやたらに心配したり同情したりしてはならない。
6 彼のことには構わず、自分自身を幸福な気分にする何かをすること。
もし、あなたが彼に向かってどうしても「話す」必要があるのなら、彼が穴から出た後に読めるように手紙を書いておけばいい。もし、どうsても話を聞いてもらい、気持ちを分かってもらいたかったら、友達に悩みを話したり相談したりすればいい。彼だけをあなたに充足感を与えてくれる唯一の対象としてはならないのだ。

・男性が自分の殻の中でひとり思索にふけっている間、女性がどんな気晴らしをすれば幸福な気分になれるのか、その方法をいくつか掲げておこう。
①読書
②女友だちを訪ねておしゃべりに花を咲かす
③音楽鑑賞
④庭いじり
⑤日記をつける
⑥体操
⑦ショッピング
⑧散歩
⑨祈り、あるいは瞑想
⑩自己啓発テープを聴く
⑪バブル風呂に入る
⑫セラピストを訪れ話を聞いてもらう
⑬テレビやビデオ鑑賞
⑭趣味を楽しむ
⑮料理に創意工夫をこらす

・女性は、男性の採点をする時に次のような基準で行う。贈り物の大小に関わらず、一つのことは1点として評価するのだ。一つひとつのプレゼントやちょっとした心づかいが、ほぼ同じ価値を持っている。しかし男性は、小さなことをしてあげれば1点、大きなことをしてあげれば30点と勝手に計算する。彼は、女性がまったく違った採点基準を持っていることを知らないために、自分のエネルギーを一つか二つの大きな「プレゼント」に集中させる。男性にとってはごく些細なことも、女性にとっては大きな贈り物と同じくらいに重要であることがわかっていないのだ。言い方を換えれば、女性にとって一輪のバラをもらうのも、高価なジュエリーをもらうのも、自分を気にかけてくれている証拠だと考えるのである。この愛情表現に関する基本的な違いを理解し合わないと、男性と女性はその関係において永遠にフラストレーションと失望感にさいなまされることになってしまう。

・男性が最愛の女性の愛情タンクを常に満タンに保っておくための98の小さな愛情アプローチ・リストを載せておくことにする。
 1 夜、仕事から帰宅したら何よりもまず彼女を抱き、「ただいま」の挨拶をする。
 2 あらかじめ彼女のその日のスケジュールをある程度は頭に入れておき、具体的にその日の出来事を聞く。
 3 できるだけ相手の話を聞くことを心がける。あわせて、なるべく質問もするようにする。
 4 彼女が訴えてきた悩みについてコメントしたい気持ちを抑え、その代わりに同情と理解を示すようにする。
 5 毎日、自分から二人きりになる時間を20分ほどつくるように心がける。その間は、新聞を読みながらとか、ほかのことをやりながら彼女の相手をするのではなく、ただ彼女との会話に熱中することが大切である。
 6 何か特別な事が起こった時など、意外な贈り物として彼女に知らせず、ささやかな花束(一輪の花でもいい)など、必ず小さなプレゼントをする。
 7 デートをする場合は、何日か前にあらかじめ予定を立てておくようにする。その日になってから彼女に「何をしたい?」とか「どこへ行きたい?」などと聞かないようにする。
 8 彼女が仕事で疲れきって夕食をつくれないように見えたら「何か手伝おうか?」と自発的に申し出る。
 9 彼女の外見、ファッションなどを絶えずほめるように心がける。
10 彼女が気分を害したり、気持ちを落ち込ませた時には、その感情をないがしろにせず、できるだけ理解し、尊重するようにする。
11 帰宅や約束の時間に遅れる時には、ちゃんと電話を入れる。
12 彼女からアドバイスや救いの手を求められた時は、よけいな説教をせずに「YES」か「NO」を明確に答える。「そんなくだらない質問をするな」などとは、決して言わないように。
13 彼女の心が深く傷ついている時には「ひどく傷ついたろうね。かわいそうに」という調子のなぐさめの言葉をかける。その後は沈黙して、あなたがいかに彼女の気持ちを察しているかを彼女に実感させる。彼女が傷ついているのは自分のせいではないなどという説明を加えたり、頼まれもしないのに問題の解決策を押しつけるようなまねは絶対にしてはならない。
14 あなたはどうしても自分の穴の中に閉じこもる必要があると思った時は、彼女に対して自分にはしばらくの間、ひとりになって考えたいことがあるが必ず元にもどるということをわからせる。
15 自分の穴の中に閉じこもった結果、頭も心もすっきりして元へ戻った時には、彼女に何がいったい自分を悩ませていたのかを、丁寧にかつやさしい口調で説明する。それによって彼女は最悪のケースを想像せずにすむ。
16 彼女があなたに話しかけてきた時は、目にしている雑誌を置き、テレビのスイッチを切って彼女の話に100%注意力を集中する。
17 もし、普段は食器を洗うのが彼女の仕事と決めてあるのなら、たまには自分から率先して食器洗いをする。とりわけ、彼女が疲れた様子を見せている時は効果的である。
18 彼女が疲れたり気落ちしているのに気がついた時には、彼女に何をしたいか、あるいは何をどうすれば癒されるのかを聞く。そして、彼女が望んでいることができるように必要なものをそろえたりして、側面的な手助けをする。
19 外出する際は、彼女に何かついでに買ってくる物はないかを聞く。そして、頼まれた物は忘れないように確実に買ってくるように。
20 昼寝をしたいと思ったり、部屋を離れたいと思った時は、その旨を彼女にきちんと伝える。
21 1日4回は、彼女を軽く抱きしめる。
22 職場から電話をかけ、彼女の様子を聞く。その際は必ず「愛しているよ」と愛情確認の言葉もかける。
23 毎日、最低2回は「愛しているよ」と言う。
24 ベッドメーキングや寝室の掃除をする。
25 もし、彼女が靴下を洗おうとしているのなら、彼女の手に渡る前に裏返しに脱ぎ捨てた物を元の状態に引っくり返して戻しておき、彼女がそうする必要のないようにしておく。
26 ゴミ箱がいっぱいになっているのを発見した時は、「僕が捨ててきてあげるよ」と申し出て実行する。
27 出張などで遠出をした時には、目的地に着いたところで電話をかけ、連絡先や宿泊先の電話番号を伝え、自分が無事に到着したことと合わせて報せるようにする。
28 彼女の自動車を洗ってあげる。
29 デートの前には、必ずあなたの自動車を洗車し、車内もきれいに掃除、整理整頓をしておく。
30 セックスの前には必ず身体をよく洗い、もし彼女が好むのであれば、お気に入りのコロンをつけておく。
31 彼女が誰かと摩擦を起こしたら、彼女の側に立って対処する。
32 時々彼女の首、背中、脚などのマッサージをする。
33 セックス抜きで彼女を情熱的に抱きしめ、子供同士のように戯れる。
34 彼女が必死になって何かを訴えている時は、とにかく忍耐強く耳を傾け続ける。けっして腕時計に目をやるようなまねはしないこと。
35 彼女と一緒にテレビを楽しんでいる時は、リモコン装置のチャンネル切り換えボタンをせわしなく押すような、まねはしない。
36 公衆の場でも恥ずかしがらずに愛情表現をする。
37 彼女の手を握る時には、けっして弱々しくいい加減に握らずに、しっかり力強く握って愛情を伝える。
38 彼女の好きな飲み物を聞いて覚えておくこと。レストランなどへ食事に行った時、スマートにきめ細かく注文や選択のアドバイスを行うことができる。
39 二人で外食を楽しもうとする時、彼女にいくつかの候補を提示して選択させるようにする。彼女にレストラン探しの重荷を背負わせてはならない。
40 彼女の好きな演劇やバレエ、コンサート等のチケットを買ってプレゼントする。
41 二人そろってドレスアップし、外出できるようなチャンスを時々つくり出す。
42 外出の際、服装の選択に迷い、時間に遅れがちになる彼女を理解する。激しい口調で責めたりしないこと。
43 公の場では、他の人間に対してよりもさらによけいに神経細かく彼女に注意力を向ける。
44 子供よりさらに彼女を大切に扱う。子供たちには、父親が母親を家族の中でもっとも大切に扱い、何事も第一に考えて決定したり行動したりする様子を意識的に見せる。
45 時々は彼女に小さなプレゼント-チョコレートの詰め合わせや香水などをする。
46 たまには、洋服を密かに自分ひとりで買ってプレゼントする。
47 何か特別なことがあったら(誕生日、結婚記念日)、必ず記念に写真を撮る
48 二人だけのロマンチックな小旅行に誘う(1泊程度。日帰りでもいい)。
49 定期入れや財布などの中に、いつも彼女の写真を入れて持ち歩いていることを彼女にも知らせ、常に最新のものが入っているようにまめに入れ替える。
50 旅行でホテルに宿泊するときは、予約した段階で特別な物-シャンパンとかシードルとか花束など-をチェックインの際に部屋に用意するよう注文しておく。
51 誕生日や二人の特別な記念日には、カードや手紙にメッセージを書いて送る。
52 長距離ドライブをする時は、なるべく自分が運転をする。
53 運転は、速度制限やルールを厳守してゆっくり安全に行う。
54 彼女がどんな気持ちでいるのかに絶えず神経を配り、自分の感じたことを言葉で伝えよう。「今日はなんだかとても嬉しそうだね」とか「すごく疲れているように見えるよ」という調子である。そして「何かあったのかい?」と、その日の出来事について質問をする。
55 彼女と外出する時は、前もって地理や道のりを調べておく。彼女にナビゲーターの役割を果たさなければならないと感じさせないためである。
56 彼女と一緒に踊りにいったり、ダンスのレッスンに連れていったりする。
57 予期せぬ時に愛のメッセージを記したノートを送り、彼女を驚かす。
58 常に出会った頃の気持ちに立ち戻って、彼女とつきあうようにあうる。初心を思い出し、あのまめさを忘れずにかゆいところに手が届くほどの心づかいで彼女を扱うのである。
59 家の中や周辺で何か修理する必要がある物があれば、積極的に自分がするということを申し出る。「僕はいま暇だから大丈夫だよ。何か故障したり壊れたりしている物はないかい?」とさりげなく聞く。ただし無理をする必要はない。あくまでも本当に時間に余裕がある時に限る。
60 台所の包丁を研ぐことを申し出る。
61 壊れた物を修理する強力接着剤を買ってくる。
62 電球が切れたら、ただちに自分が新品を買ってきて交換する旨を申し出る。
63 キッチンのゴミ箱がいっぱいになったら捨てにいく。
64 新聞を読んでいて彼女が興味示しそうな記事を見つけたら、声を出して読んであげたり、切り抜いておく。
65 彼女にかかってきた電話を受けたら、丁寧に細かくメッセージをメモしておく。
66 シャワーを浴びたらバスルームの床をきれいに洗い流し、乾かしておく。
67 一緒に行動する時は、必ずドアを開けてあげる。
68 スーパーマーケットへ一緒に買い物に行った時などは、必ず買った品物を持つ。
69 重い物は彼女に運ばせずに、頼まれなくても自分が率先して動く。
70 旅行に行く時は、バッグへ荷物を詰めたり移動させたり、自動車のトランクへの出し入れはすべて自分が責任を持って行う。
71 彼女が食器洗いをしていたら、ポット磨きのような力のいる作業の手伝いを申し出る。
72 家の中の「修理リスト」を作成して台所にでも張り付けておく。リストに記入されたことで自分ができることがあれば、時間のある時にできるだけ速やかに修理するようにする。長時間放っておいてはいけない。
73 彼女が料理をしたら、その腕前をほめてあげることを怠ってはならない。
74 彼女の話を聞いている時は、必ず相手の目を見ながら熱心に耳を傾ける。
75 彼女に話をする時は、手を握ったり、やさしく彼女の身体に手を触れる。
76 彼女の一日の行動に興味を示す。どんな人たちと出会い、何か面白いエピソードがあったか?どんな本を読んだか。その感想は?などを聞く。
77 彼女の話を聞いている時は、うなずいたり相槌を打ったりして、その内容に興味を持っていることを伝え安心させる。
78 折りにふれ、彼女の気持ち(精神状態)を聞いてあげる。
79 もし、彼女の体調がずっと思わしくなかったような場合は、常に気遣い、自覚症状を尋ねるようにする。
80 彼女が疲れているようであれば、お茶を入れてあげる。
81 同じ時間にベッドに入れるようにする。
82 家を出る時は、必ず彼女とキスを交わし「行ってくるよ」の一言を残していく。
83 彼女のジョークやユーモラスな表現には笑って反応する。
84 何かしてもらった時は、必ず声に出して「ありがとう」と言う。
85 彼女がヘアスタ委を変えたり、髪の毛をカットした時には、必ずそれに気づくように神経を配っておく。ほめることも忘れない。
86 二人だけになれる時間をつくり出す(家族が同居している場合は、とくに必要である)。
87 二人だけの親密な時間や彼女が悩み事を打ち明けているような場合は、電話がかかってきてもこれを受けない。
88 たとえ短時間でも二人一緒にサイクリングに出かける
89 ピクニックを計画する
90 もし、彼女が洗濯をしていれば、洗い物を洗濯機まで運んであげる。自分がやると申し出てもいい。
91 子供抜きの散歩に誘い出す。
92 お互いの要求を忌憚なく話し合う時間をつくる。
93 彼女と一緒にいない時は淋しい思いをすることを、折りにふれて伝えるようにする。
94 たまには、帰宅時に彼女の好物のデザート菓子やパイを買って帰る。
95 もし、食料品の買い出しが彼女の役目なら、たまには自分が行ってくると申し出る。
96 二人でベッドに入る前には、あまり食べ過ぎないように気をつける。そうすれば後になって満腹で動きがとれなくなったり、疲れて眠くなったりということがない。
97 この「98のリスト」に加える項目がないか彼女に聞く。
98 トイレの便器は、必ず便座に戻しておく。

・男性にとっては取るに足らないようなごく些細なことでも、それを女性にしてあげることは、魔法のような効果をもたらしてくれる。彼女の愛情タンクが満タンになれば、「私だけがつまらない雑用に追われて損をする」などと考えなくなるはずだ。彼女からすれば、これではじめてお互いの得点が同じになって平等な関係になったと思えるようになるのである。そう思えるようになると、女性はj分が愛されていることを実感できるようになる。その見返りとして、男性に対する信頼感や愛情を増すようになるのである。自分が愛されていることを確信できる女性は、けっしてすぐに怒りやいらだちを相手にぶつけない。寛大な気持ちで愛を分け与えることができる。女性のために小さな思いやりをかけることは、男性自身にとっても精神衛生上、非常に効果的である。愛する女性に満足感を与えているという自信が男性を力づけ、自分の存在価値を高めさせるのだ。ちょっとした男性の心配りが、男女二人に満ち足りた愛情生活をもたらしてくれるのである。

・男性が女性に対して小さな愛情表現をし続ける一方、女性はそれに対してとりわけ注意を払い、感謝の気持ちを表す必要がある。けっして「当然のことよ」というような態度をとってはならない。相手に向かって微笑みながら感謝の言葉を伝えれば、彼は得点を稼いだことを実感できるのだ。男性にとって小さな愛情表現を心がけるのは、ちょっとした仕事である。だから、女性はパートナーの努力を認めてやることが必要なのである。彼らは、「そんなこと、当然よ」と女性が思っていると感じれば、すぐに止めてしまうだろう。特別な努力を払っていることを認めてほしいのだ。女性は、それを認めてあげるとともに、感謝していることを示そう。だからといって、必要以上に大げさな言い方をするのは禁物である。ゴミを出してくれたからといって、二人の生活が完璧にすばらしいものになったなどと誇張した言い方をしてはならない。単にゴミを捨ててくれたことに対してのみ、軽く「ありがとう」と言えばいい。その積み重ねこそ、二人の間に本物の愛情をしだいに育てていってくれるのである。

・こんな時、女性の愛情は試されている
 1 彼が失敗した時、彼女はよけいな忠告もせず、「だから言ったじゃないの」と避難したりもしない。-プラス20点を与える。
 2 自動車の運転中、彼が道に迷ったが、彼女は別に騒ぎ立てたり責めたりせずに普段と変わらない様子を見せた。-プラス20点。
 3 彼が道に迷ったが、彼女は楽観的に振る舞い、その状況をいいように解釈して次のような言い方で気遣ってくれる。「もし、道に迷わなかったら、こんなに美しい夕焼けを見ることはできなかったわ」。-プラス30点。
 4 彼は外出の際に彼女から頼まれた買い物を忘れたが、彼女はこう笑って許した。「今度は忘れずに買ってきてね」。-プラス20点。
 5 その次の外出の際も彼は再び頼まれた買い物をし忘れてしまったが、彼女は辛抱強くなおも信頼して「いいわよ。今度こそお願いね」と事もなげに言う。-プラス30点。
 6 彼女が彼を傷つけてしまった時、その痛みを理解し、謝ることができて、彼が必要としている愛情を与えることができる。-プラス40点。
 7 彼女が彼に救いを求めたが、彼はそれを避けてしまった。だが、彼女は彼の拒絶に傷つくこともなく、彼はできる時は必ずやってくれると信じている。彼女はけっして彼を拒絶したり、非難したりしない。-プラス20点。
 8 次の機会に再び救いを求め、それでもまた彼から拒絶される。だが、彼女はそれでもけっして彼を非難せず恨みもせずに、それがその時点における彼の限界だと許すことができる。-プラス30点。
 9 彼が自分の穴の中に閉じこもってしまった時、彼女はけっして彼に罪意識を持たせないように気を配る。-プラス20点。
10 彼が穴の中から出てきた時、彼女はその彼を歓迎し、こらしめてやろうかと拒絶しようとはしない。-プラス20点。
11 彼が自分の失敗を謝った時、彼女はそれを愛情を込めて受け入れ、許すことができる。その失敗が重大なものであればあるほど、彼が彼女に与える点は高くなる。-プラス50点。
12 彼が彼女に何かをしてくれるように頼んだ時、いちいちクドクドと理由を並べ立てて断るような真似はしない。明快にひと言「NO」と言う。-プラス10点。
13 彼が彼女に何かをしてくれるように頼んだ時、彼女はいい雰囲気をたたえたまま快く「YES」と答えることができる。-プラス10点。
14 二人が喧嘩をした後、彼のほうが仲直りをしようとして、彼女のために小さなことをやりはじめた時、それを素直に受け入れ感謝の気持ちを返すことができる。-プラス30点。
15 彼が帰宅してきた時、彼女は心底から幸せそうである。-プラス20点。
16 彼に対して不満を抱いた時、彼女は、その感情をすぐに言葉や態度にしてぶつけず別の部屋へ行ってひとりで気持ちの整理をつける。そして、感情の高ぶりが鎮まり、気を取り直すことができた時に、より愛情深く素直な態度で接することができる。-プラス20点。
17 彼女は、まともに対処しようとすると自分の感情をひどく刺激し、精神状態を乱してしまう恐れがあると判断した場合、彼の失敗を意識的に見逃してあげる。-プラス40点。
18 彼女は、彼とのセックスを心底から楽しんでいる。-プラス40点。
19 彼が家や自動車の鍵をなくしてしまった時、彼女は彼を無責任だと非難したりはしない。-プラス20点。
20 二人で外出する際、自分の好みではないレストランや映画へ連れて行かれた時の不満感や失望感の表現法が実にさり気なく控えめで、彼の気持ちを傷つけない如才のなさを身につけている。-プラス20点。
21 彼が運転中や自動車を駐車しようとしている時は、けっしてよけいなアドバイスをせず、無事に運転して目的地にまで連れてきてくれたことを素直に感謝できる。-プラス20点。
22 彼が犯してしまった過ちにいつまでもこだわり、文句を言い続けるよりも、彼女に甘えてストレートに支援を求めてくることを好む。-プラス20点。
23 彼女は、彼との行き違いで生じた自分の否定的な感情をけっして彼自身に対する不平不満や拒絶という形で非難することなく、問題自体に的を絞って素直に彼に訴える。-プラス40点。

・男性にものを頼むには4つの秘訣がある。
(1)タイミングを選ぶこと
(2)命令するような態度・口調で頼まない。頼みごとはけっして命令ではない。
(3)用件は短く。説明が長いほど抵抗感が増す。
(4)そしてわかりやすく。変に回りくどい言い方は避ける。

・女性は、よく「~できるかしら?」とか「~だわ」という言い回しをして、「~してほしいの」という本意を間接的に相手に伝えようとする。だが、間接的な要求は自分の意図をそのまま相手に伝えてはくれない。たまに使えばせいぜい無視される程度だが、執拗に乱用し続ければ相手をいらだたせ、怒らせてしまう。相手の男性は、次のような言葉を投げかけて怒りをぶつけてくるだろう。
 ・「クドクドと説教じみたことを言うんじゃない」
 ・「いつも回りくどい言い方でああだこうだと言いやがって。うるさいんだよ!」
 ・「君に言われなくても何をしたらいいかわかっているよ」
 ・「ガタガタとあれこれ嫌みを言うのはやめてくれ」
 ・「この俺に命令するのはやめてくれ」
こういった男性の言葉が女性の耳にどう聞こえようとも、彼らが本当に言いたいことは「君の要求の仕方が気に入らないんだよ」ということである。だが、もし女性の言葉の言い回しというものがいかに男性に影響力を与えるかということを理解できなければ、彼女は頭を混乱させてしまうに違いない。

・彼があなたの頼みごとを拒否した時、けっして責めたりせずに快く理解を示すたびに、彼はあなたに5~10点の点数を与える。そして、次の機会にあなたが何か頼みごとをした時には、より前向きな反応を示すようになるのだ。つまり、愛情と思いやりのこもった要求の仕方をすることによって、あなたは彼があなたに対してより多くのものを与えてくれる可能性を大きく広げていると言っていいだろう。

・自分の主張を認めさせる要求術のハイテクニックの一つは、要求を出した後は沈黙を守り続けることである。相手に自分が望んでいることを求めた後、彼がうめき、うなり、文句を言うことは目にみえている。私は、男性が何かを要求された時、それに対して示す抵抗反応は皆、多かれ少なかれこういった形をとると思っている。その時点で彼が何かに神経を集中させていればいるほど、彼の抵抗は大きくなる。それは、あなたの要求に対する直接的な反応ではけっしてない。それはあなたが要求した時点で、どえだけ他のことに神経を集中させているかということなのである。だが、女性は一般的にこうした男性の抵抗を誤解してしまう。彼女は、彼が自分の要求に嫌悪感をもよおし、拒絶しようとしているのだと受け取るのだ。しかし、それは違う。彼の抵抗は、むしろあなたの要求について考慮中であるというサインなのである。もし、彼がまったく相手にせず、考えてくれていないのなら、きわめて冷静に「NO」と言うだろう。したがって、男性がうめいたり文句を言ったりするのは、あなたにとって好ましいサインなのだ。彼は、あなたからの要求と自分が処理すべき問題との狭間に立って、どちらを選ぶかを一生懸命に考えている。つまり自分の内側でそれまで神経を集中させていたことから、あなたに要求されたことへと思考回路の方向転換を図っている。その際に、ちょうどちょうつがいが錆び付いているドアを開ける時には異様な物音がするように、異様な声を発するのである。その声は、しばらく無視していればやがて聞こえなくなる。このように、男性が抵抗の声を漏らしている時は、あなたの要求に「YES」と答えようとしているプロセスと考えていい。だが、大部分の女性がその反応を誤解してしまうために、彼に向かって頼みごとをするのを止めたり、あるいはこれを自分に対する個人攻撃だと受け止めて報復に出るのである。こうして激しい言い合いが始まる。だが、これに対してもしあなたが、彼の抵抗の声が単なる迷いの声にしかすぎず、それは「YES」と答える前兆であることを知っているのなら、あなたの反応は沈黙ということになるはずだ。あなたの沈黙は、彼がやがて心を広げて「YES」と答えてくれることを信頼しているサインというわけなのである。

・あなたが、沈黙の”間”を取り続ければ取り続けるほお、思い通りに彼の助けや協力得ることができるはずだ。もし、沈黙を破るようなことがあれば、たちまちあなたはその神通力を失ってしまうだろう。女性はつい、以下のような言葉を口に出してしまい、沈黙を破って彼を意のままに動かす力を失ってしまう。
 ・「じゃ、いいわ。そのことはもう忘れてちょうだい」
 ・「あなたがそんなことを言うなんて、私にはとても信じられないわ。私がどれほどあなたに尽くしてきたと思っているのよ」
 ・「別にたいしたことをしてくれと頼んでいるわけではないでしょ」
 ・「たった15分ぐらいのことじゃないのよ。どうして気持ちよくやってくれようとはしないの?」
 ・「ああ、まったくガッカリしたわ。本当に傷ついた」
 ・「あなたは私のためにやってくれないというの?」
 ・「どうしてこんな簡単なこともできないの?」

・前日には取るに足らないことだと思うことができた相手の態度が、その日はひどく苦痛に感じられ、大きな傷を受けてしまうのだ。その理由は、おそらくあなたが子供時代に同じようなことで激しく傷つけられた経験があって、そのときの感覚が、突然湧きあがってきたからである。相手の反抗的な態度(本来なら、取るに足らないと見過ごすことができる程度の)が、過去の大きな傷を思い出す引き金となり、傷口を大きく広げてしまったのである。子供時代の私たちは、まだ何も知らない単純無垢な存在である。自分の目の前で両親が繰り広げるさまざまな否定的な出来事が、彼らの問題であって自分とはまったく関係がないということが理解できない。したがって、両親が示すすべての応酬が、みな自分に向けられていると解釈してしまうのだ。このような子供時代の感覚が甦ってくると、あなたは相手の何気ない言動を(たとえ相手にはあなたに反抗するつもりがない場合にも)自分に対する反抗的態度や拒絶、あるいは非難の声と受け取ってしまうことになる。このような時に大人の会話を交わすことは困難である。あなたは、すべてを誤解してしまっている。パートナーが反抗的な態度を示しているように感じた時、それに対する反応のわずか10%だけが直接的な彼(彼女)からの影響であ、残りの90%はあなた自身の過去がそうさせているのである。誰かに腕を軽く突っつかれたり、ぶつかられたりした場合を想像してもらいたい。たいした痛みではないはずだ。傷つくこともないだろう。だが、外傷や炎症を起こしている箇所を誰かに突っつかれたり、ぶつかられたりしたとすればどうか。ひどい痛みを感じるはずである。傷口が広がって出血する場合もあるだろう。それとまったく同じことが私たちの心の傷にも起こるのだ。もし、未だに完治していない過去のいまわしい思い出に関する感情が湧き起こってくると、私たちは普段は何のトラブルもなく突っつき合ったりぶつかり合ったりしている相手との極めて日常的なふれあいに対してでも過剰に反応するようになってしまうのである。

・あなたの過去が、いかに現在の自分の言動に大きな影響を与えているかを理解できれば、自分の感情をコントロールしてくこともたやすくなる。もし、あなたの相手が何らかの形で自分を苦しめ悩ませていると感じた時には、彼(彼女)に向かってラブレターを書くようにするといい。そして、書きながらそれが自分の過去とどのような関係があるのか自問自答してみよう。書いているうちに、過去の記憶が次から次へと鮮明に浮き上がってくるはずだ。そして、あなたを本当に苦しめている原因は、自分の父親や母親にあるのだということを発見できたりするのである。この時点では、ラブレターを書き続けながら、その矛先を自分の両親に向けて書くようにする。次に、それに対して、あなたが両親からもらいたいと望んでいる返答を自分なりに考えて書く。そして、相手と一緒になって検討をするのだ。彼(彼女)は、あなたの手紙を真剣に読むであろう。そして、あなたが言わんとしていることを充分に察知するはずである。つまり、過去の体験がいかに現在の異性関係に大きな影響力を与えているかを理解するのだ。もし、パートナーがあなたの心の傷の90%が自分の育ってきた過程に起因していることを認め、その責任を負おうとしてくれるようになれば、それは実にすばらしいことである。この自分の過去に関する理解がなければ、いつまでたっても相手を非難するだけだろう。少なくとも、相手から責められ、非難されているという被害者意識にとらわれ続けるに違いない。もし、あなたが自分のパートナーに対して、より敏感に自分の感情を察知してもらいたいと思うのなら、あなた自身が過去に経験した苦痛に満ちた感情を、相手にも経験してもらうように働きかけることである。そうすれば、彼(彼女)は、あなたの感受性をよりいっそう理解できるようになる。
良かった本まとめ(2016年上半期)

<今日の独り言> 
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