ヒロコのブログ

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5度目のお盆

2008-08-13 18:25:33 | 日記・エッセイ・コラム

 母が逝ってから5度目のお盆がやってきた。初盆はお盆料理を作って、もう食べない母に「お母さん一緒に食べよう」と母の席に並べて初めて涙が出た。

 母の冷たい体触っても、お葬式しても、何しても母が逝ったということが、どうにも実感がなかった。初盆で初めて、ああ母はもういないんだと思えた日である。

 98歳で逝った母なのに、いつまでも生きているように思っていたというより、死ぬとはどうしても思えなかった。肉親の死とはそういうものなんだろう。

 今日はお盆のご馳走よりも、母の好きだったおはぎを作って、食べない母と一緒に食べた。お盆には帰ってくるというが、母は仏壇のある兄の家に帰ったのか?最後一緒に暮らした私の処か?母は明治生まれで長男は特別という教育を受け、またそうして子育てしてこたので、きっと兄の処に帰っていると思う。

 四月一日に逝ったがその三月のお彼岸に、何でおはぎを持って行ってあげなかったのか、今でも心残りだ。今日はその負担を少しでも軽くしたいんだよね。きっと。

 母は逝く四か月前から保健施設に入所していて、食事もあまり進まなかったので、ついつい気がいかなかった。

 お正月に帰ってきたときは、一週間いた間に元日のお雑煮は食べたが、後はいくら言ってもあまり食べなかった。母曰く、食べたくないのに薬飲ませて無理に食べさす。帰って来たときぐらい好きにさしてと言って食べなかった。母もこんなこと言うんだと初めて思った。

 あまり食べないので、そんなんしてたらあの世行きせんならんと言っても食べない。少々は何か食べてたんだろうけれど。

 でも、最後のお正月内で過ごし、子や孫と顔を合わしておばあちゃんと言われて話ができたことは、本当に良かったと思っている。