ドタ日記

ドタの毎日の様子をエッセイで書き綴ります

写楽に魅せられたドタママ

2011-05-19 00:33:12 | Weblog

連休明けの日曜日に、東京上野の国立博物館で催されている写楽展に学生時代の友人と行って来ました。
10ヶ月という短い制作活動の中で、何と言っても衝撃的なセンセーショナルを巻き起こしたのは、初期の作品、大判28枚の役者の大首絵です。
私も実際に、間近にこれらの作品を鑑賞して、歌舞伎役者の人物の表情に、引き込まれていきました。
当時のモデルとなった役者さんたちが、写楽の絵を見たら、きっと憤慨したにちがいない。と思うほど、ユニークな独特な表情で描かれています。
しかし、役者の表情がうまく捉えられているし、物語の人物の役柄が直に伝わってきて、大首絵の作品は
何回、何十回観ても飽きることがありません。
私が特に気に入ったのは、 中山富三郎の宮城野や 四代目岩井半四郎の乳人重の井
などの女形歌舞伎役者。
少し年配?の女形の歌舞伎役者さんの表情をよく捉えていると思いませんか?
それ以前の浮世絵の絵師 喜多川歌麿らの美しい女形の作品とは全く異なっています。

あまりにも短期間で姿を消したことで、写楽とは?
200年以上経った今でも、謎の人物でいろんな話題性を秘めています。
先週、NHKのBS放送で
いろんな説が検証され、消えていく中で、
能楽師 齋藤十郎兵衛》が、写楽その人だろうということで。締めくくっていましたが、
あの日本人離れした、鷲鼻の描き方や独特のタッチは
私個人の見解としては、外国人が何らかの形で、写楽という人物に関連しているのではないか?と思うのです。

写楽の作品は江戸末期の風刺絵や後世の漫画に大きな影響があったことはまぎれもない事実だと思うのです。

もし200年前にタイムスリップ出来るなら、ドタママの歌っている顔を写楽さんに描いてもらいたいものです。