ドタ日記

ドタの毎日の様子をエッセイで書き綴ります

マッシー誕生日

2010-10-08 00:28:42 | Weblog
10月6日は、夫マッシーの誕生日。
59回目の誕生日を無事に迎えることができました。
脳出血で不自由な体になって2年。
一足早く、世捨て人になってしまった感はあるけれど、
明るいドタママのパワーを存分に受けて、家ではお天下様で過ごしているマッシーです。

以前にも書きましたが、デイサービスに行くより、
彼にとっては家が一番の癒しの空間、なのでしょうね。

それでも、私としては、一日に一時間でもいいから、家から外出してもらいたいのが本音です。
猛暑の夏には「涼しくなったら、加納巡りバスに乗って岐阜駅に行って岐阜駅構内に隣接する図書館に通おうね」が合い言葉だったのですが、涼しくなった10月にも、いっこうに行こうとしない、ずぼらマッシーです。

話はちがいますが、先日の日曜日、ヒロ君と岐阜県美術館に絵の鑑賞に行ってきました。
ストラスブール美術館所蔵の語りかける風景と題しての美術展ですストラスブール美術館所蔵 語りかける風景
18世紀から20世紀にかけてのドイツとフランスの文化が混交するフランスアルザス地方の風景画を鑑賞してきました。
都会では人も多く、ゆっくり鑑賞できませんが、岐阜では、ゆったりと鑑賞することができました。
同じ絵でも、近くで見るのと、少し離れて見るのでは、絵の立体感が全く違って見えます。
少し離れて見ると、遠近感が 感じ取られ、風景が浮かび上がってくるようでした。
顕著にそれが感じ取られたのは、ポールシニャックの「アンティーブの夕暮れ」。
光の反射がすごく感じ取られる絵でした。
こんなに充分に絵を堪能して、何と、私とヒロ君は無料で鑑賞できたのです。
障がい者と同伴者1名は無料なのです。
絵に興味ない 夫夫マッシーですが、ドタママが岐阜弁で
「障がい者と同伴1名は、ただやよ。あんた、ただやったら行くやろ?」と行ったら
岐阜弁の夫夫マッシーも「ただやったら、行ってみよか、絵みたいな、かったるいの
いややけど、そのあと、○○のモーニング、パン食べ放題やで、お母さん連れって行ってくれえか」と他県の人にはとうてい理解できない会話で、もう一回、私は無料で
ストラスブールの風景画を楽しむことができそうです。
家族に2名障がい者がいて、よかったと初めて思ったドタママでした。
ストラスブールの絵を無料で見られることはドタママが
毎日、夫の介護に、仕事に、家事に一生懸命、生きているご褒美だと受け止めています。