「教育を考える」というフォーラムで、見るからに
おっかない顔つきの中学教師が、体験談を語った。
「ある男子生徒が、教職員用のトイレから出てきた。
けしからんヤツがいるもんだ。厳しく叱り付けて、
反省させた」と、得意げに話す。
はて、その子は、叱られて素直に反省しただろうか。
心の内では、その教師への“反抗心”を増幅したの
でないかと 私は思った。
別な団体での、高校教師の体験談には感動した。
「科学」が専門だが、荒れた問題校に配属となった。
大学に進学する子など ほとんどいない学校。「科学」の
授業など、みなソッポを向いて、まともに聞いて
いない。そこで、いろいろな実験をやらせることに
した。これには、興味をもつ子も でてきた。
次に、文化祭で、小中学生を対象に「理科の実験」の
実演をやってみせることにした。一回目は失敗だった。
うまく説明ができなかったのだ。
彼らは悔しがって、今度は上手くやれるように、何回も
練習した。そして土曜日に「理科の実験教室」を開催して、
小中学生を招くことにした。最初は 問題校だから、
誰も来てくれない。こちらから出張したり、地道な
活動で「市」の公認をとりつけ、各校から全校生徒が
集まるまでになった。
こうして、目標を与えて、自分達で学習させることに
より、授業への集中力が増し、○年後には、大学へ
進学する子も出るようになった。
その実績が かわれてか、転校先は、みな 荒れた学校
ばかり。それでもクサらずに、各高校で「実験教室」を
開くという地道な努力で、進学率が大幅にアップした。
そこに至る血のにじむ努力に、みな 真剣に聞き入り、
最後、「本日、文部科学省に 呼ばれまして、大臣から
『特別表彰』を受けました」と、「表彰状」を広げられ
たときには、もう割れんばかりの拍手が起こった。
こういう“あきらめない教師”の後に続く教師が
一人でも多く現れれば、ニッポンの将来は安泰だ。
おっかない顔つきの中学教師が、体験談を語った。
「ある男子生徒が、教職員用のトイレから出てきた。
けしからんヤツがいるもんだ。厳しく叱り付けて、
反省させた」と、得意げに話す。
はて、その子は、叱られて素直に反省しただろうか。
心の内では、その教師への“反抗心”を増幅したの
でないかと 私は思った。
別な団体での、高校教師の体験談には感動した。
「科学」が専門だが、荒れた問題校に配属となった。
大学に進学する子など ほとんどいない学校。「科学」の
授業など、みなソッポを向いて、まともに聞いて
いない。そこで、いろいろな実験をやらせることに
した。これには、興味をもつ子も でてきた。
次に、文化祭で、小中学生を対象に「理科の実験」の
実演をやってみせることにした。一回目は失敗だった。
うまく説明ができなかったのだ。
彼らは悔しがって、今度は上手くやれるように、何回も
練習した。そして土曜日に「理科の実験教室」を開催して、
小中学生を招くことにした。最初は 問題校だから、
誰も来てくれない。こちらから出張したり、地道な
活動で「市」の公認をとりつけ、各校から全校生徒が
集まるまでになった。
こうして、目標を与えて、自分達で学習させることに
より、授業への集中力が増し、○年後には、大学へ
進学する子も出るようになった。
その実績が かわれてか、転校先は、みな 荒れた学校
ばかり。それでもクサらずに、各高校で「実験教室」を
開くという地道な努力で、進学率が大幅にアップした。
そこに至る血のにじむ努力に、みな 真剣に聞き入り、
最後、「本日、文部科学省に 呼ばれまして、大臣から
『特別表彰』を受けました」と、「表彰状」を広げられ
たときには、もう割れんばかりの拍手が起こった。
こういう“あきらめない教師”の後に続く教師が
一人でも多く現れれば、ニッポンの将来は安泰だ。