現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ツレがウツになりました

2011-10-18 20:27:23 | 虚無僧日記
映画『ツレがうつになりまして』10月8、9日の
2日間で興収1億2,696万1,600円、動員9万5,524人。
観客動員ランキングで第4位と好調なスタート。

細川貂々が2006年3月に幻冬舎より出版したコミック
エッセー。略称は「ツレうつ」。2009年5月にテレビ
ドラマ化されている。

現在「うつ病」で医者にかかっている人は 100万人。
生涯に7人に一人はうつ病になるとか。男性より
女性の方が7割ほど多いとも。


私の知人もご主人が「うつになりまして」、奥さんは
あっけらかん。「がんばらない」「これでいいのだ」と。
この「コミック」が支えになっているようだ。


ところで、尺八の音名は「ロツレウチハ」。「ツレー」が、
東北系本曲では「ウツレー」になりました。ついでに
『ふるさと』は「チチハハ」と吹く。『春の海』なんぞは
「ハロー」と英語で吹くのだ。??「ハヒハヒハヒー」
とうとう、頭がおかしくなりました。

お伊勢さん、新たな価値の創造で

2011-10-18 15:00:15 | 社会問題
伊勢神宮も、2,000年の長い歴史の中で、何度も
浮き沈みがあった。戦国乱世、式年遷宮も行え
なかった時代もあったのだ。

各地に「伊勢講」を組織して、「お蔭参り
(お伊勢参り)」を流行らせたのは江戸時代に
なってから。それも、大きなブームは60年周期で、
起こったのは3回とか。

明治以降、太平洋戦争まで、神国日本の守護神
として、国家権力によって崇敬を“強要”されたが、
戦後は、その反動で衰退しかかっていた。

15年前、私が伊勢神宮にお参りした時は、
お年寄りばかりだった。「死ぬ前に一度は
“お伊勢参り”」という思いが、根強く浸透
していた世代だ。

ところが どうだろう。ここ数年、若い人の
参拝が急激に増えてきた。カップルも多いが、
「伊勢神宮崇敬会」という講が、全国に組織
されているらしい。

流行の占い師も「伊勢神宮参拝」を勧める。
ここは「パワースポット」だと。

科学的根拠はわからないが、カタカナ語で
言われると、新しい感覚だ。これが若者に
ウケたようだ。

というわけで、「新しい価値の創造」で、
伊勢神宮は再生した。「おかげ横丁」も
ブームの火付け役となった。

今、名古屋城の近くに「おかげ横丁」のような
町並をつくるとか。二番煎じ、はたしてヒット
するか?

一方「安土戦国村」や、かつての新婚旅行の
メッカ、夫婦(めおと)岩のある「二見が浦」、
そして鳥羽の旅館街は凋落著しい。新しい
価値を創造しなければ、観光客の確保は
難しかろ。



貯蓄ゼロの家庭が22.9%

2011-10-18 03:21:58 | 虚無僧日記
金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査(2006年)」。

気になる「貯蓄の平均値は1073万円」と聞いてビックリ。
だが、これは 一部の“大金持ち”が平均値を吊り上げて
いるからで、「全体の中央値は、420万円」と知って
“ほっ”と。

内訳を世帯主の年代別に見てみると、20代は171万円、
30代は455万円、40代は812万円、50代は1154万円、
60代が1601万円、70歳以上が1432万円。
「ムムム」。60代で1千万は当然か。

この調査は「20歳-79歳代の男女10,080人」を対象に
調べたもので、このうち貯蓄を持っているのは全体の
77.1%。残りの22.9%は貯蓄ゼロ。 私もその一人。
「禅家は“無一物”」などと負け惜しみ。

貯蓄ゼロの家庭は、年収が300~500万円未満でも21.1%。
500~750万円未満の家庭でも16.2%。

病気になっても医者にいけない。葬式代が無ければ、
死ぬに死ねない。昨日もFさんの母堂が亡くなられて、
「葬儀に500万かかった」と聞いて、ゾォォォォ!。


伊勢に参らば朝熊を駆けよ

2011-10-18 02:01:24 | 虚無僧日記
10/15日、東京、水戸、小田原から4人の吟詠家を
お迎えし、伊勢神宮(外宮・内宮)に詣でる。
あいにくの雨にもかかわらず、すごい人。最近、
「パワー・スポット」とか騒がれて、若い人が
増えた。

夜は、M先生宅で「観月の宴」。皆和服に着替えて、
思い思いに、詩を吟じ、琵琶を弾き、酒を飲む。
贅沢な粋人の集いだった。

翌16日は、打って変わって快晴。「伊勢・鳥羽
スカイライン」を通って、「朝熊山」に案内する。
「朝熊」と書いて「あさま」と読む。

山頂付近に臨済宗の金剛証寺がある。伊勢神宮の
丑寅(北東)「鬼門を守る寺」として栄えた時期も
あったようだ。「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、
朝熊駆けねば片参り」と伊勢音頭に歌われる。

京都明暗寺の開祖「虚竹禅師」が8日間参籠し、
虚空より妙音を得て「虚空」「霧海篪」の二曲が
できたという伝説の場所なのだが、ネットで検索
しても、そのことに触れたガイドはない。ザンネン。

伊勢の街と鳥羽湾を眼下に見下ろし、晴れた日には、
遠く富士山が見えるという絶景の地。

山頂の「八大竜王社」で 詩吟を奉納。すぐ近く
には、平安時代の納経群発見場所。伊勢湾台風で
樹木が倒れ、出土したものだ。ここは知る人ぞ
知る。訪れる人も稀な私の秘密のスポット。

観光では来れない場所なので、みなさんにも
喜んでいただけたようだ。