覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ケンペとフレージャーのR・シュトラウス「ブルレスケ」

2006年02月22日 | 音楽
・R・シュトラウスの「ブルレスケ」、ユーモアたっぷりの曲調でピアノの華麗な技巧とカラフルな管弦楽の掛け合いが楽しい曲です。今日聴いたのはマルコム・フレージャーのピアノ、ケンペ指揮のドレスデン国立管弦楽団の演奏。ピアニストには大変申し訳ないのですが、この演奏ではピアノよりオーケストラについつい耳が行ってしまいました。これ、おかしな言い方かもしれませんが、ピアニストが悪い訳ではなくオーケストラが良すぎるのだと思います。

・私がこの曲を初めて聴いたのはルドルフ・ゼルキンのピアノにオーマンディ指揮のフィラデルフィア管の演奏でした。これは今でも大好きな演奏なのですが、フレージャーとケンペの演奏を聴いた後だと改めてフィラデルフィア管とドレスデン国立管の音色の違いにびっくりします。きらびやかでゴージャスなフィラデルフィアに対し、渋めの、よく言われるように木の温もりを感じさせる素朴なドレスデンの音色はまさに正反対。どちらがいいか、というのはもう好みの間題で、私はどちらも素晴らしいと思いますし、こういうところが同曲異演を聴く楽しみのひとつでもあります。

・そういえばドレスデンのティンパニーは本革? を使っているとかいう話を以前聞いたような気がしますが、確かにほかのオーケストラとは音色が一味違いますね。ティンパニーが大活躍するこの曲ではその音色をしっかり聴くことが出来ました(しかも見事!)。この曲、ピアノの活躍はもちろんですがティンパニーの活躍ぶりにも大注目です。
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