僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

競輪

2021年06月27日 | 日記
ある知り合いのお話です。

新型コロナワクチンの接種に行きました。
その会場はなんと屋内競輪場。

もちろん多目的ホールも兼ねていて
コンサートや展示会も開催されています。

大規模接種会場っていうのかな。

広い会場にもかかわらず
順番待ちに人で込み合っていました。

恐ろしい。
本能的にそう思いました。

こんなに込み合って大丈夫なの?
濃厚接触にならないの?
って思ったそうです。

順番の列で並んでいると、
時折聞こえてくる「風皈リ音」に気が付きました。

「シューッ!」

何の音・・・?

周りを見渡すと、
そこには広大なバンクが横たわっています。

果てしなく続くコースを
なんと競輪選手が走っていました。

トレーニングをしているのです。

唖然としながらも
注射の順番がやってきました。

初めて訪れた競輪場。

新型コロナワクチンを打ちながら
バンクを走る競輪選手の姿を堪能する。

こんな経験って、
もう二度とないのだろうな・・・。

なんだか新鮮で
得をした気分になりました。

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自己嫌悪

2021年06月27日 | 日記
曇り空の朝。
私は境内にあるお墓に行きました。

お墓で月命日のお経を読むためです。
時折、雲の隙間から夏の陽射しが射してきます。
陽が射すと一気に熱くなります。

日傘をさして、いざ出発。

夏の陽射しはお肌の大敵。
日傘は必需品です。

直射日光に当たるとハガ頭が真っ赤に変色して、
翌朝には焦げ茶色になります。

小麦色の肌。
小麦色のハゲ頭。

どっちがいいのか一目瞭然。
なんだか空しい。

お墓に行くと檀家さんが草取りをしていました。
朝早くからご苦労様です。

中年のご夫婦です。
偉いな・・・。

僕なんか比べ物にならないほど偉い。
本心からそう思います。

そんな檀家さんとお会いした時、
自然と目が行くのが男性の頭です。

檀家さんの頭も僕と同じでした。
つまり髪の毛がない。

お話をしていて、ちょっと複雑。
髪の毛のない者同士の会話。

はたから見れば、どんなふうに見えるのだろう。

そんなことを考えると、
この場から逃げ出したくなりました。

でもお墓でお経を読まないと。
私は心を沈めて手を合わせました。

遠くで車のドアの音がする。
檀家さんが返っていく。

どこかホッとする自分がいる。
僕はだめな人間だ。

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