ある檀家さんに、電話をしました。
先日、奥様のお葬式をした檀家さんです。
お寺にお礼に来られたときに、お酒を飲んでいました。
お酒好きな方でしたが、少し気になりました。
電話に出た、檀家さん。
『お元気ですか?』
決まり文句しか思いつかない私は、こう切り出しました。
『お酒を飲みすぎないように』
当たり前すぎて、自分が恥ずかしい。
そんな私の言葉に、檀家さんが答えました。
「今、お酒を飲んでします」
普段とは、違う声音です。
『大丈夫ですか?』
私は、心配になりました。
「大丈夫・・・」
言葉とは裏腹に、声は大丈夫じゃないと言っていました。
九州の実家のお寺で、何度も見た光景でした。
私を含め、男性は弱い生き物です。
一人で生きることのできる、女生徒は違います。
悲しみに打ちひしがる。
やがて、前に踏み出そうとする、女性。
今にとどまり続ける、男性。
その結果、未来は180度違ってきます。
僕に、人を救う力があるなら・・・。
電話を握りしめながら、言葉をつづけました。
『今度、一緒にお酒を飲みましょうか?』
当たり前過ぎて、笑ってしまう。
「機会があればね・・・」
弱々しい声。
『その時は、一升瓶を持っていきますよ』
元気な声で言いながら、私は願いました。
無理せずに、前を向いて生きていきましょう。
いつでも力になります。
誰でもいう言葉。
それでも・・・私はそう願うしかありませんでした。
先日、奥様のお葬式をした檀家さんです。
お寺にお礼に来られたときに、お酒を飲んでいました。
お酒好きな方でしたが、少し気になりました。
電話に出た、檀家さん。
『お元気ですか?』
決まり文句しか思いつかない私は、こう切り出しました。
『お酒を飲みすぎないように』
当たり前すぎて、自分が恥ずかしい。
そんな私の言葉に、檀家さんが答えました。
「今、お酒を飲んでします」
普段とは、違う声音です。
『大丈夫ですか?』
私は、心配になりました。
「大丈夫・・・」
言葉とは裏腹に、声は大丈夫じゃないと言っていました。
九州の実家のお寺で、何度も見た光景でした。
私を含め、男性は弱い生き物です。
一人で生きることのできる、女生徒は違います。
悲しみに打ちひしがる。
やがて、前に踏み出そうとする、女性。
今にとどまり続ける、男性。
その結果、未来は180度違ってきます。
僕に、人を救う力があるなら・・・。
電話を握りしめながら、言葉をつづけました。
『今度、一緒にお酒を飲みましょうか?』
当たり前過ぎて、笑ってしまう。
「機会があればね・・・」
弱々しい声。
『その時は、一升瓶を持っていきますよ』
元気な声で言いながら、私は願いました。
無理せずに、前を向いて生きていきましょう。
いつでも力になります。
誰でもいう言葉。
それでも・・・私はそう願うしかありませんでした。