僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

9月30日

2020年09月30日 | 日記
あっという間に九月も終わり、
明日から十月が始まります。

夏が終わると、すぐに秋。
すぐそこにある年末。

なんか嫌だな。
檀家さんとの話題も、その話ばかりです。

子供がいるころは学校行事なんかで
やることがたくさんあったのに・・・。

今はもう静かなものです。

子供って家にいると騒がしいけれど、
いなくなるとさみしい。

最近、子育て真っ最中のころを思い出します。

あの時、もっとやさしくしていればよかった。
もっと可愛がってやればよかった、なんて。

後悔しても、もう遅いことなのにね。

今、家内が仕事から帰ってきました。
さて、そろそろ夕食の時間です。

明日から心機一転、頑張ろう。

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母親

2020年09月29日 | 日記
檀家さんから電話がありました。

介護施設に面会に行ったとき、
看護師さんから言われました。

「お母さん、最近寝てばかりなんです。
昼間も目が覚めないようで。

血圧も低くなって来ました。
急な様態の変化があるかもしれませんので、お伝えしておきます」

最近痩せてきた。
そう感じていただけに、檀家さんは動揺しました。

慌てて兄弟へ電話をしたそうです。

お母さんは、今年で九十才なります。
仕方がないといえ、やはり悲しい。

思い出すのは、自分が子供のころの母親の姿。
幼稚園の行き帰りに一緒に歩いた小道。

つないだ手の温もり。
優し気なまなざしが忘れられない。

いくつになっても母親は心の支えです。

自分勝手な言い方だけど
いつまでも元気でいてほしい。

電話の声を、私は黙って聞いていました。

私をいつくしみ大切に育ててくれた人。
その恩を返せずにいる自分。

人はいつか目を閉じる時がやってきます。
いくら悔やんでも時間は戻らない。

だからあなたもやさしくしてね。

檀家さんの声が
なぜか私の胸を刺し続けました。

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「やがて君になる」

2020年09月28日 | Anime
「やがて君になる」を見ています。

「人に恋する気持がわからず悩み抱える糸侑は、
中学卒業の時に仲の良い男子に告白された返事もでできずにいた。

そんな折に出会った生徒会委員の七海燈子に、君が好きになりそう、といわれる」
dアニマストアより

この作品は、放送中の時は一話を見て断念したアニメです。
でも、同名作品の「舞台劇」を見て、はまってしまった。

そして今、アニメを見ています。

はじめはアニメの声優さんが、舞台劇でも同じキャラクターを演じているのだと思っていました。

でもちがった。
舞台劇とアニメは、声質が正反対。

それなのに、声が糸侑に合っている。
不思議・・・。

「二人」の主人公。
これがこの作品の一番の魅力です。

「誰も特別に思わない」
糸侑は燈子に告げます。

燈子は振り返る。

「そんな糸侑だから好きなの。
 私のことを特別に見ないで」

人に本当の自分を見せないで生きてきた。
見せたら、きっと失望してしまう。

姉の死がきっかけとなり、
姉を演じ続けてきた燈子。

揺れ動く人の思い。
美しい映像が心に残ります。


哀愁。
この作品は、きっと心に残るだろうな。

あのとき、どこかに置き忘れてしまったもの。
それは、なに?

思い出せずにいた大切なもの。
それは・・・。

なぜか、しんみりと見てしまう作品です。
感動しますよ。

◆ 参考文献 「やがて君になる」 dアニメストア

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少女

2020年09月27日 | 日記
檀家さんのお墓でお経を読んだ。

秋の朝。
陽射しもずいぶん柔らかくなった。

その傍らにある毛利家の石碑。
毛利家のお姫様の三女を祭っている。

幼い彼女が亡くなった時、
一万八千人の人たちが涙を流したという。

手を合わせる。
静かに彼女の冥福を祈る。

風が吹いてきた。
やさしく頬を撫でる秋の風。

これは彼女の気持ち。
そんな気がした。

君は何を願っているの。
問いかける。

頬を撫でる風に耳を澄ます。

僕がいつまでも君を守るから安心してね。
風が僕の身体を通り過ぎる。

いつの間にか高く深みを増した青空。
白い雲。

幼い少女の温もりを感じた。

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スピード狂

2020年09月26日 | 日記
夜明け前の高速道路。
目的地に急ぐトラックの列。

その間を縫うように車は走る。

ハンドルを握る家内がFMのスイッチを入れる。
イージリスニング。

僕は目を閉じた。

足元からは温かな風。
素足僕はホッとする。

車はスピードを上げた。

少し速くない?
っていうか、すごく速いよ。

怖いからスピードを落として。

チッ!
家内が舌打ちをする。

眠たくなるから、嫌。
まどろみの中、かすかに声が聞こえる。

僕たちの日常は、いつも通りに始まった。

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