僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「Without You」

2018年09月27日 | Music
しっとりとした、夜。
ラジオからは、ニルソンの「Without You」が流れています。

君なしでは、生きていけない・・・。
やっぱり、切ない。

こんな気持ちを抱いていた時間を思い出す。

あの時の僕は、夜になるとカブに乗って走っていた。

繁華街に浮かび上がる、人の群れ。
揺れ動くネオン。

そこにある、それぞれの時間。
あなたは今、何を考えていますか?

返ってくることのない、言葉。

静寂に包まれた、住宅街。
角を曲がり、僕はエンジンを切る。

公園のベンチに座る、人影。
僕は、彼女に向かって歩き出す。

君なしでは生きていけない。
あの時の僕は、そう思っていた。

ps

「10月に、コンサートに行きます」
月忌回向でお伺いした檀家さんが、私に言いました。

カントリー・ウェスタン。
野外コンサートです。

コンサートの後、温泉で一泊。
ご夫婦で、ゆっくりとくつろぐそうです。

いいなぁ。
あこがれてしまう。



「哀愁のカサブランカ」

2018年09月18日 | Music
抱きしめると いつも君は
洗った紙の香りがした

まるで若すぎた 季節の香りさ
結ばれると信じてた
              「哀愁のカサブランカ」

夜のジョギング。
月の明かりを頼りに、闇に包まれた街を走る。

この静けさが、すごく好き。
何もかも忘れて、一人っきりになれるから。

規則正しい、呼吸音。
ただそれだけが、耳に届く。

心が静まっていく。

そんな時口ずさむのが、昔の歌。
友だちとギターを弾いて・・・。


大人の恋をしたときいた
新しい名前になったときいたよ


メロディが、静かな夜気に消えていく。

もう昔のように、上手に歌えないけれど、
それでも、やっぱり切ない気持ちになる。

なに、自分に酔っているんだか・・・。
思わず笑ってしまう。

夜の街。
通り過ぎる車のテールランプ。

歌詞を口ずさむたびに、あの頃の僕がよみがえる。


◆ 三個文献 「哀愁のカサブランカ」 郷ひろみ

「もうひとつの土曜日」

2018年09月10日 | Music
僕は、グータラ亭主といわれています。
休日は、いつも家の中でゴロンとしているからです。

家内は、そんな僕を見て、
「私にはもっとふさわしい人がいたのかもしれない。選ぶ相手を間違えたわ」
と、言いいます。

挙句の果てには、
「あなたは、私を愛しているの?」
と、のたまう始末です。

時がたてば、愛は失せる、と人は言います。

しかし、たとえ
好きだと、口に出せなくなったとしても、愛の形は変わらない。

僕は、今でも家内が世界で一番好きです。

初めて出会ったときに、
「自分が今まで探していたのは、この人なんだ」と思いました。

赤い糸の存在を感じました。

出会ったころよく唄った、浜田省吾の詩を口ずさんでみました。


子供のころ君が、夢見てたこと
かなえることなど、できないかもしれない

でも、いつもそばにいて手をかしてあげよう

受け取ってほしい、この指輪を
受け取ってほしい、この心を


お母さん。今も大切に思っているよ・・・。
グータラ亭主の、ひとりごとでした。


◆ 参考文献 「もうひとつの土曜日」 浜田省吾

「思い出の渚」

2018年08月31日 | Music
今日で8月も終わり。

いつの間にか空の色は深みを増して、高くなっています。
秋は、すぐそこ。

やさしさく頬ををなでる風。
どうして、こんなにさみしいのだろう・・・。

九州にいたころ、ひとりで海に行くことがありました。
人影のなくなった、浜辺。

あんなににぎわった海の家も、さみしそう。
浜辺に腰を下ろして、水平線を見つめていました。

サーフボードを抱えて、人が通り過ぎる。
遠くに見える、大型船。

静かな時が流れていく。


君を見つけた この渚に
一人たたずみ 思い出す

小麦色した 可愛いほほ
忘れはしない いつまでも
              「思い出の渚」


あいたい。

誰に会いたいの?

わからない。

だけど、どうしてこんなに悲しいのだろう。


僕は、バイクのエンジンをかけた。

季節は流れていく。
そして、人の心も変わっていく。


◆ 参考文献 「思い出の渚」 ワイルド・ワンズ 歌詞GET


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「精霊流し」

2018年08月12日 | Music
去年のあなたの思い出が
テープレコーダーから こぼれています

あなたのためにお友達も
集まってくれました
             {精霊流し」 さだまさし


愛する人が、自分のところに帰ってくる。

13日の夕方、僕は母親と一緒に、お墓参りに行く。
母親に手を引かれて、参道の階段を上がっていく。

歩くたびに、水の入ったバケツに、
「ひしゃく」がぶつかり、コツン、コツンと音を立てる。

細い参道はどこまでも続いて、お線香の匂いが漂っていた。

母親が、思い出話をする。
おじいちゃんや、おばあちゃんのこと。

「厳しいけれど、優しい人だったのよ。
 よく叱られたわ」

母親の横顔が、夕陽に照らされて、きれいだった。

お墓掃除をして、水をかける。
お線香に火をつけて、手向ける。

「さぁ、一緒に帰りましょうか」
手を合わせた母親が、つぶやいた。

僕は、手を差し伸べる。
手の平には、温かなぬくもりがあった。


◆ 参考文献 「精霊流し」さだまさし 歌詞タイム