「最果てのパラディン」

TVアニメ「最果てのパラディン」を見ています。

今はやりの異世界・転生ものです。

引きこもりで両親が死んだとき
悲しんだのか涙を流したのかさえ
覚えていない少年。

自分が死んで目覚めた時に
目の前にいた三人の人影。

彼らは不死者。アンデットだった。

最近、アニメの主流流となった
異世界・転生もの。

正直、一部の作品を除いては
かわりばえもなくて満腹感がありました。

異世界ものは好きです。
特に中世ヨーロッパものは・・・。

でも、安易に作り出される作品に
興味を失ってしまった。

異世界ものだとも
転生ものだとも知らずに

この作品に出合いました。

初めて見た時
好きになりそう、って予感が芽生えました。

堀江由衣さんも出演している。
それだけで引き込まれてしまう。

主人公が、女性の声優さんだというのもいいなぁ。
丁寧に作られた作品です。

今から原作の小説を読みます。
宝物を見つけてしまった。

お葬式

午前11時に開式。
今日のお葬式はその予定でした。

そのつもりで準備をしていました。

今日の朝8時。
お寺の電話が鳴りました。

葬儀場からです。

「11時のお葬式を
　10時30分に変更することは可能ですか？」

喪主の方の希望だとのことでした。

いいですよ。
私はそうつ伝えました。

「もっと早くてもかまいませんから、
　よろしくお願いします」

もっと早くって・・・？
私は急いで準備をしました。

ゆっくりが、急いで。
頭が回らない。

どうにか車に乗り込みました。。

9時30分に葬儀場に到着。
打ち合わせの跡10時から開式となりました。

良かった間に合って。
ほっとしました。

人との別れ。
そこには色々な風景があります。

その一つひとつがかけがえのないもの。

いつか僕の順番がやってくる。
その時はどんな景色が見えるのだろう。

霊柩車の車列。

渋滞の車の中で
私はそんなことを考えていました。

神経性

ちょっと下品なお話をひとつ。
嫌いな方は＋読まないでね。

私は緊張するとトイレに行きたくなります。
これはもう条件反射です。

お葬式やご法事の連絡があると、
その瞬間、下腹が痛くなります。

「まるで犬と一緒ね」
くすくすと笑う家内が歯がゆい。

「だって犬ってね。
　カットをするときパニックになって

　ウンチを漏らすのよ」

あなたは犬と一緒なのよ。
そんな失礼なことをのたまいます。

明日お葬式があります。
下腹はいつものようにゴロゴロ音を立てています。

どうか無事に終わりますように。
皆さんも祈っていてね。

こいのぼり

ナオキチに花壇の穴掘りの
仕上げを頼んでいました。

「父ちゃん、木の棒が出てきたのだけど
　これ引き抜くの？」

電話越しに尋ねる声は元気そのものです。
若さだな。

引き抜けそうなの？

「グラグラしているから抜けると思うよ」

それならお願い、と頼みました。

それにしても、
そんなところに木の棒なんてあったかな。

夕方、
家に帰るとまだ穴掘りをしていました。

「抜けないよ」
見ると大きな木の棒が埋まっています。

これは、まさか・・・。

ナオキチが子供のころ
こいのぼりを上げていました。

その時の土台の木です。

こいのぼりを上げ亡くなった後、
短く切って地中に埋めた記憶があります。

なつかしい・・・。

「感傷はいいから、
　どうするのよ、これ？」

大きな木だから抜けません。
そのままにしておこうか。

無駄な時間を過ごしたナオキチは
不満そう。

その表情が
なぜか幼い姿に見えました。

完成したよ

触れてはいけないものがある。
知らなくていいこともある。

いろんな情報がたやすく手に入る時代。

すごく便利になったけど、
すごく醜くなりました。

朝から晩まで同じ話題。

さんざん人を叩いていたのに、
批判を受ければ手のひら返し。

テレビを見ていて気持ちが悪くなります。

芸能人、政治家、そしてついに・・・。

世の中には
踏み越えてはいけない一戦があるんだって。

いろんな意見があるのはわかるけど、
自らの手で大切なものを壊すのは。

愚かなことだし、
いつか後悔をする時がやってくる。

知らなくていいことを知った時、
立ち止まって考えることが大切です。

ps

花壇の穴掘りが終わりました。
後は深さの調整です。

長かった。

ナオキチ、後は頼みますよ。