11月30日

11月最後の一日。
九州の月忌回向のお手伝いに行きました。

すごく寒くて雨が降っています。
関門橋の工事もまだ終わらない。

本州と九州を結ぶこのつり橋は
いつも補修工事をしています。

完成して長い月日がたちました。
もうそろそろ新しい橋がほしいな。

計画されている第二関門橋は
僕が生きている間にはできないだろうな。

今日お伺いするお宅は
私にとっては、今年これで最後です。

だから各家庭の諸天善神と一切の諸精霊に
今年一年間のご守護に
感謝のお経を読んでいきます。

そして来年の良い運気を導く祈願を
丁寧に読んでいきます。

あっという間の一年でした。
騒がしいだけで味気ない一年。

趣がほしいな。
生きているっていう実感が欲しい。

12月12日からお用月の行事は始まります。
そんなことを知っている人は何人いるのだろうか。

ps

実は主人も知りません。（母ちゃん）

思い出の場所

親戚の49日忌法要がありました。

もう、そんなに時間が過ぎたのですね、
本当に流れるように通り過ぎていきます。

身近な親戚が集まった法要。

故人の弟妹たちも年老いて、
どこかさみしそう。

法要の後に納骨をしました。

お墓に続く参道を歩いていると、
子供のころを思い出します。

ここでよく遊びました。
かくれんぼをした小学校。

肝試しをした中学校。
そして卒業写真を撮った高校。

ここには私の大切なものがあります。

墓地が思い出なんて、おかしいでしょう。
当時の僕たちの遊び場は、ここしかなかった。

小春日和の昼下がり。

お線香の匂いが漂う中を
小さな陶器が収められていきました。

いつか僕もそこに行くから。
また会う日まで、しばらくの別れ。

手を合わせる人たちの姿が
とても切なく感じました。

内職

午前6時。
あまりの寒さに死にそうです。

道路が凍結しています。
この時期に・・・。

去年の年末は大雪だったけど、
今年もかな。

1月1日のお手伝い。
どうか雪が降りませんように。

母ちゃんが「星降る街」を作っています。
毎月の内職です。

12月は封筒に入れる用紙の種類が多いから
大変です。

B5用紙2枚をセロテープでつないで
B4用紙としてコピーします。

たくさん送っても
星祭の申し込みがあるのは、ほんの少し。

考えると空しくなるから
心を無にして頑張っています。

少しずつ年末の雰囲気が出てきました。

今年もあと少し。
風邪をひかずに頑張ろう。

お話

すごく寒いです。

家中の窓が全開だから
寒いのは当たり前。

ここは湿気が多いから
風通しをしていないと家がすぐに傷みます。

「夜はしなくてもいいと思うよ」
と、母ちゃんが横で言っている。

そうなの？


明日はご法事があります。
法要後のお説教を考えないといけません。

う～ん、わらかん。

あの話はしたし、この話もしたし
新作はないし・・・。

相変わらずのレパートリーのなさに
情けなくなります。

ようやく探し出したお話は「相合傘」です。

少し内容がくどいけど・・・。
これしかありません。

毎日練習している作品です。
とちりませんように。

法要の後のお話。
私にとっては頭痛の種です。

人生を楽しむ

九州の月忌回向のお手伝いに行きました。

空は青く澄み渡っていました。
でも寒いです。

車の中から窓の外を眺めていると
バイク屋さんが目に入りました。

若いころお世話になったお店です。

店先に並ぶ
色とりどりのバイク。

ふと「バイクに乗って旅行に行きたい」
と思いました。

大きくなくてもいいから
250㏄のオフロードバイク。

荷物を積んで一人旅。

温泉のある民宿に泊まって
ビールを飲んだら、最高だろうな。

人生を楽しむ人っていますよね。

そんな人に出会うと、
僕まで楽しくなってしまう。

一度しかない人生。
楽しまないと損だと思う。

でも僕はその反対です。
お金のことや、億劫だと思ってしまう。

人生を楽しめないタイプです。

いつか身体が動かなくなった時
「もっと楽しいことをすればよかった」
て後悔するんだよね。

月忌回向の別れ際
旅行好きの檀家さんに言いました。

「久住高原、今ごろいいでしょうね。
　また行かれますか？」

「そうね・・・行きたいな」
檀家さんの顔がほころんでいきました。

楽しい人生。
笑顔でいっぱいです。

ps

「ばか！
　今、阿蘇山噴火してるのよ。

　久住高原なんて危なくて行けないわよ。
　新聞を読みなさい。

　この世間知らず！」（母ちゃん）

とほほ。