あるお寺様の、お葬式のお手伝いに行きました。
お亡くなりになったのは、おばあちゃん。
長い闘病生活を、送られていたそうです。
お集まりになったお子様方も、さみしそう。
親を見送ることは、いくつになっても悲しいものです。
自分もいつか、親を見送ることになる。
ご焼香をされるお子様方の後姿が、自分の姿と重なりました。
お葬式を終えて、式場を出ようとしたとき、
葬儀社の若い社員の方の名札に、目がとまりました。
どこかで聞いたことのある、お名前です。
たしかナオキチが、同級生が葬儀社で働いているって、言っていたような。
「あなた・・・もしかして、ナオキチ知ってますか?」
恐るおそる訪ねてみました。
「はぁ?」
けげんそうな表情を浮かべています。
「いや・・・〇〇高校でナオキチと一緒だった、
同級生の方かと思って」
「〇〇町の、ナオキチ君ですか?」
「そうです」
びっくりした、若者の顔。
ナオキチ、お寺出身だって、友だちに教えていなかったの?
「頑張ってね」
出棺間際の、慌ただしい中での出会いでしたが、
一所懸命に働く同級生の姿が、まぶしく見えました。
「ナオキチ。
君も頑張らないと、おいていかれるよ」
ps
母ちゃんが、家の掃除をしている。
掃除機の音。洗い物。洗濯。
食卓テーブルの上も、きれいに片付いている。
「もしかして、ゴンキチが帰ってくるの?」
「・・・」
恐怖の大魔王の、お帰りです。
お亡くなりになったのは、おばあちゃん。
長い闘病生活を、送られていたそうです。
お集まりになったお子様方も、さみしそう。
親を見送ることは、いくつになっても悲しいものです。
自分もいつか、親を見送ることになる。
ご焼香をされるお子様方の後姿が、自分の姿と重なりました。
お葬式を終えて、式場を出ようとしたとき、
葬儀社の若い社員の方の名札に、目がとまりました。
どこかで聞いたことのある、お名前です。
たしかナオキチが、同級生が葬儀社で働いているって、言っていたような。
「あなた・・・もしかして、ナオキチ知ってますか?」
恐るおそる訪ねてみました。
「はぁ?」
けげんそうな表情を浮かべています。
「いや・・・〇〇高校でナオキチと一緒だった、
同級生の方かと思って」
「〇〇町の、ナオキチ君ですか?」
「そうです」
びっくりした、若者の顔。
ナオキチ、お寺出身だって、友だちに教えていなかったの?
「頑張ってね」
出棺間際の、慌ただしい中での出会いでしたが、
一所懸命に働く同級生の姿が、まぶしく見えました。
「ナオキチ。
君も頑張らないと、おいていかれるよ」
ps
母ちゃんが、家の掃除をしている。
掃除機の音。洗い物。洗濯。
食卓テーブルの上も、きれいに片付いている。
「もしかして、ゴンキチが帰ってくるの?」
「・・・」
恐怖の大魔王の、お帰りです。