僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

過保護なの?

2017年07月31日 | 日記
今日、ナオキチとゴンキチが帰ってきます。
そして、すぐにナオキチは、夏の修行へ向かいます。

まだ先だと思っていたのに・・・いよいよ本番です。
この日のために、今日まで頑張ってきました。

ナオキチは、正坐ができないから、ちょっと心配しています。
足のしびれを、素早く取り除く方法を教えておかないと。

多分、足を壊すかもしれません。

お坊さんの世界に接したことのない、ナオキチにとって、夏の修行は未知の世界。
お坊さんの世界に染まった人たちとのギャップに、戸惑うかもしれません。

実力も、雲泥の差があるし。

僕は、大学時代、お坊さんの世界にいました。
ある意味で、彼の気持ちはわからないのかもしれません。

だから、なおさら心配しています。

頑張ってほしい。
大学卒業後、社会に出る君にとって、これが最後の修行。

泣きたいときもあるかもしれないけれど、頑張れ。
君の無事を祈っているよ。


ps

本当に、あなたって、オーバーよね。
荒行に行くわけじゃないのよ。

研修・・・ただの研修みたいなものでしょう?

これくらい耐えられなくて、どうするのよ。
社会は、もっと厳しいのよ。

円形脱毛症になってる場合じゃないわよ、ナオキチ君。 (家内談)






「精霊流し」 星降る街

2017年07月30日 | Book
2001年8月の「星降る街」です。
よかったら、読んでください。




先日「精霊流し」(さだまさし著・幻冬舎)という本を読みました。

今まで何度か、この星降る街で、精霊流しという詩について書いてきましたが、小説まで出版されているとは知りませんでした。
ページをめくっていくと、精霊流しという詩に込められた、切ない想いが綴られていました。

迫田一郎・秀子さん夫婦は、初めての子供を死産しました。
出産途中に赤ちゃんが仮死状態になり、母子ともに危険な状態に陥ったのです。

待合室で祈る迫田さんに届いた知らせは、赤ちゃんの死亡という残酷なものでした。

迫田さんは、小学校の教師です。
そして、子供が大好きです。

まっさらな心に最初に施される教育によって、子供の人生は変わる。
そんな大切な時期の子供たちと、一緒に過ごしたい。

教員を志したときからの夢でした。

そんな自分に、もうすぐ子供が生まれる。
父親になる。

今日まで心に描き続けた子供の笑顔が、ぼやけて見えました。

「可哀想だったね・・・」

きっとその子は、自分の生命を捧げて、母を救ったのだ。
そう思ったとたん、涙がはらはらと落ちてきました。

その子の名前を、真一郎と名づけました。

翌夏、秀子さんは一郎さんに頼みました。

「私、あれからすっと真一郎に謝ってきたと。
 お母さんが、もう少し頑張ったら、生まれてきたとにねえ、て。

 私、子供が欲しか。
 真一郎の分まで、元気な弟か妹が欲しい。

 だから真一郎を、ちゃんと送ってやりたか。
 精霊舟ば、一緒につくろう」

長崎に原爆が投下され、あたり一面が焼け野が原になったときでも、家族を喪った人たち手によって行われた精霊流し。

「チャコーン、チャコーン」と鉦が鳴り「ドーイ、ドイ」と小さな哀しい声がいつまでも続いた精霊流し。

自分の家が初盆を向かえ、喪主になったとき、初めて精霊舟の意味がわかるといいます。
肩にギシリとのしかかる、喪主の重み。

爆竹が鳴り響く喧騒の中で、静寂のときを紡ぎだし、生命の営みを手渡す、精霊船があります。

迫田さん夫婦は、小さな船をこしらえました。

そっと肩に担いだ一郎さんが歩いていきます。
その後を、秀子さんが線香の束に火をつけて、無言のままついていきます。

大きな船の間を、静かに抜けていく小さな船。
あたりに線香の匂いが漂いました・・・。

精霊舟を海に流す瞬間、遺族は哀しみを新たにするといいます。
両手を合わせて、精霊舟を見送る人たち。

涙を流しながら「あなたを思い切りますよ」と自分に約束をする。

精霊流しとは、凄絶な別離の儀式のことなのです。

今年も八月十五日なると、大小さまざまな舟が、長崎の街をねりあるくことでしょう。
多くの人たちの想いを乗せた精霊船。

さあ、お盆になると懐かしい家族が帰ってきます。

「お帰り、逢いたかったよ」

あなたは、どんな想いで、大切な人を迎えますか・・・。


◆参考文献 「精霊流し」 さだまさし著 幻冬舎

夏の夜

2017年07月29日 | 日記
花火のはじける音が、山間にこだまする。

今日は、花火大会。
たくさんの人たちが集まりました。

山の上から、打ち上げる花火。
わが家からは、大輪の花が見えます。

もう、すっかり夏。
蚊取り線香の香りとともに、雰囲気を醸し出しています。

ただ今、8月の「星降る街」の製作中です。
家内が、コンビニへ、コピーに行きました。

今月は、ナオキチの「夏の修行」の荷造りもあります。
昨晩、眠りについたのは、午前3時。

そして、家内は午前5時に、起床。
午後8時に帰ってきて、「星降る街」の作成です。

その横で、のんびりと、この日記を書いている、私。
「バチが当たるわよ」

イラストを書き入れながら、不気味な家内。

だって・・・「あなたは不器用だから、なにもしないで」って言ったのは、君じゃないか。

まるで、ラストショーのように、フィナーレを迎えた、花火の炸裂音。
やがて訪れる静寂に、身を包みながら、私は居心地の悪さを感じていました。

ps
今季アニメで、面白そうな作品。

「ホールルームへようこそ」
競技ダンスのプロを目指す、中学生のお話です。

何度見ても、あきない。
盛り上げ方が、上手です。

祈り

2017年07月28日 | 日記
暑い。
この暑さ、言葉にできない。

そんなことを肌に感じながら、ご近所のお寺様へ、鬼子母尊神祭のお手伝いに行きました。

「今日は、この暑さだから、お墓ではなくて、内仏(ないぶつ・お寺の家族の先祖の仏壇)で、お経をあげてね」

そう言われて、仏間に行きました。
すると、ご住職が来られて、こう言いました。

「左目が、血がドバっと出てさ。目が見えなくなったよ」

最初、なにを言っているのか、理解できませんでした。
詳しくお話を聞くと、

先日、三日間ほど、お盆に備えて、境内の草刈りと、草取りをされたそうです。

このご住職、お寺をきれいにすることに関して、徹底しています。
いつも率先して、草刈りや草取りをされていました。

二十日の日も、朝から炎天下の中、清掃に没頭されていました。
ふと気づくと、右目の上の方に、髪の毛が見えました。

邪魔だよ。そう思って、手で払いました。
でも、髪の毛は消えません。

そのうち、髪の毛は、眉毛ほどの大きさになりました。
変だな・・・と思いましたが、作業を続けました。

夕方になり、一息ついたときに、右目から見える世界が、真っ白になっていることの気がつきました。
そして、救急車で病院へ。

診断結果は、高血圧による、眼底出血。
出血量が多くて、出血の場所を特定できません。

止血剤で様子を見ることになりました。
眼球の中の血液が吸収されないときは、手術。

「しばらくの間、安静だと言われたよ。
 お盆がくるのにね・・・・」

笑顔を見せながらも、どこか寂しそうです。

内仏で、お経をお唱えしながら、祈りました。
どうか、大事になりませんように。

明日も、健康でありますように。

どこか寂しげな、お上人様の姿を見ながら、私はそっと祈り続けました。


あなたの、おかげで

2017年07月27日 | 日記
昨日の事故のことが心に残り、朝からモヤモヤした気持ちでした。
そんなとき、電話が鳴りました。

「お上人さん、明日草刈りをします。
 先日、刈り残したところを刈りたいと思います」

先日の草刈りから、そんなに日にちが過ぎていません。

「お疲れではないですか?
 無理しなくてもいいですよ」

私は、心配になりました。

「大丈夫。気を使わないでください」

檀家さんが、明るい声で言いました。

正直、すごくうれしい。
昨日のことがあったから、よけいにうれしい。

暗い気持ちが、消えていきました。

受話器を置いて、しばらくすると、外から草刈り機の音が聞こえてきました。

「もう来られたの? たしか、明日と言っていたはず・・・」

誰だろう? 私は、外に出ました。

「こんにちわ。〇〇です」
笑顔の、男性。

近所の檀家さんが、草刈りをしていました。

なんか、すごくうれしい。

捨てる神あれば、拾う神もある。
苦しみがあれば、喜びもある。

いつも僕は、こんな風に、人から助けられてきた。
困難に巡り合うたびに、手を差し伸べてくれる人が表れた。

あなたのおかげで、私は生きています。
ありがとうございました。

きれいに草刈りの終わった、境内。
私は、いつまでも眺めていました。


ps
・・・ところで、明日来られる檀家さんが、草を刈るところ残っているの?

あっ!