昨夜、監督ケネス・ブラナーというのに引かれて、映画「魔笛」を観た。時代背景が第一次世界大戦のヨーロッパの塹壕線に脚色されている。もともとの「魔笛」も、しょうもないシナリオとすばらしい音楽の組み合わせだけど、これは、なくもがなの演出かも。
映画になると、舞台と違って歌い手の素の肉体が出過ぎてしまう。オペラ歌手は、真面目で、教養がありすぎるので、タミーノ、パミーナも真面目で普通っぽい。映画だと、もっとはじけた兄ちゃん、姉ちゃんで見たい気がする。夜の女王のアリアだって、盛大にCGを使って、ハデハデしいSMの女王様のコスプレでやればよかった。
一番モーツアルト的な登場人物は、パパゲーノ、パパゲーナだと思う。「モーツアルトに端役なし」というけど、すべてが音楽的な構成要素として扱われるからだろう。しょうもないシナリオが軽やかなモーツアルトに合っているのであって、文学的なドラマなど、じゃまなだけ。
映画館だと終わっても、拍手がなくて、ぷつんと終わるだけなので、なんとなく盛り上がらない。モーツアルトを聴くのはいつもよろこびだけど、やはり舞台で観たい作品ということになる。
8x10コンタクト・プリント少々。
映画になると、舞台と違って歌い手の素の肉体が出過ぎてしまう。オペラ歌手は、真面目で、教養がありすぎるので、タミーノ、パミーナも真面目で普通っぽい。映画だと、もっとはじけた兄ちゃん、姉ちゃんで見たい気がする。夜の女王のアリアだって、盛大にCGを使って、ハデハデしいSMの女王様のコスプレでやればよかった。
一番モーツアルト的な登場人物は、パパゲーノ、パパゲーナだと思う。「モーツアルトに端役なし」というけど、すべてが音楽的な構成要素として扱われるからだろう。しょうもないシナリオが軽やかなモーツアルトに合っているのであって、文学的なドラマなど、じゃまなだけ。
映画館だと終わっても、拍手がなくて、ぷつんと終わるだけなので、なんとなく盛り上がらない。モーツアルトを聴くのはいつもよろこびだけど、やはり舞台で観たい作品ということになる。
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