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もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

韓国の人道支援

2017年09月22日 | 社会・政治問題

 韓国が800万ドルの対北人道支援を決めた。

 流石に実施の時期は情勢が整ってからとされているが、またぞろ韓国お得意の蝙蝠行動が始まった思いがする。南北の統一は民族の悲願ではあろうが、現実には南北のどちらが主導する形での統一を目指したうえでの人道支援かが理解できない。南が北に統一されるならば、韓国民が大挙して難民化するだろうし、南が北を吸収するなら貧しい北を支えるだけの国力は残念ながら韓国は持っていない。ドイツに例を求めれば、旧東独地域の経済力を西独レベルに引き上げるのに10年を要し、かつ、比較的に早期に同化した若年層に対して東独の教育で人格を形成された年齢は未だ完全には同化していないとも報じられている。西側との通信情報を完全には遮断していなかった東独でさえこのような状況であることを考えた時、西側の文化を完全に遮断している鎖国状態の北人民を同化させるのは容易ではない。北との対話を公約とした大統領ではあっても、北朝鮮族はいまや異民族化している現実を直視し、大韓民国の存立を第一義に考えなければならないのではないだろうか。韓国への移住が自由な在日朝鮮族や在米朝鮮族も、民族だけの理由では移住しない現実。ユダヤ教のアイデンティティと民族迫害から祖国を求めて大移動したイスラエル建国時のユダヤ族と南北統一はちょっと異質ではなかろうかと感じる。

 単一民族の日本人の表皮的な考えであろうが、THAADと在韓米軍の戦術核で為政地域を防護しつつお行う対北人道支援には中長期的な展望のない自慰行為としか映らない。


解散総選挙

2017年09月21日 | 社会・政治問題

 来月にも衆院が解散される見通しとなった。

 誰の目にも体制の整わぬ民進党と小池新党を念頭に置いての解散と映るが、前原代表は「大義なき解散」と能天気である。『憲法、外交、防衛について党意すら示せない「鵺的筆頭野党」を完膚なきまでに陶冶して、国家の礎を盤石とする』という立派な大義があることに気付いてないようである。国策の根幹を論ずる場とされている予算委員会の大半を森友・加計問題に費やすとともに、現政権下では改憲を論議しないなど自ら責任野党としての存在を放棄し国政を矮小化した責任は決して小さくない。我々のような小市民の飲み屋談義でももう少しましな議論が展開される。経綸なき蓮舫議員を広告塔的代表としたツケを払わさるのであろう今回の解散は、退潮必死の選挙を乗り越えて、いま国民が真剣に求めている革新的中道政党に脱皮し得る最大のチャンスではないだろうか。

 今回のせんきょ旧態依然として数合わせの野合を続けるのか、旗幟を鮮明とした野党を目指すのか、前原代表の手腕と人格の試金石であると考える。


中国で日本人拘束

2017年09月20日 | 社会・政治問題

 日本人がスパイ容疑で拘束・逮捕された。

 巷間、被疑者は日本の公安(公安調査庁または外事警察)のエージェントであり、拘束のきっかけは日本公安内部のモグラからのリークによると囁かれているが、荒唐無稽な話と一笑に付すよりも一片の真実が含まれているかもしれないと思うほうが良いのかもしれない.ITが進歩し情報の大半がコミントやエリントによって得られる現在にあっても、通信文には表れない情報については人の手と目と耳に頼らざるを得ないからこそ、日本の公安もエージェントを必要とするだろうとは理解できる。エージェントは中国人や帰化中国人に限らず日本人であることも考えられるが、いずれにしても、日本は被疑者の解放に努力すべきであろう。冷戦時代はスパイの交換が行われていたが、日本の公安もイザという時のために交換に値する各ランクのスパイを把握するとともに、交換の窓口や法律を整備しておく必要があるように思われる。なぜなら、スパイの交換には犯罪者ではないが国外追放できる法律が必要であるり、知的財産や企業情報を窃取する、いわゆる産業スパイ以外処罰する法を持たない日本にあっても、外交官以外にあってもスパイ活動に従事した人物に対しては「好ましからぬ人物」として国外退去させられる程度の法律は作るべきではないだろうか。

 日本がスパイ天国と呼ばれて久しいが、友邦諸国から「機密情報を提供しても情報が保全される国」との信頼を勝ち得る国となる日が待たれる。


ライダイハンについて

2017年09月19日 | 社会・政治問題

 ライダイハンとは、ベトナム戦派兵韓国兵がベトナム婦女子に産ませた残留混血児であり、大半は性的暴行や強制慰安婦に起因するとされている。

 今までも一部の報道で取り上げられ周知の事実であったが、今回は問題解決のために英国で民間団体が設立されたことが契機となり改めて報道されたものである。民間団体は、韓国の正式謝罪を求めるとともに韓国の在外公館前にライダイハン像を設置すると報じられている。韓国にとっては、日本に対する慰安婦問題のブーメランが英国(ベトナム)から返ってくるもので今後の進展が注目される。韓国人による著書でも、「韓国軍が来る」と言えば飢えに泣く幼児も泣き止んだと現地では言われるほど、ベトナム派遣された激情型の韓国軍人及び軍属の非道は目に余るものであったと記されている。像の設置については、かって私も飲み屋で朋輩に語ったことがあったが、結局「泥試合は日韓双方が国際社会の場で信頼をなくす所業」でしかないとの結論になった。しかしながら、なんでも日本の所為とする韓国からは、英国民間団体の行為は日本の差し金とする論が出されることは想像に難くない。

 自分の器の小ささを証明することであるが、韓国在外公館前のライダイハン像を想像してニヤリとする自分がいる。


砲艦外交

2017年09月18日 | 社会・政治問題

 現在はパワーポリティックスと表現するのだろうが、私には砲艦外交の方が馴染みやすい。

 武力で弱小国を恫喝し、植民地化、領土の一部租借、不平等条約の締結等の我意を押し通すもので、大航海時代から大東亜戦争まで欧米中心に広く採用された政治手法である。相手国の民生保護やインフラ整備を行うことなく、ただ搾取のみを目的としたもので、日本の台湾及び朝鮮併合とは根本的に異なっていることをご理解いただきたい。いまもなお砲艦外交を国是としているのは、露骨な領土拡張政策を隠さない中国と核で恫喝を続ける北朝鮮の2国が該当するのではないだろうか。かって弱小国であった日本も、黒船来航時後には列強に屈して数多の不平等条約締結を余儀なくされ、臥薪嘗胆・富国強兵によって改定にこぎつけた苦い経験を持っている。悪しき国からの恫喝に対処するためには、相手の意図を挫折させる抑止力を保持しなければならない。抑止力とは、自衛力と反撃力であり、整備には数年の努力と財政負担を必要とする。ドイツ海軍の至宝と呼ばれたデーニッツ元帥がいみじくも喝破した「平時のツケは戦時に兵士の血で償う」は今に至るも名言と思う。まだ戦闘時における戦闘員以外の殺傷が忌避されていたころの論であるために「兵士の血で購うと」されているが、べトナム戦争のようなゲリラ戦や自爆テロに代表されるように戦闘員と民間人の区別がはっきりしない現在にあっては「国民の血で購う」と言い換えるべきであろうと思う。狂信者とされるフセインがクェート併合を図ったのは有史以来の尺度で測れば昨日のことである。狂信者「習近平」率いる中国が尖閣諸島に侵攻しないことは誰も保証し得ない。

 徒な軍拡競争を提唱するものではないが、反撃力の整備にも意を用いて欲しいと望むものである。