やャ寒さの緩んだ日曜日には、ルブランが似合うように思う。
フランスのエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(1755(宝暦5)-1842(天保13)年)は、18世紀における最も有名な女性画家とされている。
Wikipediaによると、王妃マリー・アントワネットの肖像画を描いたことから信任を得て画家と王妃を超えた友人関係を築いていたが、フランス革命で出国した後はベルギー、ロシア、イタリア、イギリス、スイスを転々としたが、いずれの地でも画家組合に籍を得るなど高い評価を得たとされている。フランスの王政復帰後はフランスに戻って亡くなったが、生涯に660の肖像画と200の風景画を残し、特に優雅な自画像は有名で、多くの美術館に展示されるとともに個人の所蔵する作品も多いのが特徴的とされている。
優雅な自画像からは窺い知れないが、画家としては名声を博したものの夫は賭博好き、一人娘も長じてから素行が悪かったなど家庭的には恵まれなかったそうである。
ちなみに、ルブランが生まれた宝暦5年は徳川九代将軍「家重」の治世下で、奥羽地方を中心とした「宝暦の飢饉」が猖獗を極めていた頃である。
本日は、自画像を中心に紹介することとし、別の作品はいつの日か・後日に。
「自画像1781年」-所蔵先不明
「自画像1790年」-ウフィツィ美術館蔵
「自画像1800年」-エルミタージュ美術館蔵
「麦わら帽子の自画像」-ロンドン・ナショナルギャラリ蔵
「シュミーズ・ドレスを着たマリー・アントワネット」-個人蔵
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