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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

TVは残酷だ

2019-03-05 11:46:34 | 日記
またまたテレビがテーマです。

時代小説の大ファンなので、TVの時代劇は欠かさない。
シリーズもので見ているのは「大岡越前」と「鬼平犯科帳」。
どちらも地上波で1970年代から90年代にかけて放映され、現在は時代劇専門
チャンネルで。
大岡越前は加藤剛さん、鬼平犯科帳は中村吉衛門さんが主演。

江戸の町にはびこるの犯罪に敢然と立ち向かい、胸のすくような大岡裁きや「縛に
つけ!」と凶悪な強盗どもをふん縛る姿がかっこいい。
同時に、長期番組なので主演者の相貌が、だんだん年輪を重ねるに従って変化
していく様子もわかって興味深い。
若い時にはつらつとした役者が、晩年には演技に円熟味が加わる半面、「老境」の
面相が色濃く浮き出てきて、時の移ろいが感じられるのだ。

両番組の長寿ぶりはすごい。
「大岡越前」は1970年から28年間で合計402話、「鬼平犯科帳」は1990
年からスタートしてスペシャル編(19話)も含めて25年間104回もお茶の間に
送り続けてきた(「ウイキペディア」から)。

その間、主役は加藤剛さんと中村吉衛門さんが、それぞれ演じ続けた。
スタートしたころのご両人は、当然若々しく声にも張りがある。
ところが「年輪」が増えるに従って、演技に幅と深みが出ているが声の張りと相貌
の変化は画面からは隠しようもない。
当然ながら脇役陣もみんな年を取っている。
加藤剛さんは昨年(平成30年)に亡くなった。享年80だった。
吉衛門さんは74歳、今なお「勧進帳」の弁慶など演じている歌舞伎界の重鎮。

もう一つの長寿時代劇「暴れん坊将軍」は1978年スタートし、2002年のまでの
12部、2004年から2008年にかけてスペシャル編を3回、松平健さんが演じき
った。
松平さんの吉宗公は初期に比べて、後半ごろからはややくたびれた(失礼!)感じ。
でも65歳のTV時代劇界の重鎮である一方、派手派手衣装で「マツケンサンバ」を元
気いっぱい「オレーッ!」と歌いまくるエンターテイナー。
うらやましい限りではある。

晩年の加藤剛さんは、頬がげっそりして所作も少しスローになって痛々しかった。
同じように感じさせた美空ひばりさん、村田英雄さん、桂米朝さん、津川雅彦さ
ん・・・「晩年」の年輪をTV画面に刻んで、この世を去った。

テレビは正直で、かつ残酷なものである。