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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

脱マスクの向こうに・・・

2023-03-14 11:43:53 | 写真

3月12日(日)9時20に起きる。布団をめくってもちっとも寒くはない。いい気候

だ。外も良く晴れている。

 

午後から、甲子園球場のプロ野球オープン戦、タイガースVSジャイアンツのデーゲーム

をテレビ観戦。今年も因縁の対決になるか、オープン戦でもジャイアンツに負けるな!

一度逆転されたがすぐに再逆転、5-2で勝った。

その後、残していたカスミソウ、ビオラ、キンギョソウの苗を鉢やプランターに定植、春

の園芸の大半を終える。

 

今夜のWBC(世界野球)は、オーストラリア戦をテレビ観戦。初回に大谷の特大の3ラン

(東京ドームの自分の広告看板を直撃)も出て、7-1で快勝。無敗で準々決勝に進んだ。

侍ジャパンの大谷やヌートバーらの攻撃陣はもちろん、投手陣も素晴らしく、このまま勝ち

進み優勝へ大きく踏み出した。毎晩テレビにくぎ付け、今夜も試合終了は10時半。連夜の

侍ジャパンの応援で、目がしょぼつき疲れる。

 

13日(月)9時30分に起きる。昨日に比べて少し寒い。未明に雨が降ったようで、椿の

葉に水滴が光り、雨水を溜めている庭の水槽が満水になっている。

 

今日からマスク緩和、付ける付けないは各自に任せるという。テレビニュースは、街角の人

たちを捕まえて街頭インタビューしている。開放感を楽しでいる人はまれで、みんな「横な

らえ」の態度。率先してマスクを外す人は今のところ極めて少ないように見える。花粉症で、

外せない人もいるようだし。

昼前、夕餉の買い出しに出たが、マスクをどうしようか迷った。高齢で基礎疾患もあるので、

人込みの中では不安がある。結局、スーパーまでの間はマスクを外し、店内に入ってつける

という折衷案にした。出会った人でマスクなしは、一人だけだった。

3年間もマスク生活を送ったので、一種のマスク文化(風俗)が生まれたのか。ある女性は

「マスクを外すと、裸で歩いているような恥ずかしさもある」と話していた。マスクの中は

すっぴん、と言う女性は、余計そんな「気恥ずかしさ」を感じるのだろうか。私もマスクし

ていると、髭を当らなくても安心して外出できるのと、どこか通じるものがあるように思う。

ともあれ、脱マスクの向こうに、脱コロナ、と行きたいねえ。

     ***     ***

マスクについて思うこと。

レストランのシェフやお寿司屋さんの板前さんたちは、コロナに関係なく今後も衛生上マス

クしてほしいな、と思う。客としゃべりながらお寿司を握ったり、シェフが大きな声で料理

の差配しているのを見かけるが、あれは極めて不衛生と思う。

スーパーコンピュータによると、人がしゃべるとき大量の飛沫が口から飛び散っていることが、

画像分析で証明されている。その飛沫が、料理や握りに降りかかっていることは間違いない。

コロナに関係なく、このような立場の人は、これからも飛沫防止のためマスクをつけて仕事し

てほしい、と思う。料理関係者には申し訳ないが・・・

 

  🌸 春を謳歌する花たち 🌸

  ユキヤナギ

   沈丁花

  ラッパスイセン

 クリスマスローズ

  摘んで花瓶に挿してみました

   


芥川賞、直木賞、本屋大賞

2023-01-30 11:31:34 | 写真

1月28日(土)9時20分に起きる。室温7.1度。外は青空、雪雲が去ったようだ。

午後、昨日より少し暖かかったので、久しぶりに庭仕事した。先日、ホームセンターで買

てきたアリッサムの苗を、ビオラのプランターに寄せ植えした。2株のビオラの真ん中

植えると、春には白いアリッサムがプランターの縁から垂れ下がって咲き、にぎやか

なるはず。このほか、小さな鉢植えで値が張って窮屈そうにしていたバイカウツギも、

きめの鉢に植え替え。もう先日のような最強寒波が来ないことを祈る。

   <プランターのビオラの間にアリッサム寄せ植え>

まだまだ寒い日が続くけど、少しずつ春の気配を感じるのは嬉しい。庭仕事も弾むという

ものだ。2月3日の節分、今年は南南東に向かって巻きずしを丸かじり、とか。お寿司屋

の陰謀とはいえ、楽しい行事。春を待とうじゃないか。

 

29日(日)9時25分に起きる。外はからりと晴れ、雲一つない青空。庭には霜柱が立って

いるけど、清々しい朝だ。

    <庭にできた霜柱>

購読している新聞夕刊に「芥川、直木賞受賞作、どれから読む?」という記事が出ていた。

今回は両賞に男女一人ずつのダブル受賞で、芥川賞には兵庫県出身の女性教師、井戸川射子

(いこ)さんが輝いた。

記事では「1冊と言わず、全4冊の読み比べがオススメです」と結んでいるが、私は芥川賞

作品はどうも苦手。文章に難解なのが多く、読解力の乏しい私には理解しにくい。昔、大江

健三郎の芥川賞作品「飼育」を読んだが、よくわからず心に響かなかった。その時のトラウ

マ?か、芥川賞作品を敬遠するようになった。

芥川賞は純文学、直木賞は大衆文学分野で、と一応分けているという。そのためか直木賞作

品は面白く感じる。直木賞に並んでよく読む作品に、全国の本屋の店員さんたちが選ぶ「本

屋大賞」もある。毎年10位まで発表するから、興味引きそうな作品がたくさん並ぶ。

直木賞と本屋大賞ダブル受賞「蜂蜜と遠雷」(恩田陸、幻冬舎)、本屋大賞「夜のピクニッ

ク」(恩田陸、新潮文庫)、本屋大賞2位だけどホスピスで残り少ない日々を光に包まれ過

ごす「ライオンのおやつ」(小川糸、ポプラ文庫、)同4位のゴッホと日本人画商の運命的

な出会いを描いた「たゆたえとも沈まず」(原田マハ、幻冬舎)など感動した。

    <本屋大賞2位の「ライオンのおやつ」>

 


神戸ジャズストリート

2022-10-10 12:19:53 | 写真

10月8日(土)9時15分に起きる。昨日は久しぶりの本降りの雨で、地面

が黒っぽく湿っている。

プロ野球クライマックスシリーズ(CS)のファースト・ステージが始まった。

勝率5割に達しない情けない成績ながら3位になったタイガースが、横浜でベ

イスターズと対戦、2-0で勝った。明日の試合でも勝てれば、ファイナルス

テージに進み、ヤクルトと日本シリーズ出場をかけて戦う。まあ、勝つのは嬉

しいけど、私はCSに反対であまり熱くなれない。昨年も述べている(昨年11

月7日「くたばれクライマックスシリーズ」)ので、ここでは繰り返さないが。

 

朝飯の後、何気なく民放テレビを観ていたが、なんとCMの多いこと。それも幼

稚な言葉でしゃべったり、大げさなしぐさで商品の特徴を誇張・絶叫したり、大

の大人が「うまあ!」と大仰なバカ表情で食べる仕草など、嫌悪感を抱かせるだ

けだねえ。視聴者を馬鹿にしているとしか思えない幼児っぽい仕草(表現)が

えていくようで、観ていてしらける。昔はもっと上品で、長く残る印象を残す名

作が多く、CMも立派な文化を担っているというプライドがあったように思う。

こましゃくれたガキを登場させたり、アニメ音声で意味の分からない言葉を早口

でしゃべりまくるCMも増えた。テレビCMほとんどは大手広告会社が手掛けてい

るんだろうけど、昨今の大手広告会社の相次ぐ不祥事を見ると、こんなCMしか作

れないほどレベルが落ちているのだろうか。

朝から独断と偏見に満ちたCM論、ガラケー人間のボヤキ日記になっちまった。

 

9日(日)9時10分に起きる。まだ夏布団に毛布をかけて寝ているが、少し寒

くなってきたのでもうそろそ冬用の厚い掛け布団が必要のよう。今日も雨模様、

小雨が降っている。

 

神戸の秋の人気イベント「ジャズストリート」が、コロナで中止していたが3年

ぶりに昨日から復活した。神戸のど真ん中の坂道、北野坂をジャズバンドが演奏

しながら異人館近くまでパレードする。市内の屋内会場ではジャズライブもある。

神戸にジャズバンドが生まれたのは100年前とか。それ以来神戸は「ジャズの

街」と言われるようになった。本場ならではの楽しい催しで、「会場」の北野坂の

沿道には、たくさんのジャズファンが集まリ、ナマ演奏に酔いしれる。「神戸は

ジャズの街だなあ」と感じさせる雰囲気が、港街・神戸と良くマッチしている。

ジャズは詳しくはないが好きだ。山下洋輔、北村英治、クリヤ・マコト、寺井尚

(ジャズヴァイオリン)などのコンサートを何度か楽しんだ。中でも寺井尚

んのコンサートは元気があって素晴らしく、来演するたびに足を運んだ。

 

プロ野球CSファースステージ第2戦は0-1で横浜が勝ち、明日の第3戦に決着を

持ち越した。

       ****      ****

買いたてのカメラを持って、写友とジャズストリートに行ってから、もう8年も経つ。

今ではとても行けないが、懐かしい写真を蔵出しして日記に添えてみた。

 

 

   ♪#…  同時開催の屋内ジャズライブ…♪#

 


入院生活、徒然なるままに

2022-08-22 18:30:39 | 写真

入院生活、徒然なるままに①

<6度目の入院生活>小学生の頃を含め、この8月に6度目の入院生活を送った。

最長の入院生活は、15年前の胃がん手術の2か月間、最短は今回の鼠経ヘルニア

手術の1週間。最初の入院生活は郷里の和歌山(小学生時代)、23歳の社会人1

年生にストレスで体調壊して芦屋市民の病院に2週間、その後県立尼崎病院(胃

がん手術)、60歳の時に不整脈治療(心臓カテーテル)で神戸大学附属病院に1

週間、4年ほど前に糖尿病治療で関西ろうさい病院に「教育入院」で2週間。今回

の入院はその労災病院からの紹介で、伊丹市民病院。自宅からタクシーで10分ほ

どの所で、気持ちの良い病院だった。猛暑から避難するように涼しい病室に逃げ込

んだ、というところか。

 

入院生活で感じた諸々のことを雑感風に書き出してみた。今日はその第一日。

<入院食>一日3食、当然とはいえ「上げ膳据え膳」でとてもありがたい。

ある日のメニューの一例を挙げれば、

*朝食はパン、牛乳、マーマレードジャム、大根サラダ、豆腐シュウマイ。

*昼食は米飯(150グラム)、豚肉の生姜炒め煮、キュウリのピリ辛和え、しろ菜

 のおかか和え、果物(バナナやキーウイなど日によって違う)。

*夕ご飯は米飯(150グラム)、いかとレンコンのトマト煮、冬瓜の煮つけ、サラダ。

 小松菜の煮びたしなどはほぼ2回に1回出た。安くて栄養価高いからだろう。

当然ながら間食は一切なし。私は糖尿治療も兼ねているので、カロリーは1600キロ

カロリー内だけど、程よい量と言える。ただ塩分を控えめなので味は薄く少し物足

りない。こんなメニューを続ければ、糖尿も退散しさぞや健康体になるだろうな、と

1週間の限定入院が惜しい感じさえする

入院経験者は「病院食はまずい」とこぼす人が多いが、私は塩分控えめの食事でも、

毎日病人用に工夫された献立だから、ありがたく美味しくいただいた。

ただ家では毎日食している梅干しと大好きな漬物がないのには、ちょっと物足りな

かったが。

 

<4人部屋>わずか1週間の入院だから個室は贅沢。4人部屋に入れてもらう。

カーテンで仕切って「個室化」しているので、最低限のプライバシーは守られている

から大丈夫だろう、と思っていたら、ちょっと当てが外れた。ベッドに横になった途

端、隣の40代と思しき男の声で、ぼそぼそ携帯電話の声が。患者と看護師さんのや

り取りはあまり気にはならないが、一方的にしか聞こえない携帯電話の声は何とも気

に障る。

病室での携帯使用は禁止されているのに、とんでもないマナー違反。直接注意すると、

逆切れされて夜中にブスリとやられると困るので、ナースステーションから注意しても

らう。携帯は止めたが、今度は「おたくどこを手術するの?」といきなりカーテン越し

に話しかけてきた。カチンときたが「あまり言いたくありませんので」とやんわり断る。

もう一人の同室者に耳の悪い人がいるらしく、深夜に看護師さんが大きな声で話しかけ

るのにはちょっと困ったが、これは仕方がないだろう。

部屋はキャスターと鍵付きの収納庫、テレビ(有料)、長方形机(ちゃぶ台?)が備わ

っており、狭いながらも入院生活に必要な最低限の設備が備わっている。

 

    🌻留守中にも、律儀に咲いてくれた

   宝塚デュランタ

 

  ポーチュラカ(スベリヒユ)


痛快名著「犬が星見た」

2022-01-16 12:46:34 | 写真

1月14日(金) 8時40分(珍しく8時台)に起きる。戸外は晴れているけど寒い。

コープこうべの家庭係の配達を9時25分に受け取る。お米5キロ、園芸用油粕3キロ

入り袋4個、重い。他はなし。

9時半ごろ行きつけの医院から「ヘルペス、まだ痛みますか」と電話があったので「昨

夜痛みが再発したので鎮痛剤を飲んだがおさまった」と返事したら、再診しますから来

てください」と言ってくれた。

10時過ぎ診てもらい、まだヘルペスはもう少し長引くとの診断、薬を追加してもう。つ

いでに3回目のコロナワクチン接種の日も決めてもらう。

 

帰りに近くのコープこうべで夕ご飯の食材を買い出し。

・若鶏手羽先6本300円、カット白菜45円、柚子198円、パクチー(香菜)198円、海老天

(総菜)298円、高野豆腐煮付け(総菜)128円、和牛ミンチカツ(総菜)478円、イチゴ

大福(おやつ)130円。

 

お昼前に買い出しを済ませたので、午後はゆったりできる。それにしても寒い、しんしん

と冷気が身を包む感じ。遅めの昼飯、3時ごろ熱い紅茶でティータイム、温まる。

北朝鮮がまた弾道ミサイル発射実験した、とテレビニューが伝えている。国民が飢えてい

るのにいつまで巨費を投じて実験するのだろう、と思いながらニュースを見る。

<夕餉>ごはん、鶏手羽先の白菜のくったり煮、ミンチカツ(市販)、ゴボウのサラダ

(総菜)、高野豆腐の煮付(総菜)、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

 

元首相の海部俊樹さんが9日に死去していたことが分かった。91歳。嘘をつかない誠実

な人だった。現役時代に明石で仕事していた時、夫人の海部幸世さんを招いてファースト

レディのお立場について講演をしてもらったことがあるから、余計印象に残る首相。幸代

さんは上品で気さくなおばさんという感じ、ご存命で88歳とか(ウイキペディア)。

 

15日(土) ヘルペスの痛みで夜中に起こされることが多かったが、昨夜は何事もなく

熟睡、10時半まで寝坊した。

昨夜1時に武田百合子さんの旅行記「犬が星見た ロシア旅行」(中公文庫)を読み終え

る。最近読んだ本の中でも抜群に面白い。

にやりと笑いを誘い、時には抱腹絶倒させる痛快名著である。読売文学賞を受けたが直木

賞に紀行文学も選考対象だったら、文句なく受賞するだろう。

1969年(昭和44年)ソ連が崩壊する22年前に、夫の武田泰淳、中国文学者の竹内好

らとともに東欧、ソ連、北欧を旅行した時の感想を綴った本書は、百合子さん独特の無垢で

天真爛漫の心に映った風物や人々を、感じたままを余計な意味づけせず書き記していく。

全身の力を込めて体当たりしないと開かないトイレのドア、取っ手までペンキを塗りたくっ

鍵が閉まらないくなったドア、栓のない洗面器、トイレで用を足すときの信じられないよ

な現地人のおおらかさ・・・

日本では考えられない出来事も淡々と記述していく。ふつうなら 日本の清潔で機能的な社

会と比較して眉を顰めるものだけど、彼女は決し非難がましいことを言わない、感じない。

むしろそんな不便な経験を楽しんでいる。

道中、夫の武田泰淳氏と百合子さんの会話は、どこか上方漫才の「ボケとツッコミ」を思わ

せる。

 

こんな記述がある。

  私が長く長く腰かけていると、タタタタと女靴の音がして、ドーンと隣の

  扉を開けて入った。バターン、ガッチャリ、シャーシャー、ブー、シャー、

  全力をあげきった音をててて、モシャモシャモシャ、またばバタン、タタ

  タタタタ、と靴音荒く出て行った。手を洗った音はしない。地元の元気の

  いいのには感心してしまう。トルストイ夫人も元気良かったろうなあ。

 

自分も座って用をたしている時の公衆トイレの隣の様子を記した一節。ドーンとかバターンな

ど擬音が多く出てくるが、あわただしいお隣の様子を感心し楽しんでいるかのようだ。

「モシャモシャモシャ」は、落とし紙を使用する擬音だろう。最後の「トルストイ夫人…」も、

いいねえ。

 

いつも思うことだが、素晴らしい本との出会いは、人生を豊かにしてくれる。今回の名著と出逢

って、また一つ心の糧を豊かにしてくれた。

 

本日の日記は武田百合子さんの旅行記に尽きたが、私の稚拙な感想より「一読は百聞にしかず」

楽しめること間違いない、お勧めできる1冊だ。

 

  名著「犬が星見た ロシア旅行」