真夏から一気に冬になったような沖縄。冬と言っても南の国だから風が冷たく感じるぐらいでかえって心地いい。県都、那覇市の北側に少し高台の場所があって末吉宮が祭られており、末吉宮周辺の森と緑の広場が末吉公園で市民の憩いの場である。ホタルも見る事の出来る自然豊かな場所だ。
公園の入り口近くにコンビニが有り、公園が見渡せる駐車場の手すりに持たれた一人の男が缶コーヒーなど旨そうに飲みながら、木々のエナジーをたっぷりと含んだ風に満足そうに小さく息をはきだし、「やっぱり娑婆が良いわ」と一人ごちる。男は中肉中背で作業服姿でごくありふれた中年男性であるが、嗚呼、読者諸君、見かけに騙されないで男をじっくり観察してもらいたい。薄目のサンブラスの下左目が赤目・・・あの大悪党目赤のハチ・・・ここで賢明な読者の皆様は、あれ、前回、お縄になったはずじゃあ?作者、いい加減にしなさいと突っ込み入れる声が聞こえるが、実は一度は改心して全ての罪を自白し、余生を獄中で謝罪、償いを決心したのもつかの間、拘置生活で、あれ、酒、たばこ、な~んにも無し、つつつ、つまらんと0,2秒で逃走モードに。
そうと決心したら仕事は早い。看守から始まり自分に関する記憶、記録など関係する全てのお役人を手玉に取り、全部無しにして晴れて自由の身になったのです。
さあ、これから再び大悪党の活躍(?)、悪事が繰り返し行なわれるのか、そしてそれは目撃する我々を驚愕へと導くのか、こうご期待!
(と書いてるが作者はなまけものなので予告編で終わったりして。けけけ)