美味しいお米を大切な貴方に! BLOG 『HIRO’s Diary』 

お米の専門店の店主が、日々想う事、今日あった出来事などを中心に書いてます!!かなり趣味の部分も多いけどね\(^_^)/

食品セミナー

2007年03月03日 18時54分42秒 | その他仕事の事

3/1加古川商工会議所食品商業部会が提唱して開催された食品セミナー「”食の安全”時代を生き抜く!」に参加してきた。

まず、「食をめぐる法規制、どう対応するか!という演題で、兵庫大学健康科学部の島田講師から講演があった。

食をめぐる様々な法律の紹介で始まった。その中には、私たちに一番関係の深い法律であるJAS法もあったが、「こういう法律です」という紹介のみだ(なあ~んだ

話の中心になったのは、HACCPシステムについてだった。よく納入先の業者で良く耳にしているこのシステム、おおまかな事は解っていたが、このシステムが出来た経緯とか、日本での取扱方など、知らない事が多く、勉強になった。

そして、後の質疑応答でわかった事だが、このシステムについては、

①日本は、厚生労働大臣の認可により承認されているという形で、米国のように、食品加工業に義務化となっていない

②一度、承認を受ければ、更新という作業が発生しない。

という盲点があるということが説明された。

つまりは、いくら「HACCPシステム導入」とうたっている業者も、その衛生管理に関しては、自主管理なのだ。

(ISOは、何年毎に更新がいるそうだが・・・)

そしてこれらの食品衛生法は、基準がほとんどで、それに対する検査、つまり取り締まる項目が、本当に甘いのです。

次ぎに、「食の安全最前線!その現場より」と題して、マックスバリュ西日本(株)表示衛生問題お客様対応担当の方より、講演があった。

マックスバリュの「食の安全・安心」への取り組みについて、そしてコンプライアンス教育について現場の本音の話が出た。

「自分たちに出来る範囲の衛生管理マニュアルを作る!」そして内部、外部より厳しいチェックを受けている現状をお聞きした。

また1日約10件は寄せられる苦情の一部が紹介された。

そして最後は、イオングループの衛生管理を行っている(株)生活品質価額研究所 店舗サポート室の担当の方から、店舗の衛生(インストア作業場)調査について、そして定期店舗巡回調査と指導についての講演が行われた。

具体的な数字まで紹介されたイオン衛生管理レベルという社内で策定された衛生基準に対する認定状況も紹介され、そして「食品衛生ハンドブック」を資料として配付され、その細かな指導内容が紹介された。

たとえば、手洗いの順序、包丁の洗い方、まな板の洗い方なども、図入りで指導されていた。そしてこれらの作業に対して社内検定もあるそうだ。これだけ厳しいため、パートが定着しないのが、難点だそうだ。

しかし、これらの講演ですべての講師が話された事は、法律は現場に直接対応していないため、自らがそのマニュアルを作る必要があるということだった。

そして誰もが食品衛生に対して、共通の認識で管理する必要があるということである。誰もが他人まかせで管理していると、今、ちまたで騒いでいる大手食品会社の不祥事に繋がるということだった。

今回の講演は、大会議室一杯の参加者、食品加工業者や、スーパーなどの店長、そして我々のような食品小売業者をはじめ、異業種の経営者の方も多数参加されていて、「食の安全」に対しての関心度の高さが伺われたと思う。

翌日、朝の我が社の朝礼で、「我々に出来る商品管理」として、精米年月日について、改めて認識を確認した。

①営業車に積む時、たえず商品(お米)の精米年月日に注意すること

(精米ロットの違うお米が混載されて陳列されている場合は、注意!)

③店舗内のお米の精米年月日を全員が管理し、古くなってきているものは、報告するということ。

お米という商品を扱う我々にとっての衛生管理は、この精米年月日が特に重要!

お客様に新鮮なお米を提供するため、改めて認識を強化したい


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2 コメント

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  (おーたん)
2007-03-03 23:43:01
HACCPと言えば、少し前廃業した某乳業でも話題になりましたよね。

最近ISOシリーズ認証取得やらでにぎやかです。

我が事業所も、個人的に取得を考えてみたのですが、
認定料のあまりの高さにあきらめました。
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コメントありがとうございます! (G.HIRO)
2007-03-05 08:49:40
おーたんさんコメントありがとうございます。
そうなんですよね。ISOは認定料、コンサル料が高いと思います。まあ、それを商売にしている会社があるのですから・・・
いずれにせよ、自己責任の自覚が必要と思います。
コメントありがとうございました。
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