伊豆急行で下田駅より伊東駅に移動し、東海バスに乗り換えて小室山を目指しました。伊東駅を9時35分に出て、海岸線に沿って市街地を川奈方面へ向かい、国道135号線で山を越えて伊豆急行川奈駅の西側を通って小室山へ北西麓から登ってゆくルートでした。
伊東市街のバス路線は今回が初めてでしたので、約20分の移動中は窓の景色を眺めて楽しみました。思ったよりも起伏の多い地形なのにまず驚き、それが大室山や小室山をはじめとする火山群の噴火時の溶岩流と地形変動によって形成されたものであると知って、さらに感動しました。伊東市街全体が火山帯の溶岩流の地形の上に広がっているわけです。
9時58分、終点であり目的地の「小室山リフト」バス停に着きました。降りてからバスを撮ったら、その行先表示は伊東駅に変わっていました。伊東駅と小室山を結ぶ路線であるわけですが、今回はここからもうひとつの路線を利用する予定でした。
バス停「小室山リフト」です。右奥に見える道が小室山リフトへの園路です。
時刻表を確認しました。時計はちょうど10時ジャスト、これからリフトに乗って小室山へ登って山頂を見物して、またリフトで戻るまで、一時間ぐらいは必要かな、と考えました。
その後、上図右端の「一碧湖・シャボテン公園」行きに乗るのですが、次便の10時29分発に乗るのは無理なので、その次の11時29分発に乗ろう、と決めました。
そうなると、ここ小室山エリアには約1時間半ほど滞在出来るわけで、上図のバス停横の小室山公園も余裕で回れるな、と思いました。
とりあえず、小室山へ登るべくリフト乗り場へ向かいました。バス停からも、上図のようにリフトが見えていて、大室山のように山腹を一直線に通っていますが、小室山のほうは低い小さな山なので、リフトも短くて所要時間も5分ぐらいだということでした。
リフト乗り場でチケットを買い、待機行列も無かったので係員に案内されてリフトにすぐに乗りました。
そして、ユラユラと小室山の山腹を見ながら山頂へ。
山頂まで約5分、というけれど体感的には3分ぐらいだったような・・・。
あっという間に、山頂のリフト乗降場に着きました。
かくして10時5分、小室山の山頂に到着しました。今回の伊豆半島ゆるキャン聖地巡礼の五ヶ所目でした。ひととおり見回し始めて、すぐにあの山が見えるのに気付きました。
富士山だ、富士山が見える・・・。よし望遠モードで・・・。
小室山山頂は、大室山の雄大な火口縁の景色に比べると小ぢんまりしたミニチュアのような雰囲気でした。上図の、半地下式の施設は今年にオープンしたばかりの新しい展望所であるそうです。
ここで、大事なことに気付きました。あfろ氏の描き下ろしイラストにも描かれている、リフト乗降所の円形展望所が見当たらないのでした。一瞬、場所を間違えたのかと思いましたが、地図を見なおしても小室山山頂であることには間違いがありませんでした。
降りる際に係員に聞いたところ、山頂の再整備事業のため、去年に撤去されたということでした。その代わりに反対側に半地下式の施設が設けられた、という流れでした。
つまり、ゆるキャン聖地の景色の変貌が、ここでも有ったということになります。
しかし、周囲の広大な山と海とがつながる大自然の景色は、大垣千明と犬山あおいが駈け抜けながら眺めたそれと変わらないのでした。 (続く)