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ゆるキャン△の聖地を行く36 その8  道の駅伊良湖クリスタルボルト

2024年01月11日 | ゆるキャン△

 三河田原駅から16時発のバスに乗って、この日の最後の目的地である伊良湖岬へ向かいました。途中の景色ののどかさは、どこもかしこも日本の原風景であって、眺めていて懐かしい思いにかられました。子供だった頃は、家の周りがこんな感じだったなあ、と窓の外を眺め続けていました。

 こういうのは、バスの旅だから出来ることで、自分で車やバイクを運転していたら、周囲の景色を眺めたり楽しんだりするのは難しいです。私が2019年に京都に凱旋移住してから車を手放した理由のひとつが、まさにそれでした。

 

 一時間後の16時59分、終点の伊良湖岬バス停に着きました。上図は乗って来た豊橋鉄道バスです。

 

 バス停のすぐ横に、上図の「道の駅伊良湖クリスタルボルト」の大きな建物がありました。伊勢湾フェリーの窓口や特産品販売コーナー、休憩ルームやレストラン、展望所などが入った多目的観光施設です。

 

 この建物が、原作コミック第88話にて土岐綾乃が志摩リンにメールで送った画像の一枚に出ています。同じようなアングルで撮りました。

 

 このシーンですね。バイクに乗ったままで自撮りしていますので、建物内部に入っているかは分かりませんが、伊良湖岬の港湾施設と海岸を一望できる展望所がウリの施設ですから、おそらく土岐綾乃も見物に立ち寄っているだろう、と思います。

 

 記念の自撮り。土岐綾乃推しでもありますので、こうして同じ場所で撮るのは最高だったりします。夕陽をまともに受けて眩しかったのですが、そんなことは気になりませんでした。

 

 帰りのバスは17時50分、それまで50分ありましたから、道の駅の内外と伊勢湾フェリー乗り場を見物し、土産物を買うことにして、まずはこの施設のウリである展望所へ向かいました。玄関をくぐると上図の案内板があり、伊勢湾フェリーのほかに篠島や日間賀島行きの観光船も出ていることを知りました。

 篠島や日間賀島へは、小学生の頃に三度ほど行ったことがあります。その頃、三ヶ日の伯父や浜松の叔父らとお盆に集まる場所が篠島や日間賀島だったからです。当時は、上図の案内板にもある河和(こうわ)まで名鉄で行ってそこから観光船で篠島や日間賀島へ渡りました。
 特に篠島ではタコの料理が美味しかったな、海水浴も楽しかった、と今でも覚えています。当時のアルバム写真を見ると、日間賀島ではみんなでフグ料理を食べていますが、そちらはなぜか全然記憶がありません。

 

 下へ降りると三河湾観光船や伊勢湾フェリーの乗り場に行きます。下に降りずにそのまま奥へ進むと、伊良湖岬の港湾施設と海岸を一望できる展望所へ行けます。

 

 で、展望所に行って伊良湖岬の海岸の景色を見ました。土岐綾乃もこの景色を眺めたのでしょうか。

 

 おっ、敵艦か?・・・ただちに三六式無線機にて発信、「敵艦ミユ」。  (アホかお前は)

 

 これは敵艦ではなく、日本水先人会連合会の伊勢三河湾水先区のパイロットボートでした。パイロットボートとは、港湾などで船舶を誘導したりする小船の総称です。パイロットボートにはエスコートボート、タグボートの2種類があって、前者は日本各地の湾の入り口から港内までの操船を誘導し、後者は港内での離着岸を支援する役目を持ちます。

 上図の赤いパイロットボートは前者にあたるようで、接近中の伊勢湾フェリーの航路上にて前方を航走しての誘導の役目を果たして港内に戻ってきたのでした。

 

 御覧のように、伊良湖岬の港湾内に、伊良湖港パイロットボートステーションと呼ばれる基地があります。同じようなパイロットボートが数隻停泊しているのが見えました。先ほど戻ってきたパイロットボートも、そこへスーッと入って停まりました。

 私の大学時代の友人の一人が、これは神戸市の人ですが、船が大好きで、卒業後に芦屋市の海技大学校に進学しました。そして国家試験である水先人試験をパスし、現在は瀬戸内海全域を対象とした広域水先区である神戸の内海水先区にてパイロットボートに乗務しています。

 大学時代は弥生式土器の研究に熱中し、教育委員会か埋蔵文化財関連の仕事に行くかと言われていた彼が、水先人になったと聞いて周囲は驚いていましたが、彼と軍艦趣味が合って一時期は一緒に舞鶴や神戸へ護衛艦を見に行っていた私は「やっぱりか」と納得したものでした。

 なぜかというと、水先人は船に乗れるし給料もいいから、と何度か聞かされていたからです。確かに水先人は日本でも指折りの高給職であり、一番上の一級水先人の平均年収が2000万円以上です。
 友人は現在は二級水先人の筈ですが、二級水先人の平均年収は1500万円ぐらいと聞いています。日本の近海を航行する全ての船舶の安全を守るのが任務ですから、業務内容もものすごくハードだそうですが、五年ぐらい前に同窓会で会った時には「もう楽しくて仕方がない」と話していました。  (続く) 

 


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