確保してきた海洋堂ゆるキャンプラモケイのカプセル版5個のうち、2個は犬山あおいでしたので、その1個を練習用に使いました。なにしろ、1/24スケールのキャラクターフィギュアを組み立てるのは初めてだったからです。
以前にねんどろいどやねんどろいどぷちの改造制作を行なった経験がありますが、それらはサイズが大きいから、下手の横好きの私でもなんとか作れたのです。細かいものとか小さいものを扱うのは苦手なほうですから、ガルパン戦車プラモデルを作っていても関連の1/35スケールのキャラクターフィギュアには絶対に手を出さなかった経緯があります。
そんな私が、海洋堂ゆるキャンプラモケイのキャラクターフィギュアに関しては、前向きに「これ作ってみようか」と考えたのでした。私自身にとっても信じられないようなコペルニクス的転回でありました。自分で自分に「マジで?ホンマに作るんか?」と何度も問いかけたのですが、作ろうという気持は微塵も揺るぎませんでした。その根底に、溢れるほどのゆるキャン愛が息づいていたのは、間違いありませんでした。
やっぱり自分も、ゆるキャンファンとしては一人前にはなっている、と再確認したことでした。
かくして、犬山あおいを上図のように仕上げました。初めての1/24スケールフィギュアのプラモデルに関して、自分なりに色々と学ぶことがありました。普段からプラモデルを楽しんで、子供の頃から軍艦や飛行機を作り、いまはガルパン戦車に親しんで既に150輌近くを製作している身からすると、このゆるキャンプラモケイは、初めての経験だっただけにとても新鮮でした。子供の頃に初めてプラモデルに触れた時も、こんな気持ちだったのだろうか、と思いました。
なので、ここではプラモデル未経験者および初心者の立場になって、海洋堂ゆるキャンプラモケイの製作準備および塗装用ツールについて紹介してみたいと思います。
上図は、犬山あおいの練習製作に使用した道具です。右から接着剤、ニッパー、アートナイフ、ヤスリ、綿棒、爪楊枝と並べてありますが、綿棒と爪楊枝は塗装作業用の道具ですので、あとの4点が組み立て用の道具となります。
このうち、最低限必要なのは、ニッパーだけです。ゆるキャンプラモケイは、接着剤なしでそのまま組み立てられますから、パーツを切り離す道具さえあれば、誰でも簡単に出来ます。
ゆるキャンプラモケイをガチャでゲットしたファンの皆様の大部分が、プラモデル未経験者であろうと思います。上図の道具なんて持ってないよ、という方が殆どでしょう。模型用の道具って、高いんでしょ、という方も少なくないでしょう。
でも、ニッパーが無くても大丈夫です。爪切りがあれば代用出来ます。家に爪切りが無い、という方はまず居ないでしょう。カッターナイフでも代用出来ますが、扱い方によっては指を切ったりして怪我する危険がありますのでおすすめ出来ません。
ですので、プラモデル未経験者の方は、爪切りを用意すれば、組み立てを楽しむ事が出来ます。どうせならニッパーが欲しい、という方は模型店ではなくて100円均一ショップへ行きましょう。そこそこのニッパーなら売っています。ゆるキャンプラモケイの製作だけに使うのであれば、安物でも充分だろうと思います。ちなみにアートナイフ、ヤスリ、綿棒、爪楊枝も100円均一ショップに売っていますので、欲しいものだけ揃えるのも良いでしょう。
ここで、アートナイフやヤスリは何に使うのか、と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。簡単に説明しましょう。
アートナイフは、パーツの表面に生じた不要なバリ(プラスチック、ゴムなどを加工するときにできる出っ張りやギザギザ)や組み立て途中にうまく合わない際の不要部分を切り取ったりするのに使います。ヤスリも同様で、僅かな不要部分を削ったりするのに役立ちます。
ゆるキャンプラモケイは、そのまま組み立てられると説明されていますが、実際にはプラスチック製品の個体差によってバリがあったり、組み合わせがうまくいかなかったりするケースがあります。私が練習製作した犬山あおいもそのケースで、胴体のパーツの嵌め合わせがきつくて、最後までしっかり嵌まらないまま、隙間が残ってしまいました。内側のダボを切り縮めたり、内部の不要部分を削ったりする必要があったのです。
模型を作る方が「カンナがけ」と呼ぶ、表面の整形処理も、アートナイフで行ないます。アートナイフが無ければ、カッターナイフでも代用出来ます。ヤスリは、紙ヤスリでも代用できます。
接着剤は、私の製作では、パーツが外れたりするのを避けるために使用しました。差し込んだままですと、いつしか頭や手首などがポロッと外れたりする可能性があるからです。
上図の接着剤はタミヤのリモネンセメントですが、プラモデル未経験者および初心者の方にはこれをおすすめします。接着剤特有のシンナー臭が無くてオレンジの香りになっていますから、子供や女性でも安心して使えます。模型女子つまりモケジョさんの必須アイテムの一つだと聞きます。
プラモデル経験者および現役モデラーの方は、上図の道具は普通に持っておられますから、これ以上の説明は不要でしょう。
なお、ゆるキャンプラモケイは今回のカプセル版が第1弾で、10月には第2弾のキャンプセットが発売予定になっています。ファンの皆様はおそらく第2弾も買うのだろうと思いますが、そうであれば、プラモケイ用の道具も今回限りとはならないでしょう。継続して使うことになるかと思いますので、この際、道具も100円均一ショップの安物でまとめずに、模型店にて本格的な品を揃えてみる、という選択肢もアリでしょう。
特にニッパーは、ミニハサミや爪切りとしても使えますから、ニッパーだけはちゃんとした品を買ってみるのも良いかと思います。
続いて、塗装用ツールについて述べましょう。上図は犬山あおいの練習製作にて使用した、アートマーカーです。模型用のマジックもしくはペンです。これらは、普段ガンプラを作っている嫁さんの愛用品を拝借したものです。ガンプラ塗装用の専用ペンであるガンダムマーカー、三菱のポスカの2種があり、前者は油性、後者は水性です。他にコピックペンやシャトルアートペンもありますが、ガンダムマーカーと三菱のポスカのほうが扱いやすいので、犬山あおいの練習製作では上図の複数のカラーを選んで試しに塗りまして、前掲の画像のように仕上げました。
ですが、本格的に塗るのであれば、上図のカラー群では足りません。もっと色々なカラーが必要になります。
周知のように、今回の海洋堂ゆるキャンプラモケイ第1弾は、テレビアニメ第1期の第4、5話の4人の姿を再現しています。本栖高校野クルの3人はイーストウッドキャンプ場を目指しますが、その時の犬山あおいの姿が上図の第4話シーンにて見られます。3人の中では最も中間色が多い色彩の服装です。嫁さんから拝借したマーカー類には無いカラーが多いです。
そこで、三菱ポスカの24色カラーセットをアマゾンにて購入しました。ポスカの色は全部で29色あって、29色セットというのもあるようですが、私の場合はあと4色をスーパーの文具コーナーで調達して追加し、28色を揃えました。これだけあれば、海洋堂ゆるキャンプラモケイの必要な色の大部分はカバー出来ると思います。
この24色セット、4580円と費用的には決して安くはありませんが、私の場合は他の模型の製作にも使えるでしょうし、嫁さんにあげてガンプラの塗装に使って貰えますから、今後の投資的なスタンスで買いました。
ポスカは、私の場合はもともとガルパン戦車プラモデルのゴムタイヤ部分の塗装用に、黒だけを手元に置いて使っています。ペンのように塗るだけなので、筆を使って塗る模型用塗料よりも楽です。何よりも水性インクですから匂いがしません。間違えても綿棒などでサッと拭き取れます。乾く前であれば、水で洗い流せます。
何よりも、文具店やスーパー、百貨店の文具コーナーで普通に売っていますから、どこでも気軽に買えます。めっきり数が少なくなって大都市圏でも一ケタしかなくなった模型店を探し回って模型用塗料を求めるよりもはるかに楽です。だから、ポスカはプラモデル未経験者の方にもおすすめです。
私の手元には、ミスターカラー、ガイアカラー、シタデルカラー等の模型用塗料も数多くありますので、まだ足りないカラーはそれで補完する方針ですが、なるべくなら模型用塗料は使わずに上図のポスカだけでチャレンジしてみたいと思います。
ポスカはペン先のサイズが5種あり、極細(0.7mm) 、細字(0.9~1.3mm)、 中字(1.8~2.5mm)、 太字(8.0mm) 、極太(15.0mm)が出ています。私が購入した24色セットは細字(0.9~1.3mm)で、追加の4色は細字タイプが無いので 中字(1.8~2.5mm)で買いました。
海洋堂ゆるキャンプラモケイの塗装は、キャラクターによっては細かい模様や線を塗る箇所もあります。これらはポスカの丸芯では大きすぎてはみ出してしまいます。かといって、ポスカの細字や極細字を揃えると費用がかかってしまいます。
そこで、普段からガルパン戦車プラモデルの細部の塗装でも使用している、上図右のミニネイルアートブラシを使います。これはダイソーの100円商品の一つで、本来は化粧用品ですが、ネイル用ですから毛先が細くて柔らかくて、塗料やインクにもよく馴染みますので、モケジョさんたちが重宝しているそうです。私も嫁さんに教わって知りまして、それからずっと愛用しています。
御覧のように100円で8本入りです。1本あたり12.5円という安さです。画材店や模型店でこのクラスの細筆を買うと100円では足りません。安いから使い捨てかというとそうでもなく、上図中央の2本はもう半年ぐらい使っています。結構長持ちしますので、おすすめです。
この細筆に、ポスカのペン先をチョンと押しつけるとインクが出て筆にもゆきわたります。それで細かい箇所を塗るわけです。それで、上図左のプラスチック製の塗料皿を使います。普通のお皿でも代用出来ます。その中にポスカのペン先をチョンと押しつけてインクを流し、それをミニネイルアートブラシの細筆に付けて使います。
この方法で、細かい模様や線を塗ることが出来ます。細かい模様や線は爪楊枝でも出来ますが、細筆のほうがインク量が多いので長く塗れます。間違えたら、綿棒でサッと拭き取れます。
ポスカは水性インクなので、乾く前であれば水で洗い流せます。乾いたあとでも、ガリガリとこすれば剥がれます。
ゆるキャンプラモケイをガチャでゲットしたファンの皆様の大部分が、プラモデル未経験者であろうと思います。プラモケイしか塗装しない、という方も少なくないでしょう。その場合は、高くて手間のかかる模型用塗料を買い揃えるよりは、お好みで最低限必要なカラーのアートマーカー10色ほど買って、細かい箇所は100円のミニネイルアートブラシで塗る、という方法をおすすめします。
私の試算では、三菱ポスカの15色セットとミニネイルアートブラシを合わせて2000円前後となりますが、塗装は不要だという方は、組み立てだけで終わりますので、2000円前後の費用もかかりません。 (続く)
ガルパンの場合とは異なり、キャラがメインになる場合、これしか無いので必然ですね(笑)
>左から接着剤
「右」ですね
確かに必然でしたが、ガルパンで同じ事をやってれば、みんな作っただろうと思いますが。
>「右」ですね
あちゃああ・・・・。
訂正しておきました。
戦車を同じスケールだとすると....
1/24はそもそも売ってないしなぁ....
メインは1/35なので簡単にはいかないでしょう。
その上だと1/16になりますがあまり種類がない上にでかい(笑)
1/12のスケールはタイガーIがまだ出荷されてない状態からして受注数足りてないんだろうなと....
つまり1/35でカプセルトイのプラモを販売していれば、という意味です。戦車が1/35ですからキャラクターも合わせるのが戦略ですね。