月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

言葉の贈りもの

2010-05-05 09:08:02 | 日記
今夜は、交流スペース エルディムを利用し、親族での焼肉会。楽しいすてきな時間でした(^O^)/

エルディムとは、私の勤める法人で借りている2DKのアパート。
精神障害者の日常生活支援や、余暇活動のためのフリースペースが主たる目的。

だが、広く市民にも利用してもらいたいので、特に利用条件は問わず、様々な集まりに活用して下さいと呼びかけている。

お茶、コーヒー、おつまみが用意してあり、3時間まで300円。

浜田広介の 「泣いたあかおに」の赤おには、たくさんの友達が欲しくて、自宅にお茶やお茶菓子を用意し、お誘い文を出し待っていた。

だが、村人は赤おにを怖がり、なかなか心を開いてくれず。それを見かねた青おにが提案する。

ぼくが暴れ者として登場するから、君がそれを諌めろと。

自ら悪者となり、赤おにに花を持たせた青おにの友情。

こういう犠牲的精神が今の時代に受けるか否かは別として

幼い頃から私は、広介童話の"いじらしさ”に深く胸を打たれている。

自分のために、村を去った青おにの残したメッセージは、琴線にふれ、赤おにを大泣きさせる。

まさに言葉の贈りもの。

息子の中2の頃の担任の先生を思い出す。

新学期が始まり、私は学校に息子の事を相談に行った。

息子の進路が心配でしかたなかった。
状況を伝えているうちに
、先生の前で押さえきれず、不覚にも泣いてしまった。

止まらない涙に焦りを感じた私だが、若い先生は、あわてることなく、小声で何度も「大丈夫ですよ」と言った。

そして
「今のK君を見ていたら、どんなにお母さんが一生懸命に育ててきたかわかります」と。

娘ほど年の離れた先生の前で、崩れそうになりながら泣いたあの日から二年が過ぎた。

息子は、志望校に合格できた。新しい環境に慣れようと奮闘している。

心配していた学校側の発達障害への対応も、よく考慮されていることに、まずは安心した。

あの日、母親の不安をまっすぐ受け止め、励ましの言葉を贈ってくれたM先生には、改めて感謝の言葉を贈りたい。