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現代文を読むカラクリⅤ

2007-07-28 19:01:59 | インポート

「現代文を読むカラクリ」も第5回を迎えた。
口語文法・論理・語彙を学習しても、
足りないものは、現代社会・中世西欧歴史・
時事問題という所謂、書物や体験で得られる
背景常識であった。

読書をすることが、無意識に常識を
習得している。
だからといって、無意識学習がいいと
言っているのではない。

学問は意識的にするものだ。

常識を意識的に入れていくことの
重要さを実感して欲しい。

センター試験国語120点から180点への
飛躍はここにある。

試験問題の種類に
「内在的解答」と「論理的抽出解答」
の2種類がある。

只、大前提は上記で述べた項目が、
特に60%以上取れる者は常識なのである。

では今日も、始めよう。

<哲学への挑戦 第4回> 
近代の彼方へ 第1章                 
資本と産業は人に対して暴力として機能する。
わずかに成果として差し出されたものは物質的豊かさのみであり、
その半面、環境破壊、南北問題、差別、ノイローゼ、不安に
人間は巻き込まれ、都市はスラム化し、地方は過疎の悩み、
人間が荒(すさ)んでいくことをと止めることはできない。
さらに、解き放たれた欲望は、際限なく、広がり、深まり、
人が人を大量に殺し、日地Hが人を踏みつけにしていく。
反論はないのか、その間(かん)に答えたのはまず、
浪漫主義者だった。進展する科学と合理主義に対して、
田園の思想とも言うべき自然神聖化によって
浪漫主義は立ち向かった。
しかし、浪漫主義は、
科学と合理主義の裏側の産物に過ぎない。
故に、その敗北も必然のものとして用意されていた。
そして、次の立ち向かったのはマルクス主義である。
資本の成立過程を克明に描き、
その破壊的帰結を予言したマルクスは、
人間性の回復に主眼を置いた。
コミュニズムがコミュニケーションを
指向する言葉であることは人間の夢を語ってもいた。
しかし、この企ても現実の政治の中で敗北した。
拠点は次々と潰され、人間が夢を失う必然性が
近代という時代の明確な呪縛であった。
哲学はここでは明確に敗北していたのだ。
2003.05.03.SAT
(510字)

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