防災ブログ Let's Design with Nature

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どっちにしても食糧難、そして温暖化したほうが良い。

2008年09月07日 | 地球温暖化・寒冷化?人類の課題

 太田ジオリサーチの太田さんに、竹村公太郎著『日本の文明の謎を解く』という本を紹介して頂いたので、書店に足を運んでみました。そしたら、同じ著者の本で『土地の文明-地形とデータで日本の都市の謎を解く-』という本が横にありました。地形学を専攻していた私は、怪しいなあとおもいつつ逆にそれが好奇心となって、土地の文明~を買ってしまいました。

http://www.boople.com/bst/BPdispatch?nips_cd=9979604468

 印象に残ったのは、80頁以降の「希望の大地、北海道」という節です。まず、出だしからして、

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 21世紀は穀物争奪の世紀となる。
 幸いにして日本の人口は減少していくが、世界の人口は90億人へ増加していく。世界の穀物間違いなく不足し偏在していく。
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 ここまでは、丸山先生の「地球温暖化論に騙されるな」とほぼ同じ、ところが
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 大量の地下水の汲み上げででアメリカ大陸、中国大陸、インド大陸の地下水は毎年低下し続けている。
 地球温暖化がそれに拍車をかける(略)気温は現在より4℃~5℃上昇し、高緯度で降雨が増えるが、中緯度から低緯度の大陸では乾燥化が進んでいくという。
 世界の穀物大陸は土地の疲弊と深刻な水不足で収穫量は激減していく。
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  丸山先生は寒冷化で食糧難になるという展開。どっちにしても、結局人口が増えすぎることが問題で食料難になるんですねえ。

 そこで、温暖化することで、北海道が大穀倉地帯となるという展開になっていました。じゃあ温暖化したほうがいいんでないの!?

 次になるほどと思ったのが、石狩川の河川改修について、洪水の排水を速くすることと、その流速によって河床の洗掘を引き起こす。それによって泥炭層の地下水を下げ、米作りをしやすい土地を作る。たぶん地理の教科書では、三日月湖が典型的に発達する流域はどこでしょーみたいなところから発展していないのでしょう。現場に即した3次元思考(当たり前ですが)を教え養わないと、感受性や知識が乾燥してしまいそうです。


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