○竹内の地下水調査日記 - 四川大地震の報告を聞いて -
http://takeuchi-atsuo.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_3f32.html
耳の痛い記事がありました
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今日防災研の汪さんのところに土産話を伺いに行ってきました。彼はこれまでに2回四川大地震の現地踏査に行ってきたそうで(略)
しかし、何は物足りない感じを抱いた。何だろう?と考えた。踏査結果としてはいいのだが、何か足りない。
・現地踏査をしてそれをまとめるだけで、我々自然災害研究者はいいのだろうか?
・考察を加えると言っても後は地形的・地質的考察を行う程度であろう。それで研究者
としてはいいのかもしれない。
・でも その後どうしたらいいかという一歩突っ込んだ考察も必要ではないのであろうか?
・このような巨大災害に対してどう対処したらいいのか?災害社会学的にはいろいろな対処法
(耐震設計や避難の方法など)が考え出され、為政者に提案されることだろう。
・多くの自然災害研究者がこれまでやってきたことは現象発生直後できるだけ早く現地に行き、
その現象を注意深く観察し、それぞれの得意分野に主点を置いた報告をすることで終わ
ってしまっているような気がする。
・いろいろな方が評論家然として色々発言されているが、実際どれだけ価値があるのかと疑問を抱く。
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このようなことを、千木良先生の本では「災害ツーリスト」として批判的な文章を書いておられました。
これは防災に関わる技術者が、実は防災に関わる行政文書代書屋としての自分に気がつかず、一般の方にわかりやすく説明する努力をしてこっなかったことににもつながると思います。
大きな災害を受けてしまうと、復旧、二重ローン、ボディブローのように効いてくる財産、地盤・岩盤おダメージ、、、
確かに災害の要因を知ることを重要、でも、どこの部分は軽症なのか、どこの部分が重症で、今後どのような生活改善をしていかなければならないのか、、そっちのほうが『皆さん』が気になることなのです。
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