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斜面崩壊の75%は風倒木地

2010年02月07日 | 災害の記憶と想像力
太田さんのブログに神戸新聞の記事が掲載されていました。

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斜面崩壊の75%は風倒木地 - 04年台風被害で不安定に
http://livedoor.2.blogimg.jp/ohta_geo/imgs/0/1/01e0fa35.jpg
 調査団長の澁谷啓(しぶやさとる)・神戸大大学院工学研究科教授(53)は「強い雨で土の強度が低下し、安定性を失った斜面が相次いで崩れた」とみる。
 斜面崩壊が起きると、土砂が道路をふさいだり河川を埋めたりして、被害が拡大する恐れがある。澁谷教授は「崩壊個所を局所的に修理するだけでなく、風倒木地のように潜在的な危険性がある場所については、予防にも力を入れるべきだ」と強調する。
 神戸大では、斜面崩壊を防ぐため、排水材などを地中に埋めて雨水を素早く排出する低コストの工法を開発中で、今後、実証研究にも取り組むという。
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昨年ついた大量の補正予算でいま砂防事業が大忙し、砂防計画基本土砂量の見直し(何度やるんでしょう)の一環で、過去の崩壊、土石流の実績を空中写真判読していますが、崩壊が集中しているのは伐採跡地、倒木地が多いなという印象は持っていました。

このブログでもなんどか紹介しましたが、こういうことです。

「砂防とは何か?ということについて本質的に理解している人は決して多くない!」 地球は「植生連続」と「浸食輪廻」という二つの大きな営力の釣り合いで保たれている。人間の営みは「浸食営力」にあたる。「砂防」とはその終局において「緑化」を目的とするものである。」 「緑化と言っても、草でも木でも何でも良いから見たところの緑化になればよい、という意味ではない。植生連続における極盛相climax phase、すなわち理想の森林を目指すものだ

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