防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

東名盛土復旧の舞台裏

2009年12月10日 | 盛土が安定すれば安心
日経コンストラクションの記事より。

①崩落は盛土部分だけで発生した
②現場は道路横断方向が凸型、道路縦断方向に凹型の地山形状で、水が流れこみやすい地形形状だった。
③盛土の下層には風化しやすい泥岩を使っていた。
④崩落箇所は地下水位が高かった。
⑤盛土の施工は規定どおりだった。

画像にUPしたのは、法面崩落のメカニズムとして掲載されていた図面です。私が個人的に知りたいとおもったのは、②に関連すると思いますが、横断形状(特に三次元形状)です。水が集まりやすいかどうかは縦断ではよくわからないと思います。

⑤については、後の方に、建設時には付近の切土工事で発生した土砂を盛土に使った可能性はある。但し1960年以降は、泥岩を使う際には十分に締め固めるなどの規定を設けている、、とあります。規定は正しかったという責任回避みたいで、あまり好きになれない表現です。現場で起こったことが全てですから。太田教授によると、問題はある泥岩とないものが区別がつかなかったのではないか、というコメントが掲載されていて、泥岩だけが犯人のようにかかれていますが、ほかにも要因はあるでしょうに。