GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

こどもたち

2007年04月21日 | Weblog
観光バスが着いたことに気がつくと、三嶺村から子供達が我々めがけて駆け上がってきました。手には手づくりの手芸品や馬齢などをたくさんぶら下げて、一生懸命商売を始めました。
三嶺村の小学校の屋根は破れて穴が開いていました。三嶺村には今はもう学校はないのでしょう。たぶん近隣の村に統合されてしまったのだと思います。今は大同市全体で、いくつかの小さな村の学校をまとめて効率的に先生を配置する政策が進められています。となれば、学校に行くためには、学費の他に寄宿費などが必要になります。小さな子に「学校は?」と聞くと、だまってしまいました。残酷なことを聞いてしまったと思いました。

呉城村アンズ基地①

2007年04月21日 | 呉城郷アンズ基地
見えてきました!呉城村のアンズ基地。黄土色一色の大地をひた走ると突如として真っ赤な一群が現われました。もし満開だったならこれは真っ白な風景だったはず。どうやら開花が今年は少し遅いらしいとは聞いていましたが、やっぱりまだ咲いていませんでした。

呉城村アンズ基地③

2007年04月21日 | 呉城郷アンズ基地
この呉城村アンズ基地よりも海抜が少し低い場所にあるアンズの木は、まばらに花が咲いていました。3月初旬の突然の寒波で、つぼみどころか葉芽まで凍ってだめになってしまったとのこと。今年はずっと暖冬傾向で、木の芽が動き出すのも例年よりも早かったのですが、3月初旬に大雪に見舞われ、ここ呉城村では50cmほど積もったそうです。すでに芽が動き始めていたため、耐寒性が落ち、つぼみも葉芽も大きな被害を受けてしまったようです。
つぼみがやられ、今年一年絶収となってしまうだけでも大打撃ですが、今年は葉芽もやられてしまっています。葉芽がやられると、樹に葉がない状態になってしまうため、光合成ができず、木自体が弱ってしまう可能性があるそうです。

呉城アンズ基地④

2007年04月21日 | 呉城郷アンズ基地
葉芽を触ると、黒い小さなかたまりが容易にポロポロと落ちてしまいます。
人口2,000人の呉城村のアンズ基地面積は260ha。現在、そのうち半分の130haで収穫が可能となっています。これだけ広大な面積に植え広げられているだけでなく、昨年、村に加工工場も作っています。かなりの資金を投入しているはずです。
果樹は、穀物に比べ5~10倍の収入をもたらしますが、反面リスクが高いことを今回思い知らされました。その年その年の気候条件に収入が大きく左右されるという現実。
この厳しい自然環境と向き合って生きる人々を目の当たりにし、お花見気分でこの村を訪れた自分の能天気さを自戒しました。

なんかヘン

2007年04月21日 | Weblog
呉城村の中へと進みます。この村の看板をよーーく見てください。何かヘンですよね。そうなんです。ローマ字の「N」がおかしいんです。実はこれはここだけではないんです。大同市内、至るところの看板のNが間違っているのです。今度大同を訪れる方、ぜひ注目してみてください!

昼食

2007年04月21日 | ホームステイ
10名ほどのグループに分かれ、呉城村の農家で昼食をいただきました。こんな大人数で押しかけても、手際よく次から次へと料理が運ばれてくるのですからすごいですね。もし日本で、自分の家に外国人が10人も食事に来る、なんてことになったら、もう大騒ぎですよね。
この家では、なんと我々だけではなく、隣の部屋でも10人ほどが食卓を囲んでいました。20人分の料理を作るのは、本当に大変だったと思います。どうもごちそうさまでした。

春耕

2007年04月21日 | 農村の風景
呉城村から大同市内へもどる途中。農地で至るところで春耕が始まっていました。家族総出で畑仕事をしています。お母さんは休憩中。小さな子供も両親を手伝っています。春の雨を待って、種まきが始まります。

白色汚染

2007年04月21日 | Weblog
どの都市でも見受けられる郊外のプラスチックごみ。以前は「白色汚染」と呼ばれていましたが、いまやこのビニールのゴミは白だけでなく色とりどり。枯れ草、枯れ木に色とりどりの花を咲かせています。都会で集められたゴミが都市郊外のゴミ捨て場に捨てられます。都市の周りにゴミ堆積場がどんどん増え続け、そのまま放置されています。

白登苗圃②

2007年04月20日 | 白登苗圃
白登苗圃の作業道に植えられたシダレニレと新疆ポプラはまだ芽吹いていません。しかし3ヶ月後の夏に訪れると、葉が生い茂りこの風景は一変しています。

白登苗圃③

2007年04月20日 | 白登苗圃
丸二年が経過したモンゴリマツの苗。白登苗圃とかけはしの森の技術責任者である馬占山さんが、越冬のために埋められていた苗を掘り起こしています。苗の扱いがとても丁寧で、いとおしそうに見えるのは気のせいでしょうか。

白登苗圃④

2007年04月20日 | 白登苗圃
ポットに植え替えられたアブラマツの苗。この後、各プロジェクト地に運ばれ植えます。このようにまだ小さな苗を植える場合は、なるべく根をつけたまま植えたほうが活着率が上がるので、このようにポット苗にして植えるそうです。

かけはしの森①

2007年04月20日 | かけはしの森
このブログでもたびたびお伝えしてきた新果樹園プロジェクト「かけはしの森」。いよいよ今春から本格始動です!今年1月に訪れた際にすっかり整地作業、水路、作業道建設、井戸掘りなどのインフラ整備も完了しており驚いたのですが、今回訪れると植樹作業もほぼ完了していました。一年目は、アンズ苗を5種、スモモ苗を2種、ブドウ苗を7種、計5,000本が植えられる予定で、ブドウ苗以外はすべて植え付けが終わっていました。
大同スタッフのこの「かけはしの森」にかける意気込みは相当なものらしく、我々日本人ツアーは植樹作業には一切関わらせてもらえませんでした・・。そして苗一本一本にビニールを巻き、保温効果を高め、また苗の先端には乾燥防止剤を塗るなど、管理が徹底しています。5,000本すべてにこの作業をやるのは、本当に大変なことだと思います。今後がとても楽しみです。