GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

ツアー4日目①白登苗圃

2006年03月29日 | 白登苗圃
7泊8日のツアーも後半に入りました。
今日から2日間は大同市内での活動です。
今日の予想最高気温は16℃。少し気温が上がるようです。
午前中は、緑の地球ネットワークの第二苗圃である「白登苗圃」を訪れました。
この白登苗圃は、JICA草の根技術協力の委託事業として、2005年3月31日に春のツアーを迎えて開所式を行いスタートしました。ちょうど一年です。
敷地面積は8ha、針葉樹を中心に菌根菌の技術を使って育苗を行っています。
昨年一年で65万株のアブラマツ、モンゴリマツ、トウヒ、トショウを植えました。
うち約50万株を種から育てていますが、現在はすべて土伏せしてあります。
目的は主に二つ。冬の乾燥した風で水分が飛ばされ枯れてしまうことを防ぐためと、ウサギの害から守るためです。

ツアー4日目③白登苗圃で植樹

2006年03月29日 | 白登苗圃
白登苗圃では、技術責任者の馬さん指導のもと、苗圃の周りに新疆ポプラを植えました。
この苗も先日「環境林センター」から出荷していたものです。
中国での植林はどこでも縦横まっすぐきれいに植えますが、今回も苗を一直線に植えることに四苦八苦しました。
写真の右側に写っているシダレニレは昨年の春のワーキングツアーで植えたものです。

ツアー4日目④采涼山プロジェクト

2006年03月29日 | 采涼山プロジェクト
白登苗圃で昼食をとった後、大同県聚楽郷の采涼山プロジェクトを見学しました。
元々はほとんど植物が生えていなかった荒れ山でしたが、1999年からここで「地球環境林」プロジェクトを始めました。
敷地面積300haのうち、一年間の植樹面積を管理できる範囲内の50haに制限し、6年かけて植樹を行いました。植えたものは主にモンゴリマツ、サージ、ムレスズメです。
マツは大きいものですでに2mの高さに成長しており、現在では大同市の植林プロジェクトのモデル地になっています。
前年に降った雨が地中に凍結水として蓄えられるため、前年の降雨量に比例して成長します。
毎回来るたびに、風船をふくらますようにグングンと大きくなっています。

このプロジェクトが成功した主な理由として、プロジェクト初期の郷の書記が緑化に非常に熱心であったこと。この6年間に旱魃、虫害等がたびたび発生しても、菌根菌を使って育てた強い苗を使っていたため、生命力が強かったこと。また植え方にも様々な工夫が施されていることなどがあげられます。

ツアー4日目⑤カササギの森

2006年03月29日 | カササギの森
カササギの森に到着。
カササギの森は海抜1450mに位置し、南北約4km、東西約1.2kmに広がり、うち植樹可能な面積は約250haです。
ここではアブラマツの苗を植えました。全部で600本ほど植えたでしょうか。
いつもカササギの森は強風が吹き荒れて、この時期はまだとても寒いのですが、今日は朝から晴天に恵まれ、カササギの森も風もなくおだやかに晴れ渡っていました。
カササギの森の周り360℃見渡す限りに侵食谷と段々畑が広がっています。