八王子現代家具工芸学校

八王子現代家具工芸学校での生徒達の木製家具の製作過程などの紹介。

西洋寄せ木。

2012-08-21 00:49:25 | 作品
毎日暑い日が続きますね。学校は先週より授業を再開しました。
今回は生徒の一人がここ半年くらいちょこちょこと製作しております、「西洋寄せ木」を用いた小物の作品の紹介です。

きっかけはたまたま私が家で本の整理をしておりましたらイギリスにいた時に購入した西洋寄せ木の作り方の本を見つけ学校で皆さんに紹介したことが始まりです。

西洋寄せ木は無垢の木を貼り合わせ、それを角度をつけながらカットしまたつなげ合わせていきます。


一番初めに作った長皿。



2番目に作ったコースター。



慣れてきたところで上級の時計盤製作。



最近製作したお盆。すごいはやさで上達しましたね。




私はこの「西洋寄せ木」が八王子の現代工芸になっていったらいいなと思っております。

クラフトマンシップコース:椅子製作3

2012-08-05 11:29:34 | 生徒制作過程
毎日暑いですね。またオリンピックで眠いですね。
今回は椅子製作の続きです。前回まで椅子の脚と座面の加工でした。
今回は背もたれです。 
その前に今日5日~12日まで1週間学校は夏休みです。13日(月)から通常に開校しております。

クッション材で包むか考えていたのですが、チークのツキ板があったので、
木目を消してしまうのはもったいないかもねと話をして木のままで製作することに決めました。



まずは背もたれの大きさの確認です。図面では分からないボリューム感やバランスがありますので、
仮組みをした後ろ脚と背の支えの部分に仮板をのせて確認中です。



背もたれの芯はシナ合板を曲げて作りその周りにチークを貼っていきます。



シナの周りに貼るリッピングのカット中。角を丸くするので厚めのリッピングを使います。



特殊クランプでリッピングを接着中。
サイド接着後、少し出ているところを綺麗に削り上と下の部分もリッピングを張り付けていきます。



上と下のリッピングはトリマーで下の合板のカーブに合わせて削っていきます。



表面のチークのツキ板の幅が足りないので、付け足すためにカンナでつなぐ部分をまっすぐに削っているところです。





表面のツキ板を貼り付け、綺麗なカーブのチークの背もたれの完成です。




次は座面と脚のつなげです。