八王子現代家具工芸学校

八王子現代家具工芸学校での生徒達の木製家具の製作過程などの紹介。

クラフツマンシップコース(4)

2011-05-31 20:55:24 | 生徒制作過程
組み木の総合練習の4種の組み木による花器製作も終わり、先週から自分の道具箱製作に入りました。カンナ、ノミ、ノコギリなどのサイズを測り使いやすさなども考え約600×300×300の大きさの箱で中にはトレイが2つ入る予定です。機械加工の練習も兼ねて箱はほとんど機械加工で行います。材料は村内家具からのリサイクル材:捨てられる予定だったテーブルの天板を使用。無垢なので削りなおせば使えます。


まずは製図から。図面が製作の説明書になります。


図面です。




テーブルのリサイクル材(ナラの集成材です。)



帯鋸での製材。まずは大まかな大きさにカット。



加工前に木材の塗料を取り除かなければいけませんので手の自動かんなで表面の塗料を取ります。大まかに取り除いた後から大型の手押しかんな、自動送りかんなの加工に入ります。
塗料はかんなの刃を駄目にしますので比較的に駄目にしてもいい替え刃式の手の自動かんなを使用します。





ジグと機械を使った組み木加工

2011-05-25 22:25:51 | 生徒制作過程
5月1日に載せた生徒さんのジュエリーボックス製作の続きです。
額縁のように接着した扉の角に強度を増すために新しい木材を差し込みます。今回は手ではなく機械で差し込みを作りました。機械で作る場合は正確性と安全性が重要ですのでジグ(補助具)を作り、それを使用して加工します。生徒さんは良いジグを作りピッタリの差し込みを作りました。差し込む木は色の違う木を使って更にアクセントにもなっております。


材料を保持するジグです。



保持したところ


横切り盤を使っての加工


加工後


差し込んだところ

クラフツマンシップコース3

2011-05-23 02:50:12 | 生徒制作過程
クラフツマンシップコースに来ている生徒2人は共にパートタイムの週3日来ております。
授業は1日がデザイン中心で残りの2日間が技術中心です。
デザイン授業ではデザインの基礎を学んだあと、テーブルのデザインをしております。
アイディアが出るまでかなり四苦八苦しているみたいです。


スタディ模型の製作


手と頭、両方を使って5つ以上のアイディアを出してもらっております。


クラフツマンシップコース(2)

2011-05-17 00:27:14 | 生徒制作過程
組み木の練習も終わり、現在は総合練習として4種類の違った組み木を使い花器を制作中です。道具の仕立てでカンナ、ノミを研ぎ、その後はずっと組み木練習でしたので、先週から気分転換で旋盤を始めました。とりあえず1回目は練習で丸棒作り。今後は空いてる時間に好きな物を制作します。


蟻継ぎが上手くいったようです。後は試験管を入れる穴をあけて組みたてれば終わりです。


旋盤練習中。10cm角の角材を丸棒にしています。


慣れてきたようです。何を作るのでしょうかね。

椅子の修理

2011-05-11 23:11:38 | 生徒制作過程
以前のことですが、生徒さんのご自宅の椅子が壊れているとの事、修理の仕方を教えてダイニングチェアー4脚全部ご自身で直しました。20年以上使っていた為接合部分が緩くなったり、座面のクッションがぼろぼろになっていました。またがっしりと組み直し、座面の中綿と布を交換し新品のようになりました。更に10年以上はもつでしょう。


修理前の椅子



接合部分を抜き中をノミなどで綺麗にし、再び接着剤を入れてクランプしているところ。



古い座面。中の綿はボロボロでした。



綿と布の交換中。



新しくなった椅子。