佐野眞一のノンフィクション100選：ベスト10

佐野眞一のノンフィクション100選：ベスト10
※コメントは選者ご本人によるものです

■西南役伝説 (朝日選書)
石牟礼道子
朝日選書／1988年
西南戦争を目撃した人びとの聞き書き。『苦海浄土』の原点がここにある。知られざる異教徒弾圧の歴史も書き込まれており、圧倒される。近代の奈落を彷徨いながら、魂の救済の在り処を求めた光の物語である

■人とこの世界 (ちくま文庫)
開高健
ちくま文庫／2009年
うるさ型の作家、詩人、画家の内面に肉薄した人物論の最高傑作。開高には、『ずばり東京』、『ベトナム戦記』などの傑作があるが、代表作というなら、これ。インタビューと論評のコラボレーションもみごとである

■スパイM―謀略の極限を生きた男 (文春文庫)
小林峻一、鈴木隆一
文春文庫／1994年
日本共産党のタブーに挑んだ意欲作。立花隆『日本共産党の研究』がやや評論的な記述なのに対し、こちらはよりドラマチック。飯塚盈延という謎めいた男を追及するドラマは、どんなスパイ小説より刺激的である

■鞍馬天狗のおじさんは (ちくま文庫)
竹中労
ちくま文庫／1992年
鞍馬天狗役で一世を風靡した怪優・嵐寛寿郎の掬（きく）すべき芸談。哀歓こもごもの色ざんげも秀逸である。ノンフィクションには、こんな手法もあったのかと驚くこと必至。サブタイトルは『聞書アラカン一代』

■紀州 木の国・根の国物語 (角川文庫)
中上健次
角川文庫／2009年
自分の肉体を切り刻むようにして故郷の被差別を踏破したルポルタージュ。ときに饒舌に、ときに悲痛に自分の出自を語る世界は、読む者を圧倒せずにはおかない。中上文学の原点が、ここにある

■誘拐 (ちくま文庫)
本田靖春
ちくま文庫／2005年
高度経済成長の恩恵にあずかれなかった男がたどった運命の結末。犯罪者をただ断罪するのではなく、罪を犯さざるを得なかった男に注がれた著者の温かなまなざしが日本社会への、痛烈な批評となっている

■昭和史発掘〈1〉 (文春文庫)
■昭和史発掘〈2〉 (文春文庫)
■昭和史発掘〈3〉 (文春文庫)
■昭和史発掘 (4) [新装版] (文春文庫)
■昭和史発掘 (5) [新装版] (文春文庫)
■昭和史発掘 <新装版> 6 (文春文庫)
■昭和史発掘 (7) [新装版] (文春文庫)
■昭和史発掘 <新装版> 8 (文春文庫)
■昭和史発掘 <新装版> 9 (文春文庫)
松本清張
文春文庫／2005年
白眉は二・二六事件の発端から終焉までの人間ドラマ。とりわけ皇居に侵入した青年将校が、警視庁を鎮圧した仲間に手旗信号を送ろうとして失敗するくだりは、圧巻。歴史を肉体化させるとは、こういう作業をいう（新装版）

■忘れられた日本人 (岩波文庫)
宮本常一
岩波文庫／1984年
名もなき庶民のライフヒストリー。もし宮本が記録しなければ、この哀切で逞しい民衆の物語はこの世に存在しなかった。とりわけ、「土佐源氏」と「梶田富五郎翁」は、何度読んでも胸しめつけられ、心洗われる

■戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)
吉田満
講談社文芸文庫／1994年
太平洋戦争末期、一戦艦と運命を共にした将兵の悲劇を神話的表現にまで高めた傑作。戦争の愚かさを描いて、これを超える作品は、おそらく今後も出てこないだろう。戦艦大和が、一人の人格として立ち上がってくる

■逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)
渡辺京二
平凡社ライブラリー／2005年
幕末・明治に日本を訪れた外国人の目に映ったこの国の原像。日本の庶民はこれほど清潔でモラリスティックな民族だったのか。ここには西欧文明の波に洗われる前の日本と日本人が活写されている


「古典」に続く

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Profile
さの しんいち
1947年生まれ。
早稲田大学卒業後、勁文社入社。
その後、業界紙記者を経てフリーのノンフィクション作家となり、97年、『旅する巨人』（文春文庫）で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『誰も書けなかった石原慎太郎』（講談社文庫）、 『小泉政権　非情の歳月』（文春文庫）など著書多数

My Bookmark
■外務省：外交史料館
　「案外、資料が充実している」
■松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇
　「本読みにとっては大いに参考になる」

レトルト食品 カレールウ／カレー

■ランキング表の見方（まえがき）

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レトルト食品Condensed foodカレールウ／カレー


オーサワジャパン(株)Ohsawa Japan
オーサワのヘルシーきのこカレー
国内産きのこ使用。無添加。植物性原料100％。動物性原料・砂糖一切不使用。まいたけ、本しめじ、平茸、玉ねぎ、おろし生姜（国産）、にんにく（中国産）、菜種油、トマトペースト、小麦粉、香辛料、ハクサイエキス、酵母エキス、伯方の塩、メープルシュガー、本醸造醤油

総合評価★★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Low
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

　
ムソー(株)Muso Co.
野菜カレー(甘口)
国内産小麦粉使用。調味料・着色料・保存料は一切使用していません

総合評価★★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Low
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

　　

桜井食品(株)Sakurai Foods
ベジタリアンのためのカレー
小麦粉（国産）、パーム油、砂糖、ピーナッツペースト（中国産）、食塩、純カレー、発酵調味料・酵母エキス、玉ねぎ、ココアパウダー、にんにく

総合評価★★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Low
フードマイレージ	Medium
遺伝子組み換え食品	未使用

　　

(株)創健社Sokensha Co.
マイルドカレー(甘口)
べに花一番油、国内産小麦粉使用。ビーフエキス不使用。砂糖(ビート糖）、 調味料〔チキンブイヨン（国産）、酵母エキス（大豆を含む）、チキンエキス（国産）〕、 カレー粉、 食塩、 りんご果汁、脱脂粉乳、粉末トマト、麦芽エキス、香辛料

総合評価★★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Medium
遺伝子組み換え食品	未使用

　　

明治製菓(株)Meiji Seika Co.
銀座カリー
国産100％のビーフエキス使用

総合評価★★★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品

　　

石井食品(株)Ishii Food
国産若鶏のカレーソース
国産100％の若鶏使用

総合評価★★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

　　
(株)ナチュラルグループ本社Anew Co.
野菜カレー
化学調味料等の添加物は使用していません

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Medium
遺伝子組み換え食品	未使用

　　

(株)ナチュラルグループ本社Anew Co.
お子様カレールウ
国内産小麦粉、天日塩、きび砂糖など原料にこだわりました。チキンエキス（国産、ブラジル産）、ポークエキス（国産）。無添加

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	未使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

　　

エスビー食品(株)S&B Foods
ゴールデンカレー甘口
小麦粉、食用油脂（パーム油、なたね油）、食塩、砂糖、カレー粉、香辛料、酵母エキス、たん白加水分解物（ポーク）、ソースパウダー、チキンブイヨン、カラメル色素、調味料（アミノ酸等）、酸味料

総合評価★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Medium/High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品

　　

ハウス食品(株)House Foods Co.
バーモントカレー(甘口)
100％国産りんごペーストにはちみつ、乳製品、ブイヨン、玉ねぎなどを加えています。使用している牛肉は、国産、オーストラリア、ニュージーランド産

総合評価★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度	Medium/High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品

■■■カレー
　　
　カレーライスは、ヘルシーでセーフ（健康的で安心）な食べもので、おなかがすいているときには最高です。パッケージの表示がしっかりしている会社のものがおすすめです

シチュールウ／シチューはこちら　　

乳製品 乳酸菌飲料／ヨーグルト飲料

■ランキング表の見方（まえがき）

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乳製品Dairy products乳酸菌飲料／ヨーグルト飲料


(株)ヤクルト本社Yakult Co.
ジョアプレーン
脱脂粉乳、砂糖、クリーム、乳酸Ca、ビタミンＤ

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

カゴメ(株)Kagome Co.
植物性乳酸菌ラブレ
りんご、にんじんエキス、乳製品、大豆飲料、ジンジャー、ライム、安定剤（ペクチン）、香料

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

　　

明治乳業(株)Meiji Milk Co.
明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ
乳製品、ぶどう糖果糖液糖、砂糖、安定剤（ペクチン）、香料、茶抽出物

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

　　

カルピス(株)Calpis Co.
カルピス
砂糖、乳、麦芽糖、乳製品、香料、大豆多糖類

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

　　
(株)ヤクルト本社Yakult Co.
ヤクルト
ぶどう糖果糖液糖、砂糖、脱脂粉乳、香料

総合評価★★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

　　

(株)ヤクルト本社Yakult Co.
ヤクルト300V
ぶどう糖果糖液糖、ガラクトオリゴ糖液糖、脱脂粉乳、砂糖、安定剤（大豆多糖類）、香料、ビタミンＣ、ビタミンＥ

総合評価

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

　　

サントリー(株)Suntory Ltd.
ビックル
糖類（砂糖、果糖ぶどう糖液糖）、発酵乳、脱脂粉乳、キシロオリゴ糖、ミルクカルシウム、安定剤（ペクチン）、酸味料、香料、塩化マグネシウム、ビタミンＣ

総合評価★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

　　

サントリー(株)Suntory Ltd.
男のビックル！
糖類（砂糖、果糖ぶどう糖液糖）、脱脂粉乳、ローヤルゼリーエキス、酸味料、安定剤（ペクチン、大豆多糖類）、香料、乳化剤、カラメル色素、乳酸Ca

総合評価★

農薬使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

 

カレールウ／カレーはこちら
　　
　

豆乳 豆乳

■ランキング表の見方（まえがき）

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豆乳Soy drink豆乳

太子食品工業(株)Taishi Foods
北の大豆豆乳
北海道産の遺伝子組み換えでない丸大豆使用。大豆本来の旨みを引き出すナチュラルスイート製法を採用し、イソフラボンが豊富で良質な北海道産契約栽培大豆と、日光連山伏流水だけで作った成分無調整、無添加な豆乳

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

朝日食品工業(株)Asahico Co.
北アルプス豆乳
カナダ産の遺伝子組み換えでない品種の大豆です。豆乳の粒子を牛乳と同レベルに微細化することにより、濃くまろやかでミルキーな飲みやすくなっている

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品	未使用

マルサンアイ(株)Marusanai Co.
有機栽培大豆使用豆漿
中国、アメリカ産の遺伝子組み換えでない大豆を使用。無添加

総合評価★★★

農薬使用	未使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	Medium/High
フードマイレージ	Medium/High
遺伝子組み換え食品	未使用

Eden Foods, Inc.(アメリカ)Kawasho Foods Co.
エデンソイミルクプレーン
水、大豆、小麦・麦芽抽出液、カルシウム、昆布、海塩、ビタミンＥ、βカロチン、ビタミンD２、ビタミンB12 。アメリカ産

総合評価★★★

農薬使用	未使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品	未使用

マルサンアイ(株)Marusanai Co.
国産大豆の調製豆乳
国産大豆を使用し、乳化剤、糊料、香料などは使用していません。遺伝子組み換え大豆ではありません

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

(株)ヤクルト本社Yakult Co.
調製豆乳国産大豆使用
国産大豆100％使用

総合評価

農薬使用	使用
食品添加物	使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

 

朝日食品工業(株)Asahico Co.
北アルプス調製豆乳
カナダ産の遺伝子組み換えでない品種の大豆を使用。調製豆乳は大豆固形分６％以上で、糖類、油、塩、香料などを加えて成分を調整したものです

総合評価★★

農薬使用	使用
食品添加物	使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品	未使用

(株)紀文食品Kibun Food Co.
おいしい無調製豆乳
大豆（アメリカ産、遺伝子組み換えでない）

総合評価★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品	未使用

(株)紀文食品Kibun Food Co.
調製豆乳
大豆（カナダ産、遺伝子組み換えでない）

総合評価★★

農薬使用	使用
食品添加物	使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	High
フードマイレージ	High
遺伝子組み換え食品	未使用

森永乳業(株)Morinaga Co.
森永のおいしい調製豆乳
大豆、砂糖、食物繊維、pH調整剤、香料、塩化マグネシウム、塩化カルシウム

総合評価★

農薬使用	使用
食品添加物	使用
環境影響度
地球温暖化影響度
フードマイレージ
遺伝子組み換え食品

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乳製品 牛乳

■ランキング表の見方（まえがき）

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乳製品Dairy products牛乳

 
カナシ乳業(株)Takanashi Milk Co.
有機牛乳
「NO! ケミカル、NO! 抗生物質、NO! ホルモン、NO! 遺伝子組み換え作物」。牧場から製品加工にいたるすべての工程で有機基準を遵守。有機JAS認証をうけています。千葉県産

総合評価★★★
 

農薬使用	未使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

 

よつ葉乳業(株)Yotsuba Co.
北海道よつ葉牛乳(HTST)
72℃15秒間のパスチャライズ牛乳。乳成分の熱変性が少なくなっています。遺伝子組み換え飼料不使用

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品	未使用

よつ葉乳業(株)Yotsuba Co.
よつ葉北海道十勝軽やかしぼり
北海道十勝産

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品

しあわせ乳業(株)Shiawase Nyugyou Co.
四季むかしの牛乳
周年昼夜放牧、自然交配、自然分娩で、輸入穀物飼料や遺伝子組み換え作物を一切使用せず飼育。63℃30分低温殺菌、ノンホモジナイズ製法で変化を最小限に

総合評価★★★

農薬使用	低使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

奥中山高原農協乳業(株)Iwate Oku-nakayama Kogen
いわて奥中山高原牛乳
NON-GMO牛乳。遺伝子組み換え飼料を使用しないで飼育した牛から搾った牛乳です。指定した酪農家が生産した生乳のみを使用しています。岩手産

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Positive
地球温暖化影響度	Low/Medium
フードマイレージ	Low
遺伝子組み換え食品	未使用

日本ミルクコミュニティ(株)Meg Milk Co.
北海道牛乳
北海道の生乳を100％使用した産地パックの成分無調整牛乳

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品

明治乳業(株)Meiji Milk Co.
明治おいしい牛乳

　　
総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品

森永乳業(株)Morinaga Co.
森永のおいしい牛乳

　　
総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品

森永乳業(株)Morinaga Co.
森永北海道牛乳
成分無調整牛乳

総合評価★★★

農薬使用	使用
食品添加物	未使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品

明治乳業(株)Meiji Milk Co.
明治ラブ
生乳（50％未満）、乳製品、炭酸カルシウム、乳化剤、ピロリン酸鉄、ビタミンD３、ビタミンB１２

総合評価★★

農薬使用	使用
食品添加物	使用
環境影響度	Neutral
地球温暖化影響度	Medium
フードマイレージ	Medium(飼料)
遺伝子組み換え食品

 

■■■牛乳
　　
　乳製品アレルギーがあるなら、牛乳は避けるべきです。でも、100%本物の牛乳ならば、ほんの少しコーヒーや紅茶に入れるととてもおいしいです。乳製品に似せた偽り物は避けましょう

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メイキング・オブ『死刑執行』第6回

メイキング・オブ『死刑執行』(※『現代プレミア』より)
青木 理・ジャーナリスト

第1回　第2回　第3回　第4回　第5回　第6回

引用Ⅴ 　死刑に関わる重要事件の判決が地裁の一審段階で確定してしまうことはほとんどないから、執行に立ち会う検察官は大抵、高検の検事ということになる。 　高検の幹部は何日か前に執行予定を知らされていたはずだ。しかし、ここに立ち会っている検事がそれを聞かされたのは執行の前日だった。 ①執行への立ち会い検察官をどうやって決めるかは、各地の高検によってさまざまだという。着任順に若手検察官が指名されるケースなどもあるようだが、この高検ではこれまで「あみだくじ」で決めてきた──幹部からはそう教えられた。 　法相が命令を発する死刑執行に立ち会う検事は、いわば執行の“見届け役”だ。ましてや生命を奪う究極の刑罰である。事の持つ重さと「あみだくじ」の軽さ。随分いい加減な話だとも思ったが、誰もが嫌がるであろう役目を若手検事にやらせることはない。 ②それに「死刑執行というものを、この目で一度見てみたい」という気持ちも、この検事には確かにあった。だから「今回はどうしようか？」と幹部から相談された時に、「いや、私が行きますよ」と答えてしまった。 　仕事柄、これまで陰惨な事件現場や死体は何度も目にしてきている。それに、見たくないと思えば目をつぶってしまえばいいし、下を向いていたっていい。そう思いながら朝、事務官とともに公用車で拘置所にやってきた。 　着席した立ち会い席からは、本当に刑場全体を見渡すことができた。男が首にロープをかけられる場所も、これから男が落下していくであろう地階の部屋も、上下左右すべてが見える。 　いま、目隠しをされた男が「舞台の上」にいる。刑務官に両脇を抱えられ、「舞台の中央」に向かって歩いている。間もなく首にロープをかけられ「舞台の下」へと落下していくはずだ。しかしどうだろう、このあまりに現実感のない情景は。 〈きれいなもんだな……〉 　分厚いガラスの向こう側を眺めながら、検事の胸中には、そんなつぶやきすら浮かんでいた。

［引用Ⅴの解説］
　死刑の執行について刑事訴訟法は「検察官、検察事務官及び刑事施設の長又はその代理者の立会い」を求めている（第４７７条）。検察官はいわば、国権の発動としての死刑執行の最終的な“見届け役”であり、ほとんどの場合は刑場のある地の高等検察庁に所属する検察官がその任に当たっている。
　私は、司法関係の取材で検察官や元検察官に会うたびに「死刑への立ち会いの有無」を尋ね、あるいは立ち会い経験のある検察官を知っているならば紹介してくれるよう頼み込んだ。そうこうして辿り着いた幾人かの検察官には、執行立ち会い当時の記憶を語ってもらっている。
　彼らの口も概して重かったが、執行に直接携わる刑務官や教誨師に比すると、証言や記憶に漂う奇妙なほどの“軽さ”が気になった。あくまでも「見届けるだけ」という立場に過ぎないからだろうか。
　以下は、ある高検に所属した元検察官へのインタビューメモの一部だ。
「（執行の）前日になって（高検の幹部から）立ち会い検事について相談を受けたんだよ。これまではあみだくじでやって（決めて）きたんだけど、今回はどうしようかって（苦笑）」
──あみだくじ!?
「うん。ほかの高検では、若手の検事から順番に立ち会わせるらしいんだけど、ここ（の高検）では『あみだくじ』で決めてきたって言うんだな……」
　死刑という究極の刑罰への立ち会い人を「あみだくじ」で選んできたという高検幹部。俄｛にわか｝には信じ難く、別の元高検検事にもこれを確認して①を書いた。
「あみだくじ？　そういうところ（高検）もあるかもしれないな。ただ、若手検事を行かせるのが一般的だと思うよ。死刑執行はほとんど午前中に終わるんだけど、その日は午後の勤務が免ぜられ、すぐ家に帰った記憶がある」

“他人事”の軽さ
　立ち会い検事を「あみだくじ」で決めてきたと明かした元高検検事は、自身が申し出て執行に立ち会うことになった経緯を、さらに赤裸々に明かしてくれた。それが②の箇所である。
「あみだくじで決めるというのも変だし、嫌がる若手を行かせる必要もない。だから『私が行きます』って言ったんだ」
──嫌じゃなかった？
「捜査で凄惨な死体は何度も見ているし。それに、正直に言えば、一度見てみたいっていう気持ちもあった」
──死刑を？
「うん。一度はね……」
　死刑の立ち会い人という地位に比し、圧倒的な“軽さ”を滲ませていた検察官の証言。自ら手を下すわけではなく、遠巻きに眺めるだけという意識だからなのは間違いない。ただ、誤解を恐れずに言えば、ジャーナリストである私も、その気持ちが絶無とは言えないような気もした。執行に直接携わる職務と異なり、どこかで“他人事”だという心境が働くからこそ生まれる“軽さ”がそこにあった。
　元検察官は、分厚いガラス越しの立ち会い席から眺めた執行の様子についても率直に何度も振り返った。「きれいなものだな、と思った」「まるで能の舞台を見ているみたいだった」と──。
　しかし、こうした検察官ばかりではもちろんない。原稿には記さなかったが、別の高検の元検察官は私の取材にこう語っていた。取材メモから──。
「オレがいた高検でも、死刑執行の際に『一度見ておきたい』と言って立ち会いを自ら申し出たヤツ（検事）がいた。でもね、オレにはまったく、信じられない心情だったよ」
──信じられなかった？
「そりゃそうだろ。死刑に立ち会ってみたいだなんて、断じて普通の神経じゃない。みんな嫌がるものだよ。私だって絶対に思い出したくない記憶だ」
　苦虫を噛み潰したような表情でそう語った検察官の表情が今も忘れられない。立ち会い検事の心象風景もまた、一様ではない。

執行ボタンを押すという視座
　以上は死刑執行の現場とそれに関わる人々の心情を追った取材作業の舞台裏だ。当時の記事本文でも明記したが、ここで描いた情景は、複数の人物の証言に基づいて再構成した──つまりは「架空の執行風景」である。
　もちろん、さまざまな証言者が証言した執行の状況をそのまま羅列することもできた。私がかつて所属した通信社の原稿や新聞に掲載されるような記事ならばむしろ、そうしなければならなかっただろう。しかし、敢えてこうした記述形態を取ったのには、いくつかの理由がある。
　長い時間をかけて幾人もの刑務官や教誨師を訪ね歩き、その口から絞り出される証言に耳を傾けていくうち、私の中には徐々に死刑執行のシーンが結晶していった。また、死刑という国家の営みに直接携わらざるを得ない人々の苦悩と逡巡は、それがたとえ職務として行われるものであっても、私の胸に深く突き刺さって離れなかった。
　その心象風景を可能な限りリアルに再現し、生々しい形で提示してみたかった。そして何よりも、死刑執行に携わった人々の苦悩や逡巡を「他人事」ではなく、徹底して自分自身の事柄として捉え返してみたかった。だから証言を羅列するのではなく、私の中でいったん咀嚼｛そしゃく｝し、第一人称の視座で紡いでみたいと考えた。
　極論を言えば、私自身が死刑囚の首に絞縄をかけ、執行ボタンを押し、宙吊りの遺体を処理する視座に立ってみたかった。でなければ、死刑問題の本質は決して見えてこないと思ったのだ。
　その試みが成功したかどうかは分からないし、刑務官や教誨師の懊悩を共有できるわけなど絶対にない。ただ、こうして結晶した情景を頭の中で反芻しながら、私たちは具体的な事件の関係者に会う作業に取りかかった。
　そうしてできあがった連載は近く書籍化する予定だが、いずれのケースにおいても、加害者である死刑囚の心も被害者遺族が抱える心痛も、千々に乱れていた。少なくとも、事件直後にメディアで報じられたほど薄っぺらい情景ではなかった。関係者の感情の糸は、あまりに複雑に絡み合い、誰もが苦しんでいた。
　そしてこれから本誌で、４人を無惨に殺傷しながら「死刑を受け入れる代わりに反省はしない」と断言し、自ら控訴を取り下げて死刑を確定させた男の物語を紹介する。これもまた、死刑という究極の刑罰が孕む矛盾に死刑囚本人から突きつけられた重いメッセージだと思う。

この項了
※『現代プレミア』より