もしやるとすれば何をすべきかということだが、製造業関係のことをやりたいと私は希望している。
なぜなら、それが好きだからだ。
溶接して、切断して、プレスして、鋳造して、鍛造して、焼き入れして、メッキして、塗装する。
そういうのが好きなのである。
私の地元である墨田区に工場が多く、知り合いに製造業者がいるというのも大きな理由である。
しかし私には工場の運営ノウハウも、高額な設備を用意する資本もない。
経験を積むにも、工員として工場で勤めるには、私は年をとりすぎてしまった。
理論面ならば一、二年ほど勉強すれば最先端の知識を理解できるだろう。
しかし技術面では一切の訓練を受けたことがなく、素人も同然である。
自前の技術も産業に応用できるような知識もないので、何をしたらいいのかさえわかっていない。
つまりなんとなく何か製造関係の仕事ができればいいと思っているだけなのである。
このままでは何もできない。
***************
自分が何をできるかがわからないときは、周りが何をさせたがっているかを見るといい。
つまり、今がどういう時代で、自分はその中のどこにいて、どんなものが人々に求められているかを知ればいいのである。
その上で自分が、その時代と人々の要求に応えられるものを与えることができるかどうか判断すればいい。
何かをするかしないかは、それで決めればいいのである。
そこで、まずは一番身近な時代と場所、もし何かを始めるときには最初の拠点になるであろう私の地元、墨田区と台東区の今を見てみたい。
***************
墨田区は「日用消費財」の一大生産拠点である。
メリヤスなどの繊維関係、かばんや靴などの皮革関連、ゴム製品、石鹸、装飾用メッキに関する工場が多いことで知られている。
たとえば私の釣り仲間のおじさんたちは、墨田区で靴や化粧用品の工場を営んでいる。
兄さんの奥さんの実家はラードを製造する工場を経営しており、仕事では印刷、断裁、製本、箔押しなどの工場と付き合いがある。
江戸時代から浅草には、皮製品を扱う卑民や染物をつくる職人が大勢いるという地盤があった。
そして明治時代には安い地価、交通の便により、マッチ、セルロイド、カバン、メリヤスを作る工場が進出し、職にあふれた下級武士や農民を吸収した。
戦前には軍事用品として、靴や軍での日用品を多く作り、それがやがて民間用の日用品の製造にまで拡張した。
そして戦後には、大量生産体制が確立し、台東区に集まった問屋を仲介して、全国に日用品を送る生産拠点になったのである。
活況は高度経済成長時代にピークに達し、オイルショックから下降線をたどりはじめた。
アジアという強力な競争相手が表われたからである。
安い日用品の大量生産は、安い人件費によるアジアの工場の方が適していた。
高くなる地価、長引く不況、従業員の高齢化。
悪い要因が重なり、全盛期には9700もあった墨田区の工場は5700にまで減少した。
例の私の釣り仲間のおじさん達も後継者不足と経営不振に悩んでおり、その中の一人は夜中にコンビニでバイトをしているくらいである。
しかし不況時代が始まる前から、産業構造の改革をせまられていた墨田区は、その対策も他の地域より一歩先んじている。
「すみだ中小企業センター」を始めとして中小企業の支援が盛んであり、技術指導、経営相談、交流会などが活発に行われている。
また地方の工場は、特定の企業の要求に応える特定の技術だけに特化してしまい、その企業が生産拠点を海外に移してしまったり、倒産すると、他の企業の注文に応じる技術もないため衰退してしまうという傾向がある。
しかし墨田区などの工場は、昔から多様な企業からの注文に応じてきたため、技術の幅が広く、一見の客の注文にも応じる柔軟性を持っている。
そのような特徴を生かして、これまでの大量生産型から、研究開発にともなう特殊で小数の注文に応えて「試作型」を作る工場へと変化していくことが求められている。
これが私の地元の今の姿である。
(続く)
なぜなら、それが好きだからだ。
溶接して、切断して、プレスして、鋳造して、鍛造して、焼き入れして、メッキして、塗装する。
そういうのが好きなのである。
私の地元である墨田区に工場が多く、知り合いに製造業者がいるというのも大きな理由である。
しかし私には工場の運営ノウハウも、高額な設備を用意する資本もない。
経験を積むにも、工員として工場で勤めるには、私は年をとりすぎてしまった。
理論面ならば一、二年ほど勉強すれば最先端の知識を理解できるだろう。
しかし技術面では一切の訓練を受けたことがなく、素人も同然である。
自前の技術も産業に応用できるような知識もないので、何をしたらいいのかさえわかっていない。
つまりなんとなく何か製造関係の仕事ができればいいと思っているだけなのである。
このままでは何もできない。
***************
自分が何をできるかがわからないときは、周りが何をさせたがっているかを見るといい。
つまり、今がどういう時代で、自分はその中のどこにいて、どんなものが人々に求められているかを知ればいいのである。
その上で自分が、その時代と人々の要求に応えられるものを与えることができるかどうか判断すればいい。
何かをするかしないかは、それで決めればいいのである。
そこで、まずは一番身近な時代と場所、もし何かを始めるときには最初の拠点になるであろう私の地元、墨田区と台東区の今を見てみたい。
***************
墨田区は「日用消費財」の一大生産拠点である。
メリヤスなどの繊維関係、かばんや靴などの皮革関連、ゴム製品、石鹸、装飾用メッキに関する工場が多いことで知られている。
たとえば私の釣り仲間のおじさんたちは、墨田区で靴や化粧用品の工場を営んでいる。
兄さんの奥さんの実家はラードを製造する工場を経営しており、仕事では印刷、断裁、製本、箔押しなどの工場と付き合いがある。
江戸時代から浅草には、皮製品を扱う卑民や染物をつくる職人が大勢いるという地盤があった。
そして明治時代には安い地価、交通の便により、マッチ、セルロイド、カバン、メリヤスを作る工場が進出し、職にあふれた下級武士や農民を吸収した。
戦前には軍事用品として、靴や軍での日用品を多く作り、それがやがて民間用の日用品の製造にまで拡張した。
そして戦後には、大量生産体制が確立し、台東区に集まった問屋を仲介して、全国に日用品を送る生産拠点になったのである。
活況は高度経済成長時代にピークに達し、オイルショックから下降線をたどりはじめた。
アジアという強力な競争相手が表われたからである。
安い日用品の大量生産は、安い人件費によるアジアの工場の方が適していた。
高くなる地価、長引く不況、従業員の高齢化。
悪い要因が重なり、全盛期には9700もあった墨田区の工場は5700にまで減少した。
例の私の釣り仲間のおじさん達も後継者不足と経営不振に悩んでおり、その中の一人は夜中にコンビニでバイトをしているくらいである。
しかし不況時代が始まる前から、産業構造の改革をせまられていた墨田区は、その対策も他の地域より一歩先んじている。
「すみだ中小企業センター」を始めとして中小企業の支援が盛んであり、技術指導、経営相談、交流会などが活発に行われている。
また地方の工場は、特定の企業の要求に応える特定の技術だけに特化してしまい、その企業が生産拠点を海外に移してしまったり、倒産すると、他の企業の注文に応じる技術もないため衰退してしまうという傾向がある。
しかし墨田区などの工場は、昔から多様な企業からの注文に応じてきたため、技術の幅が広く、一見の客の注文にも応じる柔軟性を持っている。
そのような特徴を生かして、これまでの大量生産型から、研究開発にともなう特殊で小数の注文に応えて「試作型」を作る工場へと変化していくことが求められている。
これが私の地元の今の姿である。
(続く)
今日は寝坊や将棋、マンガ喫茶と、極めて多忙だったものでな。
次に、今回のブログと関連するが、新しい儲け話?が一つある。
ただ、私しか実働出来ないんだが、私が時間的に出来るかが分からんのだ。
とにかく、詳細は構想をまとめたらメールするよ。
状況によっては、会の議題に上げるかもしれない。
それにしても「儲け話」ですか。
嫌な言葉です。
私の脳内データベースによりますと、過去この言葉を使ったのは、小説やドラマに出てくる詐欺師だけですから。
特に「山師」の私と「脅し屋」の先生がこの言葉を使うと怪しさ倍増ですな。
まぁ、どうせ私は参加するはめになるでしょうから、メールを楽しみに待っております。
私は、郵政民営化にメリットがあるとすれば、それは大きく二つに分けられると考えている。
郵政民営化で何が出来るのか、何をしたいのかという講員君の問いへの答えとも言えると思う。
一は官の仕事を民に回す民主主義的メリットであり、一は国民へのサーヴィス向上のメリットだ。
まず、民主主義的メリットの存在に関しては、疑うべくもない。
ただ、多分にイデオロギー的であり、言ってしまえばどうでも良い、便所の裏のぺんぺん草の様なものだ。
次に、国民へのサーヴィス向上のメリットについて論じよう。
先だって私が挙げた賛成・反対理由は、すべてこの論点に関するものだ。
国民へのサーヴィス向上の根拠としては、まず競争原理でしょう。
そしてこれが一定の効果を持つことも、否定できない。
しかし、巨額の免税等の優遇を得ている現在のサーヴィスが、これを欠く状態で可能なのか。
郵便事業の例になるけどさ。
ゆうパックをコンビ二で送れるようになり、競争していた宅急便会社が撤退した事例があるよね。
その原因は、宅急便会社の競争力が郵便局の競争力に劣る点、換言すれば郵便局のサーヴィスが運送会社のサーヴィスに勝る点にあるだろう。
そしてその差異は、宅急便会社の主張していたように、巨額の免税等の優遇を得ている郵便局のサーヴィスを、運送会社が実現できない点に基づく。
これは、巨額の免税等の優遇を得ている現在のサーヴィスは、これを欠く状態では維持できないことの良き証左ではないだろうか。
もっとも、公務員の数が減る以上、国庫の負担は軽減される。
とすれば、郵政に関連する国民の経済的負担の軽減という観点からは、やはりサーヴィス向上といえないか。
これは詭弁だね。
考えてもみてくれ、民営化した郵便会社の職員の給料は、どこから出るのかを。
利用料金からだろう。
経済的負担が軽減される国民がいるにせよ、そこでいう国民とは、郵便局や郵便貯金を使わないごくごく少数の人に過ぎないよ。
このように見てみると、郵政民営化は、競争原理下のサーヴィスが、巨額の免税等の措置による現在の郵政サーヴィスを上回るならば行うべきと考えられる。
そして、その答えが判然としないというのが反対理由の「見通しの悪さ」であり、これが判然とする条件下なら、賛成しよう。
最後に、講員君の見解に触れようか。
まず、地方に手紙や金を送れない郵便など、クソの役にも立たないから、地方切捨ては有り得ない。
地方が切り捨てられたなら、それは郵便制度の崩壊に他ならないさ。
次に、「政府の保護~」の下りだが、採算を取れない時点で郵政民営化は完全に失敗だろう。
採算をとれないなら最初から公社として税金を入れておくべきなのだから。
どちらの現象にせよ、それが発生した時点で郵政民営化は大失敗だと考えるよ。
彼女いない歴=年齢だった俺にも彼女ができた。
皆さんも最初は抵抗があるかと思いますが、手順が簡単で尚且つ入会金・登録料は無料なので安心して利用する事ができると思います。
彼女いない歴=年齢だった君はもうあきらめたまえ。
君たちも最初は抵抗があるかと思うが、君たちは以下の方を愛でるようにしたまえ。手順が簡単で尚且つ入会金・登録料は無料なので安心して利用する事ができると思うよ。
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