玄文講

日記

来客

2005-07-23 13:50:30 | 個人的記録
昨日、突然、何の連絡もなく警察官をしている元同僚が研究室にやってきた。

正確には2週間前から

「ひさしぶり?元気」

「最近どう?忙しい?会えるといいね」

「今週末、大丈夫?」

というメールが彼から来ていたのだが、出会い系だと思い無視し続けていた。
そして連絡がつかないまま彼は「多分あいつなら研究室にいるだろう」と思って来てみたら、案の定、私がいたというわけである。

慌てて紙くずと生ゴミの散乱した部屋を掃除して、床に散らばった本の山をダンボールに押し込み、押入れの奥から布団を取り出し、警察官に見られると困るものを全て部屋から運び出して隠し、カビだらけの風呂を洗って、彼を泊める準備をした。

彼は核融合炉の数値シュミレーションをしていたのだが、なぜか警察官になった人だ。
理系出身の警察官は珍しいそうだ。

いろんな話を聞いたが、ほとんどは書けないような話であった。
まぁ、書いても大丈夫そうな(彼の身元がばれなさそうな)話を一つ。

現在の警察は実績主義で成績がつけられているらしい。
実力主義で大変けっこうなことだと思ったが、彼が言うには「おかげで業績にカウントされない事務仕事や雑用を誰もやりたがらなくなって仕事の効率が落ちている」らしい。

彼は現在テロ対策をしているのだが、それは「検挙するような事件が起きるのを防ぐ仕事」なので、検挙率最下位の成績がつけられてしまい、上司に怒られたという。

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