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熊野古道~伊勢路・八鬼山~

2010年03月03日 | 登山記録
世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)
植島 啓司,鈴木 理策=編
集英社

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 2月の20日、21日の1泊2日で『熊野古道』を歩いてきました。「熊野古道」を少しずつ歩くツアーを毎年1回のペースで開いて3年目になりますが、満足のいく内容となりましたので、記録に留めておこうと思います。
 今回は私を含めて5人で出かけました。往復はJR東海の「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を使いましたので、豊橋から往復9500円、『特急「ワイドビュー南紀」の指定席』利用の快適旅となりました。泊まりは熊野市にある『ホテルなみ』を利用しました。ここはビジネスホテルですが、2009年2月オープンのピカピカホテルでして、快適な宿泊が出来ました。1泊2食付きで8500円なり。ツアー参加者にも好評でした お勧めの宿です。
 さて、1日目の行程は以下の通り。
 7:00豊橋駅集合→快速で名古屋まで移動→ワイドビュー南紀1号で尾鷲まで→尾鷲駅から「ふれあいバス」にて熊野古道センターへ→夢古道おわせにて昼食バイキング(1200円)、その後熊野古道センター見学→12:30熊野古道・八鬼山を歩く→17:00三木里駅着、ワンマン車にて大泊駅に移動→大泊駅からお迎えの車でホテルへ→ホテルにてビールで乾杯!

 
  熊野古道センター
 この日は朝から快晴。尾鷲と言えば「雨の街」というイメージがあって、出発前から天候には神経過敏になっていたのですが、杞憂に終わりました。しかも美味しいバイキングにありつけて幸先良し!「夢古道おわせ」のランチバイキングは本当に美味かった… 地元のお母さん達が「地元の食材」にこだわって作っているそうで、納得しました。昼食後はお隣の「熊野古道センター」見学でお腹の調整を… 時間がなくて常設展示を30分ほどしか見ることができなかったのが残念です。
 八鬼山は標高627m、熊野古道伊勢路ルートの中でも「最も険しい難所」として熊野詣での旅人たちを苦しめた山です。現代ではオオカミも山賊も出没せず、優秀なウォーキングシューズのおかげで快適な山旅を楽しめるのですが、それでも尾鷲側入り口から三木里まで5時間もかかります。それなりの装備をして入らないと危険なルートだと思いました。
 
 この八鬼山を有名にしたのは「世界遺産登録反対の落書き」でしょう。尾鷲側の落書きについては昨年、山林所有者が森林組合の組合長に就任したことを機に取り消し作業が進み、かなりきれいになっていました。ただし、元通りになるのには長い歳月が必要でしょうね…山頂から三木里側に下っていくと、白いペンキで書かれた「世界遺産反対」の文字が残っていました。「古道」を利用させていただく立場の「よそ者」が簡単に批判できるはずもない、根深い地元の方々の「怨み」が伝わってきて哀しい気持ちになりました。
 苔むした石畳、「さくらの森広場」からの展望、行き倒れ巡礼供養碑等の史跡、などなど、苦しいだけの登山で終わらない魅力がたっぷり用意されていたことも付け加えておきます。
 三木里から大泊までは各駅停車の「ワンマン列車」を利用しました。ローカルムードたっぷり 特急もいいけど「普通」もね!