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風の果て~出世~

2007年11月08日 | 時代劇でござる
風の果て〈上〉 (文春文庫)
藤沢 周平
文藝春秋

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 「風の果て」第4話のあらすじは公式サイトでどうぞ。

 今回の話は泣けました 最後の10分が・・・ 出世を狙う桑山隼太は友・野瀬市之丞を用心棒にすべく、彼のもとに出かける。そこには市之丞の手によって斬られた一蔵の妻、類の姿があった。自分が手をかけた友の女房と暮らす市之丞は、その暮らしを「地獄だ」と言い、涙を流す。いたたまれず家を飛び出た隼太を追ってきた市之丞は、死んだ隼太の息子の供養にと金を渡す。純粋さゆえに荒んだ生活に落ち、落ちてもなお純粋な心根を見せる市之丞に触れ、隼太は自らの不純さを詫びる・・・ やっぱり、藤沢作品はいいですね・・・ 無理やり中年俳優にバトンタッチさせただけはありました。どの役者さんも、円熟の味を出していて、見ごたえがありました。