偽装魚の実態シリーズ
外国魚・深海魚・開発魚の謎の絆を解き明かす偽装魚相関図特選3・白身魚
回転寿司店はアメリカナマズとナイルパーチを大半の白身ネタとして出す
私は、調査していて本当に嫌になりました。とは言いながら、この「偽装魚相関図」を作成した結果、回転寿司ネタの白身魚のほとんどは、ある偽装魚で繋がっていることが分かりました。それが、「アメリカナマズ」と「ナイルパーチ」です。極端な言い方をすれば、回転寿司店はアメリカナマズとナイルパーチさえ仕込んでおけば、ほとんどの白身魚のネタに対応できます。
数々の回転寿司店で偽装された例なので、実際に1店で2つしか用意していなければ、いくら何でもバレてしまいます(笑)。しかしこのように、白身魚のネタはメチャクチャな世界なのです。どの店でも少なからず白身魚は偽装魚なので、白身魚には手を出さないことが賢明です。
魚の裏世界(水産業者の裏社会)では、この「偽装魚相関図」にもない、もっと壮大?な薄気味悪い白身魚(偽装魚)の相関関係~もっと数々の偽装魚が、多方面の魚介類食品へ使い回されていると考えられます。今後も分かり次第、「偽装魚相関図」へ追記・修正して参ります。
図の見方 本物魚(緑)に対して、実際は様々な偽装魚(黒)が使われていることを指します。
※調べた資料の中では、相関図の鮃(ひらめ)とナイルパーチの接点がありません。でも現実は、繋がっているのかも知れません。
■開発魚とは、独立行政法人水産総合研究センター・開発調査センターが、日本人の味覚に合う魚や従来から食べられてきた一般的な魚の食感に似た外国の別種魚や深海魚などを、世界中の海洋から探し出してきた魚の総称です。開発魚は正当な魚であり、それを鯛などの本物魚に偽装して販売する水産業者・食品業者が問題なのです。
▽ワレフー(開発魚)/体長50~60cm、ニュージーランド南部、オーストラリア南部の海域で獲れる、鰤(ぶり)に似て白身で脂肪分が多い
▽オキメダイ(開発魚)/体長50cm・最大75cm、ニュージーランド南部、オーストラリア南部及びチリ南部の海域で獲れる、同じく鰤(ぶり)に似て白身で脂肪分が多い
▽ティラピア(外国魚)/体長20~30cm、淡水魚、原産地はアフリカながらアジアから北・南アメリカまで世界全域で獲れる
▽アメリカナマズ(外国魚)/北米のミシシッピ川周辺で養殖されたもの
▽ナイルパーチ(外国魚)/体長200cm、エチオピア・ビクトリア湖産やアフリカの河川・湖沼で獲れる淡水魚
▽オヒョウ(日本近海)/体長140cm・最大250cm、東北地方以北・日本海北部・オホーツク海ベーリング海・北米太平洋岸で獲れる
▽カラスガレイ(日本近海)/体長40~70cm・最大100cm、オホーツク海・北極海・ベーリング海で獲れる
開発調査センターのサイトから、開発魚・外国魚・偽装魚の写真がご覧になれます。
当カテゴリ 「開発魚・偽装魚を見よう」のご案内ページの説明に沿ってリンクして下さい。
ワレフー・オキメダイはサイトの「魚名」欄を、オヒョウは「はくせい」欄を、カラスガレイは「魚名」欄をご覧下さい。
ここでいう相関図とは、対象魚の魚種や科目が繋がっているのではなく、本物魚に偽装された魚同士を相関関係があると設定したものです。